何者でもない自分
子どもの頃はみんなが平等で横一列だった。
横の関係だからこそ比較対象になりやすく、凸凹が生まれる。
そこに嬉しさを見出す人と、落ち込む人。
あとから思えば得意不得意でしかなくて、優劣ではない。
社会人になると縦社会がほとんど。
経歴の差で優劣がついてしまったり。
確かにプロフェッショナルなど尊敬の値になる人たちもいる。
一方、何者にもなれないことで苦しむ人たちがいる。
彼らはいわゆる肩書きを名乗れていないのかもしれない。
でも役者を見ていると違った。
彼らはバリエーションある役を貰える人ほど優秀に思う。
どんな役もこなせてたくさんの顔を持つ。
しかも短期間において魅せる。
こんなにも違うんだという世界なんだ。
どんな自分でも最後には自分に辿り着くわけで、
そこを理解できれば何も恐れないのかもしれない。
かけ離れたことはきっとない。
自分の領域を増やせたらそれでいいんじゃないかな。
そんなことを思った。