建築前の注意点②
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
どうも皆様、某ハウスメーカーの工務担当Nです。
今回は建築前の注意点②を書かせてもらいます。ちなみに、建築前の注意点①の方にも大事な注意点を書かせてもらいましたので、まだ見てない方はそちらも併せて見てくださいね。
最初に
前回の記事で記載漏れしてましたが、この記事に書く内容は、あくまでも私の独断と偏見による内容になってます。
私が実際に建築に携わる際に、お客様から『ありがとう!』と感謝された時や『イメージと違う』と言われた時などの経験を元に書いていますので、一般的な内容とは異なる可能性があります。
ごくごく一般的な情報を知りたい方は各種検索サイトから『建築工事 注意点』と検索して見てくださいね。
情報過多の世の中ですが、調べすぎて悪い事はありません。悪い点と良い点をしっかり知った上で〔マイホーム〕の建造をして下さいね。
①工務店選びの注意点
大手ハウスメーカーや地場の工務店、建築事務所など、様々な選択肢がありますが、皆さんはどこで〔家〕を建てますか?
企業名が一種のブランドと化してる大手ハウスメーカーであれば、実績や信用に文句はないでしょうがどうしても費用が高くなります。
地元の工務店であれば、周囲での評判など容易に調べられますので良し悪しの判断もつき易いですし費用も抑えられます。
有名な設計士がいる建築事務所なら、他には無いまさに自分だけの建築が可能ですし、設計士が有能であればある程度無駄の抑えた費用になります。もちろん、費用に糸目をつけずに拘り抜けば金額は青天井で上がってしまいますが、、、、
マンションを購入するにしても、有名なゼネコンもあれば地域密着型のゼネコンがあったりとするので、本当に様々な選択肢があるわけですね。
実績や信用、デザイン性や耐久性、費用、建築条件など様々な要素を加味して選択するのですが、忘れがちな条件が一つあります。
それは、その工務店・ハウスメーカーの将来性です。
え?将来性なんてどうでも良い?
いえいえ、非常に重要な条件ですので、ここもしっかりと考えて選択してくださいね。
と言うのも、〔持ち家〕と言うのはほとんどの場合、20年、30年と言う長いスパンで住むことになると思いますが、その間に何も無い〔家〕と言うのはほぼほぼ存在しません。
外壁塗装や防水工事、屋根の葺き替えなどの定期メンテナンスも必要になりますが、大事なのは住んでいる間に発見した〔瑕疵〕の修繕です。
基本的には引き渡し前に確認して瑕疵のない状態で引き渡されるのですが、時間が経って発見される〔瑕疵〕と言うのも一定数存在します。
それらの修繕は、通常、建築を請け負った会社が負担して行うのですが、、、頼んだ工務店やハウスメーカーが無くなってしまっている場合は購入された方の自費で修繕を行う事になってしまいます。
そうなってしまうと、対象の〔瑕疵〕がどの工事に属しているか、どこの業者に頼めば良いか、頼んだ業者はまともな業者なのか、などなど、様々な事を調べる必要が出てきます。
しかし、ハウスメーカーや工務店がしっかりしているのであれば、担当営業やカスタマーサポートなどに電話一本入れるだけでほぼほぼ勝手にやってくれますし、ほとんどの場合は修繕の費用すら発生しません。
ですから、将来性と言うのはしっかりと考えておく必要がある訳ですね。
②家族の同意・意思疎通
前回記事を含めて、心構えや立地条件、工務店選びと最低限の注意点を書いてきましたが、建築前に〔家族との同意〕を取るのも必須です。
というのも、どちらか一方が乗り気で片方はさほど乗り気でない場合、家のプランが片方の意見ばかりが反映されてしまい、〔家族の家〕ではなく〔自分だけの家〕になってしまうからです。
中には、資金を出すのは自分だから、と言う理由で自身の意見を強行する人もいます、、、こう言うと失礼かもしれませんが、そんな人を見ると〔家〕を建てる必要はないんじゃないかな、と思ってしまいます。
まぁ、私の意見は置いといて、家族の同意というか意思疎通が図れてない場合、色々な不具合も出てきます。
例えば、工事が進んで行ってからのプラン変更や設備機器の追加・変更などですね。その場合、当初予定よりも多くの費用が必要になったり、そもそも変更出来ないと言う事もあります。
そうなると、お客様も不満に思いますし、工期の遅れによって工事店も大変になります。幸せになる為の家造りで誰も幸せになれない結果になってしまいます。
それにですね、家族と話し合う事で家についてだけでなく、家族の想いや考えにも触れる事ができる、という話も聞きます。
何を話したら良いか、というのはありませんが、どう話し合ったら良いか考えるのが苦手な方はいくつか項目を挙げておきますね。
家を建てる理由の共有
立地条件について
いつまでに購入したいのか(入居時期)
新築、中古、戸建て、マンションなど家の種類
どういった家にしたいのか
他にも将来について話し合ったりなんかも良いかもしれませんね。せっかくの機会ですので、家族とのコミュニケーションのきっかけとして利用してみて下さい。
③プランの打合せ
さて、家族との意思疎通を図れた事ですし、ある程度の目処をつけた工務店・ハウスメーカーにプランの提案をしてもらいましょう。
この時に複数のハウスメーカーを比べると思いますが、プランの打合せは一社ずつゆっくりする方が良いでしょう。中には1年以上じっくり考えたという方もいましたので、焦る必要はないです。
といっても、何度も打ち合わせを行うのは精神的に大変になってきますので、家族と話し合った家の条件を箇条書きにして伝えると言うのはオススメです。例えば
家族構成(家族計画)
部屋数と大きさ
想定予算(実際よりも3割安くらいで)
ハウスメーカーのカタログで気に入った家の情報(youtubeなんかの情報でも可)
立地条件(土地が決まってない方)
などですかね?
