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カサブランカでモスク!シャウエンで映え!電車よりもバス!【前田家の世界一周】

今回のnoteを読んだ後に、持ち帰って欲しいことが1つだけあります。それは、「モロッコで、大荷物を持って移動をするなら、絶対にバスを使え。」

以上です。もう、これ以降は読まなくても良いくらいです。できれば、いいねボタンだけを押して、閉じてください。

嘘です。読んでください。


カサブランカにて

ニャッサウィラ(エッサウィラ、猫の街)を後にしカサブランカへやってきました。

なんとなーく「カサブランカ」って聞いたことあるな?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。私はその1人で、ハリウッド映画「カサブランカ」で、街の名前だけは知っていました。

カサブランカは、モロッコ最大の都市であり、経済的な心臓部です。首都ではありませんが、国の主要な港と工業の中心地です。また、カサブランカ港はアフリカ最大級の港であり、世界各地との貿易において重要な役割を果たしています。つまり、シティーです。

この前で、マラケシュとエッサウィラにいたため、カサブランカに着いた瞬間から、雰囲気が大分違うことに驚きました。高い建物、アスファルトの道路、車。さすが、最大の都市です。

バス停から宿までの移動は、トラムに乗ることにしました。1人片道8MDHで、トラムの駅に常設してあるマシンからチケットを購入することができます。カード支払いができるので、旅行者には超ありがかったです。

トラムの乗り心地は良く、広々としており、荷物が多くても安心して乗ることができました。

別の日にバスにも乗りましたが、バスもきれいでした!こちらは1人片道5MDH。乗車時に運転手さんへ現金で支払います。

カサブランカではアパートスタイルのAirbnbに宿泊しました。治安が良く、きれいなアパートだったので、こちらのnoteで紹介しています。もしよろしければ、ご確認ください。


ハッサン2世モスクに行ってみる

カサブランカの観光名所といえば、「ハッサン2世モスク」です。

モスクの公式サイトはこちら ※チケットは現地で購入します

外国人で、女性で、イスラム教徒でもないですが、中に入れてくれるモスクってあまり無いと思いますが、ここはOK。モスクが主催するツアーに参加する形で、中を見学することができます。

2024年8月11日時点のツアー時間はこちら

モスク入場料には、ツアー代(チップは別)、小さなミュージアムの入場料も含まれていて、1人130MDHです。

ツアー自体は1時間弱程度でしたが、情報量が多く、満足できる内容でした。


ハッサン2世モスクは、世界で3番目に大きく、アフリカ大陸では1番大きいモスクです。どれだけ大きいかというと、モスクの中には最大25,000人を収容でき、屋外の広場も含めると、さらに80,000人が礼拝を行うことができるそうです。

でかい!

このモスクは、一部が海の上に建てられています。これはハッサン2世国王が「神の玉座は水の上にある」と述べたことに由来しており、信仰と自然の調和を象徴しているとのことです。モスク内に入り、窓の外を眺めると海が見えます。なんだかロマンチックでした。

モスクの設計はフランスの建築家ミシェル・ピンスーによって行われたそうです。モロッコ人じゃないのか!

モロッコの伝統的な装飾技術が随所に施されており、モザイク、彫刻、手彫りの木工品、金箔を用いた装飾などが内部を彩っています。特に、彫刻された壁の模様は繊細で、見入ってしまいました。

床暖房や自動開閉式の屋根が設置されていました。
大人数が入るので、礼拝中に暑くなりすぎないように、屋根が開くらしいです。

モスクの地下には、礼拝の前に清めの儀式を行うための大規模な「ウドゥー(Wudu)」のエリアがありました。ウドゥーは、イスラム教における礼拝前の清めの儀式で、手、口、鼻、足などを洗浄します。

ウドゥーを行う場所は男女で分かれていて、男性が入る場所は緑・青を基調としたデコレーションでした。女性は赤・ピンクらしいです。

人生で初めてモスクに入りました。他の宗教と違う雰囲気を感じましたし、その宗教ならではの工夫があることも見て(お祈りする際に床に座るから、床暖房があるなど)、すごく学びになったツアーでした。

