好きな人にチョコレートを捨てられた日
そろそろバレンタインですね。
寒空の中、街中がなんだかあったかい空気に包まれるそんな日ですが、実は毎年憂鬱です。理由は、中学生の頃の苦い思い出にあります。
ちょっと暗い話でごめんなさい。笑
今から思えば可愛らしい話なので読んでくださると嬉しいです。
好きな人に手作りチョコを捨てられた
当時、好きな人がいました。彼はサッカー部の人気者。合唱部だった私は、4階の音楽室からカーテンの影に隠れて、こっそりと見つめていたのを今も思い出します。今思えば可愛らしいですよね。
遠くから見つめるだけで告白することなんて夢にも考えていなかったのですが、雑誌のバレンタイン特集に目を奪われました。なんでもすぐに影響される私は、すぐさま実行!近所のスーパーに駆け込みました。
バレンタイン前日、徹夜して作った手作りチョコレートケーキ。ドキドキしながら彼のロッカーへ入れました。
…そうです。捨てられたのはこれです。
後から友達に、キモい!と言って捨てられたことを聞きました。
その日から廊下ですれ違うたびにすごい目で睨まれたのが悲しかったですね。笑
今思えば、突然クラスの女の子からチョコレートを貰ってびっくりしたんだろうなと想像がつきます。
しかし、当時の私はそれはもうショックで、たまらなくて…。なんであんなことしちゃったんだろう?と後悔でいっぱいになったことを覚えています。
いくつになっても思い出す
悲しくてたまらなくて、人生初めての失恋でした。今思えば可愛らしい思い出なのですが、いくら歳を重ねても、2月14日には悲しさと後悔を思い出してしまいます。
しかし、あの頃の自分に会ったら言ってあげたい言葉もあります。
本当によく勇気を出したね!えらいね!と。
小さい頃から圧倒的にやらずに後悔するタイプ。そんな私にとって、一世一代の勇気だったと思います。にがくて悲しい思い出になったけど、大人への一歩を踏み出した出来事でした。
私を睨んでいた彼は、今何をしているのでしょう?
いつか彼と再会した時に、かっこいい女になってすれ違ってやりたいなと思います。
思わず買ってしまったチョコレート
中学生以来、敬遠していたバレンタインですが、今年は思わず買ってしまいました。
まるで小さな一輪のお花を買う気分で、見ているだけで幸せになれるパッケージ。程よい甘さのチョコレート!
むしろこの写真を載せたくて書いていました!笑
苦い思い出のあるバレンタインデーですが、私を少しだけ大人にしてくれた。純粋に恋していたあの頃が懐かしい。
大人になると忘れてしまう、甘酸っぱくてにがい感情を思い出させてくれる大切な日です。
2021.2.12
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