#13 [お金]は人々に何を与えてくれるのだろう?
僕達は、学校で[お金]というものについて、一切学ばない。
だから、[お金]とは、人々に何を与えてくれるものなのか、はっきりと答える事は難しい。
世間では、
お金を稼ぐ=悪いこと
貧しいながらも、その中で精一杯生きることが昔から美徳とされてきた。
[お金]のネガティブイメージを、知らず知らず、植え付けられ、そして、子供に対しても、無意識の内に植え付けてしまっている。
そして、自ら[お金]というものを遠ざける選択をしてしまう。
・お金は汚いから、触ったら手を洗いなさい。
→スマホのがよっぽど汚い...
・人前で、お金の話をするのは、はしたない
・お金を稼いでいる人は、悪い人ばかりだ
など、あげだしたら、キリがない。
では、一体、[お金]は人々に何を享受してくれるものなのだろう?この問いは、皆さんが生きている中で、一度は考えたことはあるのではないだろうか?
お金がある=幸せ?
お金がない=不幸せ?
しかし、これでは、不十分であり、非常に曖昧な解答である。間違っているとも言えるし、合っているとも言える。
なぜなら、幸福の感じ方は、人それぞれ違う。
お金がある、ないで測れるようなものではない。
絶対的に揺るがない真実は、
[お金]とは[自由]と[安全]を人々に与えてくれる物だということ。
【この二つが同時に手に入るのは、唯一、人間だけなのだ。他の動物には不可能である。
なぜなら、人間にのみ、[お金]と言う概念が存在するからである。
動物は、たしかに自由だ。平野を走り回り、何に縛られるわけでもなく、好きに生きている。
しかし、安全とは程遠い。常に敵に狙われて、いつ命を落とすかわからない。
このように、両者が同時に成り立つことは、人間以外、あり得ないのである。】
まずは、[自由]についてだが、この[自由]
とは、選択の自由である。
[お金]があれば、ベンツに乗ってもいいし、乗らなくてもいい。安い軽四の車に乗る事もオッケーだ。
一方で、[お金]がなければ、ベンツに乗る事はできない。安い軽四の車に乗る事しかできない。もしくは、車を買うことすらできないかもしれない。
旅行だってそうだ。[お金]があれば、2週間旅行にいって、贅沢なご飯を食べ、ゆっくりくつろいでもいいし、一泊二日で、近場に出かけたっていい。
子供がいれば、子供がやりたい事を、全てやらせてあげる事もできるし、
もし、病気になったとしても、最先端の治療を受けてもいいし、受けなくてもいい。
あらゆる点で、選択が可能になる。
これが、[選択の自由]だということ。
次に[安全]だが、安全はお金で手に入る。
お金があれば、セキュリティが高い家に住む事とができるし、警備の人を雇うことだってできる。
一方で、ホームレスの方はどうだろう?安全かというと、非常に危険だ。いつ何が起こるかわからない。
このように、[自由]と[安全]は密接に[お金]と結びついている。
これを踏まえると、お金とは一体何者なのかという正体が、わかってくるのではないかと思う。
だからこそ、[お金]について学ぶことがいかに大切か気づくことができるだろう。
そして、子供たちが[お金]について学ぶ機会がない、今の教育が、いかに危険なことか見えてくる。