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鉄格子の裏側:美緒の罪(2,731文字)

割引あり

第九章 裁きの場

地裁の待機室は冷たい空気に満ちていた。
手錠をかけられたまま椅子に座らされた美緒は、沈黙の中で周囲の空気を感じながらじっとしていた。

他の被疑者たちも同じように拘束され、無言で時間が過ぎるのを待っている。
身体の疲れと心の重みが美緒をじわじわと蝕んでいた。

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