壁の端から端までこだわりを持って作られた様子が伺えましたし、全てが美しかったです。あと、デカかった。大きければ、大きいほど、意味があるものなのだろうか。

カサブランカに行ったら、ぜひ訪れてみてほしい場所です。


カサブランカからフェズ、地獄の電車

カサブランカは2日間のみの滞在で、すぐにフェズへ向かいました。国鉄のONCFで、4時間ほどの移動です。

ONCFの公式サイトはこちら ※ネットでチケット購入ができます

Gare de Casa Voyageursの駅は、大きく、近代的な駅。コンビニ、マックなど色んなお店もあるし、Wi-Fiも完備しているので、長居しやすい駅です。

わ〜!モロッコの電車の駅すごい良いね〜!最高〜!なんて、この時は思っていました。乗るまでは。

私たちは、事前に2等席のチケットをオンラインで購入していました。2等席でも指定席だったので、特に問題ないだろうと思ったところからが間違いでした。

まず、電車がホームに来ました。電光掲示板に書かれている目的地は、私たちが目指す場所ではなかったですが、スタッフに「この電車であっているか」と聞くと「あっている」と。我先に電車に乗ろうとする人をかき分けながら、電車に乗ろうとしました。ホームと電車の間には、1メートルくらいの差があります。階段になっているものの、スーツケースを乗せるには大分しんどい段差です。第1の試練。

やっとスーツケースを乗せ、席を探します。席の番号を探すのも、超わかりづらい上に、個室形式の席なので、スーツケースが入りません。個室の外では、乗ってくる人が我先に移動しようとするので、ずっともみくちゃでした。

落ち着いた頃に撮った写真

どうしよう、と夫と悩んでいると、ここで第2の試練。夫の体に妙に覆い被さるように、反対方向へ移動しようとしているおっさんがいました。クソ怪しい動きです。その瞬間、夫が「財布がない!」と言いました。

私は、なんとなくおっさんが怪しいと思ったので、おじの腕を掴み「Did you take his wallet?(財布取ったやろ?)」と大きめの声で言うと、おじが振り返り、すっとぼけた顔で私を見た後、おじの足元を指差しました。夫の財布が落ちていました。

おじは、腕を掴まれた時点で、夫の反対側にいました。夫の財布が、そこに落ちるわけがないのです。捕まったので、財布を床に落としたのでしょう。財布を拾うと、おじは電車を降りて行きました。こいつ、やりやがったな。

幸いなことに、中から何も抜き取られていませんでしたが、旅中で初めてスリに遭いかけました。勘弁してくれよ。


この時点で、電車、最悪やなと思ってから、第3の試練です。

結局、スーツケースを個室に入れることもできず、個室外の廊下に置くことも周りの人に文句言われたので(横、全然通れるのに)、出入り口の踊り場にスーツケースを置かざるを得ませんでした。つまり、立ちっぱなしでスーツケースを守る必要があるということです。4時間。

そして、エアコンがぶっ壊れていました。人口密度200%で、出入り口なので人の往来も激しいです。モロッコ人、自席にずっと座っていません。そして、狭い道を通るのが下手なのか、人や荷物を避けることができないみたいです。とにかく、ずっと揉みくちゃ。

そんな状態なので、2人で踊り場に立つのも逆効果。私だけ個室に座り、夫は揉みくちゃになりながら、立ちで、猛烈に暑い中、スーツケースを守ることになりました。

おまけに、電車の作りもそんなに良くないので、電車とレールが擦れて鳴る高ピッチ爆音がずっと鳴っています。MRIマシンの中にいながら、工事現場の横にいるみたいでした。

ドアは手動(なぜ)でずっと半分開いている

ノイズ、人、猛暑、そもそもスられかけた事実に、吐きそうになるくらい疲弊しながら、4時間、夫が頑張り続けてくれました。降りた時には、顔が土色になっていた。


ということで、フェズに着いた瞬間に、帰りの電車チケットをキャンセルし(50%返金された)、CTMのバスチケットを取りました。大荷物がある時は、一生乗らん。というか、荷物があっても乗りたくないかも。

モロッコの悪評は、この時点まで作り話かと思っていましたが、本当なんだと残念ながら感じた電車旅でした。地獄だったな。


青の街、シャウエンへ

フェズに着きましたが、フェズの観光はせずに、シャウエンへ行きます。日帰りツアーを利用し、シャウエンを訪れました。専用のバスで4時間弱で到着します。

ツアー会社については、こちらのnoteでまとめていますので、もしよろしければご覧ください。

シャウエン(本当はシェフシャウエン(Chefchaouen)と呼ばれる)は、モロッコ北部のリーフ山脈の中に位置する小さな町です。「ブルーシティ」としても知られ、モロッコといえば、この景色を想像する人も多いと思います。