他にも拘りたいポイントなんかあったら、それもポイントとして記入しておくといいかもしれません。
また、小さなお子様がいる場合、打ち合わせの際は同席させない方がいいかもしれません。
というのも、家の打合せって非常に時間がかかります。1,2時間なんてあっという間、気がついたら3,4時間と言うのもザラにあります。
親にとっては大事な打合せですが、小さなお子様にとっては非常に退屈な時間になりますので、可能であれば同席させない方が良いでしょう。
もちろん、何度も言いますが、家庭の事情はそれぞれですので、絶対ではありません。最近のハウスメーカーにはキッズスペースもあったりしますし、時間を区切って複数回に分ける事もできますので、その辺りは依頼予定の工務店・ハウスメーカーに確認しておきましょう。
さて、色々と準備をしてプランの打合せに臨むわけですが、一つ大事な注意があります。
『短期間で絶対に決めたらダメ』
です。
もちろん、入居のタイミングを考えているのなら急ぐかもしれませんが、どうしてもそのタイミングに合わせないといけないのでなければ、動き出しが遅かったと諦めて、タイミングを調整した方がいいでしょう。
と言うのも、私の会社もそうですが、どの企業も自分の会社に決めて欲しいですし、他の会社を知る前に決めて欲しいからこそ、色々なサービスや特典、割引などつけて決めてもらおうとします。
で、サービスや特典、割引などのその場の勢いで決めてしまうと、7割の人は後悔します。
7割と言うのは私の感覚なので、もっと多いかもしれませんし、少ないかもしれませんが、後々に響いてくる事が多いですので、その場の勢いや営業文句に落とされない様に注意して下さい。
そして、何故ダメなのか、ですが、、、
予算の超過
立地条件の不一致
間取りや内装への不満
選択の限定
などなど、色々とありますが、一番は予算の超過でしょう。
元々は1人の名義でローンを組むはずだったのが、2人でのローンになって毎月の返済がギリギリになってしまうなんてのはよくある話です。
というのも、家ってアレもコレもとできてしまうので、費用が際限なく上がってしまうからです。最初の割引がなんだったのかと思ってしまうくらい高くなってしまう事もしばしば、、、、
というか、そうなるのを見越して割引をしてくる営業もいますので、、、、ここだけの話、タチの悪い営業ってどこにでもいますので、本当に注意して下さいね、、、
それと意外と見落とされるのが選択の限定ですね。
皆さんは新築であればどんなメーカーの物(キッチンなどの水回りや床材など)でも使えると思っていませんか?
もちろん、お金さえ出せばどんな物も使えますが、基本的には企業ごとに取り扱っている商品が決まっていますので、予定していた商品が使えないなんて事もありますし、大手ハウスメーカーは限定モデルなんかをメーカーとタイアップして開発したりしてますので、その辺りはほぼほぼ使えません
どうかすれば、注文住宅のはずなのにハウスメーカーが指定する幾つかの商品の中から選ばざるを得ないなんて事もあり、それ以外になると倍以上の金額を取られたりと、言いはじめればきりがありません。
なので、最初の打合せで決定してしまわない様に注意して下さいね。
最後に
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
家というのは本当に大変な物です。その分、理想通りの家ができた時の感動も凄まじいものなのですが、、、そこに至るまでは本当に大変だと思います。
私の記事がご自宅の購入を考えている方の一助になれましたら幸いです。
参考になった、気に入ったと思っていただけましたらスキ・フォローをお願いします。
なお、家に関する質問があれば、分かる範囲でお答えしますので、遠慮なく、コメント欄に書き込んでくださいね。
それでは、また!