たらちねの 母に無心や 桜桃忌
俳句
たらちねの 母に無心や 桜桃忌
解説
枕詞である「たらちね」を俳句の中で使うという挑戦をしてみました。
たらちねは、女性の胸が垂れ下がった様子を指すそうです。そこから、少しお年を召された女性をイメージすることができると思います。
今回は「たらちねの母」という言葉で、高齢になったお母様にお金を借りようとしてる中年の男性もしくは女性の様子を描いてみました。
季語は太宰治の命日をさす「桜桃忌」になります。
借金魔だった太宰治の命日との取り合わせを味わって頂きたいです。
今は季節は冬ですが、なぜか桜桃忌を季語にした俳句を作りました。
雪が降りそうなくらい寒い毎日ですが、ご自愛ください。
白南風