7/19(日)
部屋にキノコが生えていた。
ちょうど手回し機械で削ったかき氷を食べようとして落としてしまったスプーンを拾おうと地面を見た時に気付いた。
なんか白っぽくてでこぼこしているから、初めポップコーンでも落ちているのかと思った。
ぶちっ、と引きちぎってみると簡単に取れた。
部屋に生えてたキノコを食べるなんて、まぁ、ありえないですよ。
と自分の頭の中のPTA会長・虹羊さんが仰った。
ぼくはもちろんそうだ、と頷いた。
すると、その会場に突如けたたましい雷鳴が響いた。
続いて、パリンパリン、と窓ガラスの割れる音。
何かチーターとかライオンとかそういった類の獣たちが蠢いてる気配もする。
いったい何が起こったのか。
わからないまま、PTA役員たちは床に伏せることしかできなかった…
ということがあり、ぼくは全く反道徳的思考になってしまったので、「ポォウ!」と短く叫んでから、マンキンの笑顔を浮かべ、ちぎったキノコをかき氷機につっこんで目いっぱい回した。
削られたキノコは、半分くらいまで埋めた作文用紙を全部消したくらいの量の消しカスみたいになって出てきた。
それをかつお節のようにつまんで、かき氷にまぶして食べる。
あ~、なるほど。
うん
うん
これパピコだわ。
なんか暑いし、風鈴でも買おかな。