グランドキャニオンだと思っていたら、グランドキャニオンじゃなかった話【前田家の世界一周】
それではここで、クエスチョン。グランドキャニオン国立公園の写真はどれでしょうか。
昔の私 「えー、全部!」
グランドキャニオン、最高
今回の旅において代表作となりそうな「グランドサークル、10日間の旅」が始まりました。ラスベガスから始まり、まずはアリゾナ州のフラッグスタッフへ。フラッグスタッフは、グランドキャニオン国立公園やセドナの街に近くにあります。2日間に分けて2か所を周る予定だったのですが、セドナへ訪問する予定だった日に体調を崩したため、今回は断念しました。
グランドキャニオン国立公園は、語彙力ゼロで表現すると「最高」でした。
グランドキャニオンは、総面積が4927㎢、東京ドーム105,379個分です。余計にわかりづらいな。そして、グランドキャニオンにはノースリムとサウスリムが存在しています。サウスリムの方が一般の観光客向けに整備されていて人気。ノースリムは観光客も少なく、整備はある程度されているものの、サウスリムほど利便性は高くないようです。今回は、サウスリムを訪問しました。
では、サウスリムってどんなに便利なのよ?という話です。
・絶景ポイントを巡るシャトルがある
・適度にトレイルが舗装されて歩きやすい
・お水を汲める場所、トイレ、ゴミ箱がたくさんある
・ビジターセンターに「半日ある方はこのルートで!」「1〜2時間でサクッと楽しみたい人はこれ!」みたいにグランドキャニオン初心者(私)でも楽しみやすいガイドがある
特に園内のシャトルはとても便利でした。シャトルは、毎10〜15分で運行し、各絶景ポイントを回ってくれます。何も考えずに乗り降りしていればグランドキャニオンが楽しめるので、めちゃめちゃ良かったです。
グランドキャニオン以外の国立公園(ザイオン、ブライスキャニオン等)でもシャトルがあるのですが、その理由は①園内の混雑を防ぐ、②まとめて乗ることでエコ、だそうです。もちろん自分の車でドライブがてら周ることも可能です。むしろ下にあるようなデザートビューポイントは、シャトルでは行くことができませんでした。
アンテロープキャニオン、砂まみれ
アンテロープキャニオンは、原住民であるナバホ族にとって神聖な場所です。そのため、訪問時には必ずツアーをつける必要がありました。また、ツアーに参加する時のルールも厳しかったです。
・動画の撮影禁止
・三脚、自撮り棒の持ち込み禁止
・いかなるバッグの持ち込み禁止(透明であれば可能)
このようなルールがある理由は、神聖なる場所を守るためだと思いますが、安全性を担保するためでもあるのかなと。例えば、私たちはロウワーキャニオンへ行ったのですが、アッパーと比べると昇り降りがあり足元注意な環境でした。
そんなアドベンチャーな環境だからこそ、めちゃめちゃ良い写真が撮れますし、自然の力を感じます。
グランドサークルの中でも一番自然にできた造形と距離が近く、触れ合えるのがポイント高かったです。
ホースシューベント、一番辛い
ホースシューベントは、その名の通りホースシュー(馬の蹄)の形に地形がベント(曲がり)していました。
こんな地形が自然にできるんだなあ。まあこれはどの場所へ行ってもずっと思っていたことなのですが、特にここは上手くできているわねと感心しました。天候との相性が良いと、下にあるコロラド川が綺麗な青色になり写真がさらに映えます。
ホースシューベントで印象的というか危険だったのは、駐車場からこのポイントへ辿り着くまでのトレイルです。道自体はフラットで歩きやすく安全なのですが、日陰がZEROでした。グランドサークルでいろんな場所に行きましたが、ぶっちゃけここの歩きが一番消耗しました。
グランドサークルでは、どの場所へ行ってもお水、帽子、日焼け止めは必須ですが、ここは本当に必須です。
(小休憩)フォレスト・ガンプポイント
ここ、実はグランドサークルの近くにあります。
モニュメントバレーから車で20分ほどのところにあるただの道なのですが、映画のおかげで「フォレスト・ガンプポイント」と観光名所に。ここに行くと、何台も車が道の脇に停められていて、いろんな人が走って道路の真ん中へ行き、写真を撮って走って道脇に戻る滑稽な姿を見ることができます。
あ、あと、めちゃめちゃ良い写真が撮れます。
