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アインシュタインを凌ぐ法則の発見か
南京理科大学の鈴木飲兵衛教授(専門:酒肴学)は2019年5月1日未明、質量欠損に関する新しい法則を発見したと発表した。
一般に調理をする際には、出来上がった料理の質量Mc、調理前の食材の質量Mmおよび廃棄等部分の質量Maの間には、
Mc=Mm-Ma
の関係が成り立つことが知られているが、この等式が成立しない「対称性の破れ (symmetry breaking)」の発生が調理業界の未解決問題として、かねて探求されてきた。
鈴木教授は、自ら酒肴の調理実験を繰り返し行う中で、この対称性の破れの原因が、完成間近の食材が調理器具の中から忽然と姿を消すことによる質量欠損 (mass defect)に起因することを発見した。さらに、この質量欠損の量ΔMは、調理開始時の同教授の空腹のレベルRh、同教授の血中アルコール濃度Da、調理中の酒肴と同教授が飲んでいる酒との(同教授にとっての)相性Gcに依存し、
ΔM=f(Rh, Da, Gc)
と表せることまで突き止めた。
アインシュタインの特殊相対性理論によれば、質量欠損は、
E=MC^2
の式に従い、質量とエネルギーが等価であることが示されるが、同教授の見解によれば、酒肴の質量欠損ΔMはエネルギーに変換されず、直ちに同教授の贅肉の増分ΔFatに変換されるという、まったく新しい法則が見つかったことになる。
また、調理中の完成度確認を過剰に繰り返して質量欠損をもたらすか、食卓に運ぶまで待つか、の選択は質量トレードオフの関係にあり、いわば一人ゼロ和ゲームの様相を呈することが明らかになったことから、この研究成果は神経(行動)経済学の領域の異時点間選択問題としても注目を浴びているという。
同教授は、「平成が終わり令和を迎えたこのタイミングで新しい零和ゲームの存在を発見し、とても平静ではいられない」と、興奮気味に語っていた。