恋の葡萄
あなたは恋をしているだろうか。
恋のうた。
恋が身近なあなたには、いつもそんなラブソングを歌う。
自分には分からなかった。
もっと恋ですら楽しめたら良かったと思うのに。
そしたら恋のうたも楽しめただろうに。
キミはよく比喩をする。
それが複雑な気持ちを逆に分かりやすくしていた。
でもいまいちピンと来ない。
自分にピンと来てないからだ。
そうなんだろうという仮説でしかなかった。
なんだか少し悲しかった。
自分にしかないものを早く見つけたかった。
そうしているうちに、
葡萄と斜陽に例えるんだなあって
ちょっと綺麗だなって思った。
気付いたら葡萄のことばかり考えてて、
笑みをこぼしてる自分が微笑んで笑っていた。