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聞き書きをはじめて

4月から参加させてもらっている「聞き書き人の会」会報誌に載せる作品を執筆するために、初めての聞き書きに取り組み始めた。

長年、内海町の郷土史家として活動してこられた方にお話を伺いに行き、昨日で2回目。

取材したことを自分の言葉で書くのと違って、語り手の言葉をなるべくそのままに書くので、こちらが言葉を先に言ってしまいすぎたり、言わせてしまわないように心がけながら、やってみないとわからない難しさを既にたくさん感じている。



この写真は大正時代に書かれた郷土史。田島の歴史に関することを調べてまとめたものです。デジタルの情報もたくさん世の中にはあるけれど、やはり本という形にしなければ残らない、あるいは出会えないということも大いにあるなぁとしみじみ思う。

そういう書き物を残してくれている人がこの小さな島にも何人かおられる。そのことに感謝しながら、中身もさることながら、書かずには、残さずにはいられなかったその想いの部分をつないでいくことができたらと思う。

この方の郷土史家としてのキャリアは、定年退職してから町の史料の整理を頼まれたことから始まった。そして、九州からの一本の電話によって、この小さな島の人たちが九州の西海捕鯨と深く関わりがあったという、驚くべき歴史の再発見に立ち会うことになる。次第に郷土の歴史の面白さに取り憑かれていったが、奇しくも祖父もまた村の歴史を調べて書き物として残した人だった。

…というお話です。うまくまとまったら、ぜひいろんな方に読んでいただきたいです。

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