モニュメントバレー、アドベンチャー感満載
「東京ディズニーランドのアドベンチャーランドに近似しているな!?」と見た瞬間思ったのがモニュメントバレーでした。
モニュメントバレーは、入場料の8ドル/一人を払えば自分の車で周ることもできるパークです。私たちはセダンだったのと、そこまでの運転スキルはないと感じたのでツアーに参加しました。運転スキルが必要である理由は、道という道がなく、砂の大地とでこぼこの道を走る必要があるためです。
参加したツアーはSimpson's Trailhandler Toursです。おすすめです。
ツアーは合計で2.5時間ほど。ツアーに参加していれば入れるエリアが存在しているので、自分で見てまわるよりも更に深い所まで行けるのがポイントです。例えば、先住民が昔住んでいたことを示す壁画がある場所などが見れます。
モニュメントバレー全体が赤茶色の地表で、荒れ果てた地(というとネガティブだが、エモいという意味として使いたい)をジープで駆け巡るのが非常にワイルドで楽しい。一つ一つの造形物が偉大すぎて、ナバホ族にとって神聖な場とされている理由がとてもわかります。また、造形物は雨の後があったり、場所によっては岩となって落ちてきているので、いまだにこの場所が変化していることを感じ取れます。
ちなみに夫はモニュメントバレーが一番良かったとのことでした。
ザイオン国立公園、体力ある時に行け
まずはじめに、ザイオン国立公園は駐車場が小さすぎるので駐車するまでに時間がかかる可能性大です。お見知り置きを。
ザイオン国立公園は、トレッキングをするのがメインのアクティビティのようでした。特に川沿いを歩くトレッキングなどが人気のようです。他のグランドサークルでは、水の存在をあまり見なかったので、特徴的だなと思いました。
私たちは車でザイオンに来ていたので、まず駐車場が見つからない時点で体力を消耗してしまい、トレッキングはもういいんじゃね?となってしまったので100%この公園は楽しまずに終わったかもしれません。
ただ、車で国立公園の中をドライブした景色は絶景でした。
ドライブ中に自然の岩をくりぬいて作られた長いトンネルを取ったり、クネクネとした山道を走りぬけるのは冒険感があり楽しかったです。次に来る時は、体力をつけて朝早く来たいと思います。
ブライスキャニオン国立公園、え、めっちゃ良いんだけど
私的No.1グランドサークルチャンピオンベルトを送るとしたら、ブライスキャニオン国立公園に贈呈します。みんな、マジで行った方が良いって!!!
ブライスキャニオンは、標高2700メートルの場所に位置しています。標高が高いおかげで、他の場所と比較すると涼しいです。つまり、私のように熱に弱い人にとっては天国です。
グランドキャニオン国立公園と同様に、いくつかのビューポイントがあり、シャトルでそれらを周ることができます。Bryce Amphitheaterと呼ばれるエリアに4つのビューポイントがあります。
・Bryce Point
・Inspiration Point
・Sunset Point
・Sunrise Point
それぞれの場所から、ブライスキャニオンで特徴とされている「Hoodoo(尖塔群)」を見ることができます。
色んなトレイルも準備されています。1時間もあれば往復して戻って来れるトレイルもあるので、私のような弱小でも楽勝でした。程よく傾斜もあるし、いかんせん絶景なので気持ちが良いです。
もう1つ、ブライスキャニオンで良かったことは、人が少なかったことです。グランドサークルは全世界から人を集めます。特に、グランドキャニオンとホースシューベントは人気を感じました。それと比較してブライスキャニオンは、各ビュースポットで写真撮影に困ることはなく、シャトルも空いていました。とにかく快適でした。
さいごに
それではここで、クエスチョン。グランドキャニオン国立公園の写真はどれでしょうか。
今の私「3枚目ですね。ちなみに1枚目はブライスキャニオン、2枚目はアンテロープキャニオン。あっロウワーの方です。4枚目はグレンキャニオンですかね。この記事では触れて無いですけど。5枚目はモニュメントバレーのスリーシスターズです(早口)」
あ、あの、私、今までずっと、これ全部「グランドキャニオン」だと思ってました(反省)。