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【美術展 感想】歌川国芳 展

ここは大阪中之島。
1年で何回来んねんってほど来てる気がします。

歌川国芳展は大阪中之島美術館で2024/12/21〜2025/2/24まで開催されている美術展です。

歌川国芳と言えば、「がしゃどくろ」が有名じゃないでしょうか。

そんな「がしゃどくろ」含め400点が展示されている大規模な展覧会になっています。

僕は江戸以前の日本画家の展示にほとんど行ったことがないので内心ワクワクもあり、楽しめるか不安でもありまして…。
そんな所含めての感想になります。


まず、全部見終えての感想としては「当時からの人気さが伺えて、かつその理由がわかる。」そんな、流石やな!満足!とニコニコなるような展示でした。

ちなみに無知な僕の別感想としては「浮世絵ってかっちょええな〜!」です。

そもそも浮世絵というジャンルを全く知らない自分。今回の展示ではそこから入るような形になりました。

本展は1〜6章で国芳が描いた作品をジャンルごとに取り上げ、そして最後7章で国芳に関する資料が展示されている構成になっています。

1〜6章はそれぞれ下記のような章立て。

1章 武者絵
2章 役者絵
3章 美人画
4章 風景画
5章 摺物と動物画
6章 戯画

浮世絵の中でもこんなに色んなジャンルに分けられるんですね…。

先程、述べた「かっちょええな〜」の感想は武者絵に関してが大きいです。

構図がね、凄い良いんですよ。
まるで漫画の見開き、まるで小説の挿絵、現代人の自分としてはそんな感想がお似合いな気もしますが、何だかバカっぽくてちょっと恥ずかしい。

歌川国芳は「武者絵の国芳」と呼ばれるほど、武者絵の評価が高く人気だそう。
人気を博した作品「通俗水滸伝豪傑百八人之一人」も本展で観ることが出来ます。

第1章には最初に取り上げた「がしゃどくろ」も展示されています。

《相馬の古内裏》

個人的、他に好きだったのは第6章の戯画。
役者絵や美人画含め、浮世絵自体に規制がかけられる中、風刺するように動物を擬人化させて描くのには笑いながら鑑賞してしまいました。

猫が大好きなだけあって、描く作品も猫が多くそれだけで面白くて癒されるような章でした。

《流行猫の変化》

動物を取り上げる作家は何人か観てきましたけど、作家によって本当に個性がよく出ますよね。全体の雰囲気から毛先の細かいところまで。

浮世絵の生き物に関しては魚がいつもリアルだなあ(特に鯉)「この質感好きや!」と思いながら観てます。



他の章にも少し触れると、第2章の役者絵では当時の歌舞伎役者が多数出てきます。

今でも第〇代と受け継がれている名前が出てきて、「歌舞伎」という世界の深さを感じられます。

第3章では、説明欄に「国芳の美人の特徴が表れています」とよくあって、美人の中でも人によって全然違うのかなと考えていました。

こういうのを見かけると、今までも浮世絵を鑑賞する機会はあったはずなのに通っていない自分に一言声をかけたくなります。

と思ったけど、その瞬間が今ですね。

「浮世絵の世界に飛び込んですごいよ。じゃあこれからもっと知ろうか。」


こんなに真正面から浮世絵を鑑賞したのは初めてでとても面白かったです。

冒頭にも言ったように、作品展示数が400点とハチャメチャに多いのに、1点1点がちゃんと感性を揺さぶってきます。

なので展示を回ってる間、結構疲れました!
こまめに休憩しながら鑑賞する事をおすすめします。

「歌川国芳」というビッグネームという事もあって、僕のように浮世絵を全然知らない人も入りやすいと思います。

気になった方は是非行ってみてください。
今回もありがとうございました。

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