では、シャウエンはなぜ青いのか。この青は、15世紀末にスペインから移り住んだユダヤ教徒が神聖さを象徴するために青を選んだとされる説や、蚊を追い払うための実用的な理由があったとする説があります。

青色はシャウエン全体に広がっており、家々の外壁、ドア、窓枠、さらには路地までが青に彩られています。季節ごとに町全体が再塗装され、常に鮮やかに保たれているそうです。

シャウエンツアーでは、ローカルガイドさんがメディナ内の色んなスポットを案内しながら、シャウエンの歴史について教えてくれました。街のツアー自体は1時間程度と短く、その後に3時間くらいの自由時間がありました。

3時間もあれば、余裕で写真を撮りまくれそう!と思っていたのですが、この時間の間にランチを食べる必要がありました。また、意外と青に塗装されていない場所もあり、壁の上から地面まで青!みたいなフォトジェニックなスポットは限られていました。他の観光客もいるので、映えを狙うには時間が必要でした。

ささっと良い写真が撮れれば良いですが、必ず良い写真を撮りたいのであれば、個人で行くほうが良いのかも?と思ったのが正直なところです!

シャウエンには、普通に住んでいる人もいます。そこに住む人々は、シャウエンがフォトスポットとしても人気になっていることを理解しているようで、写真が撮りやすい場所を用意しているところもありました。

逆に、住居エリアに侵入してくる観光客を牽制するための、「写真を撮る場合は静かにしてください」と警告文がある箇所も。どの観光地でもそうですが、土地に住む人の生活に危害を与えないツーリズムって重要だよなと思います。

私たちが訪れた日は、どん曇りの小雨。微妙に肌寒かったです。雨が降ると、青の見え方も変わり、少し寂しげな色になっていた気がします。色の見え方は素敵だったのですが、雨の中、写真を撮って回るのはきつかったかも!幻想的だったのは間違いないです。

オレンジジュースを買えば、写真を撮らせてくれる場所。猫は、たまたま。


ちょっとおすすめしたい石鹸屋さん

シャウエンっぽくはないですが、お店のプレゼンテーションがピカイチだった石鹸屋さんを紹介させてください。

シャウエンの中心地である、Plaza Uta el Hammanからメディナへ入り、すぐのところにある石鹸屋の「La Botica De La Abuela De Aladdin」では、ありとあらゆる匂いの石鹸やアルガンオイルが売られていました。

石鹸の匂いはどれも良く、サイズも大きいものから、石ころサイズまであり、量り売りもしてくれるので私たちのような旅行者でも気軽に買うことができました。お土産用に、可愛くパッケージ化されたものもあります。

軽石を下に、泡立てられるネットに入れた石鹸を上に。可愛すぎる。

他のお店と比較すると、若干お値段は上かもしれませんが、それ以上にお店と商品のクオリティが高いです。買わないにしても、お店に行くだけで楽しいので、ぜひ!


シャウエンの1日ツアーを終え、フェズに戻りました。戻った頃にはすでに夜でした。シャウエンでは、そこまで歩いていませんが、バスの移動が長かったので、対して動いていないのに疲れた1日でした。


モロッコを離れ、次の国へ

フェズからカサブランカへバスで戻り、飛行機で次の国へ向かいます。

カサブランカの街中から空港は、直通の電車に乗るのが1番楽そうだったので、渋々、電車に乗ることにしました。この前の学びがあるので、1等席を予約しました。

空港行きの電車だったからかもしれませんが、1等席は、内装もモダンで広々としていました。スーツケース用のスペースもありました。他の乗客もほぼいません。専用のポーターさんもいたので、荷物の上げ下ろしも全てやってくれます。何これ、全然違うじゃん!

勝ち誇った夫

カサブランカ市内から空港は、電車で1時間弱。割と離れた場所にありましたが、悠々と過ごし、疲弊することなく到着。最初から1等席にしておけばよかった。

モロッコでは、カサブランカまでは余裕をぶっこきながら旅をしていました。カサブランカ以降、というか、ピンポイントでカサブランカ−フェズ間の移動で、モロッコの本気を見たのかもしれません。

舐めてかかったらダメだな。少し気を引き締め直しました。次に行く国は、(また)悪名高きエジプトです。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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