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アゼルバイジャンに行ったら、F1やっていました【前田家の世界一周】
社交的な毎日が続いたジョージア・トビリシ(あと、ちょっとだけバトゥミ)を出発し、お隣のアゼルバイジャンへ行きます。
アゼルバイジャンへ、いざ入国
アゼルバイジャンは、引き続きカスピ海沿いにあるコーカサス地方の国です。シルクロードの一部であり、ペルシャ帝国やオスマン帝国、ロシア帝国の支配下にあった歴史も持っています。1991年にソビエト連邦から独立し、以降は石油と天然ガスを豊富に持つな国として経済成長を遂げています。歴史的には隣国のジョージアと非常に似ています。
今回向かうのは、首都のバクーです。
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アゼルバイジャンに入国するには、ビザが必要ですが、アライバルビザを空港のイミグレーション手前にあるマシンから取得することができます。日本人は、ビザ代が無料です。なんと!
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入国審査の際は、ジョージアもそうでしたが、全く何も聞かれず、スタンプをバン!と押されて終了でした。どの国の入国審査でも、審査されないので、逆にいいんですか?となってしまいます。
バクーの空港は、街中から20キロほどの場所にあります。車で30分ほど。Boltで街まで乗り入れました。680円也。相変わらずタクシーは安いです。
バクーの街
バクーの街中に近づくにつれ、背がやたらと高い建物が見えてきました。高くて、横にも大きい、威圧感がありました。
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デザインは、鏡張りのITタワー!みたいなものもあれば、ソ連時代に作られたのかな?と思うような古めかしいものも。この辺のエリアでは、似たような建物がたくさんありますね。
見た目の統一感のなさと、たくさん建てられている感じが、ゲームのSim Cityで作った街のようでした。
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メトロは乗りやすい
バクーにはメトロがありました。駅もやたら大きくて、主要駅かと思うほど。実際は、普通の駅です。
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ソ連時代に作られたメトロですが、存在する駅は26駅のみ。まだまだ発展中のメトロのようで、いずれは山手線のような線ができるようです。
下のマップが現在の路線図です。旧市街など、観光スポットに近い駅は、レッドラインの端にある「İçərişəhər駅」。私たちは、グリーンラインの端となっている「Xətai駅」近くで滞在していました。
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メトロに乗るには、Suicaのようなチャージ式のカードのBaku KARTを、駅内にあるマシンで購入する必要があります。このカードは、ジョージアで再会した世界一周カップルの三谷さん(IG@mitany367)からお譲りいただきました。旅人は、優しい。
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メトロの運賃は、1人片道0.50 AZN=43円です。何駅分も乗れるし、乗り換えもできると考えると相当安い。
バクーのメトロで印象に残っているのは、メトロの乗り場へ下るエスカレーター前にあったセキュリティゲートと、都営大江戸線より深いエスカレーターと、各駅で流れる停車音楽です。
セキュリティゲートでは、荷物をスキャンした上で、中へ入ります。金属探知機は入らなくて良いですが、セキュリティ対策があったことに驚きました。
そして、めっちゃ深いメトロ。そんなに線が通っていないのにも関わらず深いのは、なぜだろう。
各駅では、日本の電車みたいに、それぞれ異なる曲が流れていました。どこの駅だったか忘れましたが、ディズニーランドのショーで流れるような壮大な曲が流れた場所があり、思わず顔を上げてしまいました。
なお、駅内の写真撮影は禁止だったため、写真はありません!
バクー市内を街歩き
駅の名前にもなっている「İçərişəhər(イチェリ・シェヘル)」は、バクーの旧市街です。ここは、ユネスコの世界遺産に登録されており、石畳の路地や歴史的建造物が数多く残されています。
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中世の世界を感じさせる道で、可愛らしい場所でした。
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海側へ行くと、急に未来的な景色が見えてきます。バクー海岸通りは散歩道になっていて、カスピ海の湾岸をぐるりと歩くこともできました。スワン・ファウンテンがあるエリアからは、フレームタワーを見ることもできます。
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アゼルバイジャンの人口の大半は、イスラム教徒です。イスラム圏で「あるある」といえば、そう。猫です。
観光スポット内の公園や空き地には、猫用の小屋が建てられており、ご飯用のお皿や、お水も準備されていました。1匹の猫が見つかると、大体、5匹は見つかる状態です。
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防御力ゼロの猫
旧市街には、レストラン、カフェ、お土産物やさんがありました。落ち着いたエリアで、素敵な場所でした。
F1は、チケットなしでも見れる?
本noteのタイトルにもなっている、F1の話です。
GP中の宿は高いし、そもそも無い
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アゼルバイジャンに行くと決定した後に知ったのですが、私たちが滞在していた日程が、アゼルバイジャンGPのテストランの日含め、大被りしていました。これは何を意味しているかというと、宿代、爆高騰。
宿探しを始めたのは、渡航の3週間ほど前でした。お手頃な宿が全く無く、全体的にお高い国なのかしら?と思っていました。ちょうどその時期に、先ほども出てきた三谷さんが、アゼルバイジャンに滞在されていて、アゼルバイジャンGPが開催されるらしいとIGに書いていらっしゃったのを見て、知りました。
無知とは怖いものです。
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せっかくGPと被るのであれば、生F1を見たいなと思っていました。が、当然の如くチケットは売り切れ。当日、近くに行けば見えるかも?と楽観的に考え、アゼルバイジャン入りを果たしていました。
アゼルバイジャンGPについて
アゼルバイジャンGPは、2016年から開催されていて、レースはバクー市街地コース(バクー・シティ・サーキット)で行われています。その名の通り、市街地を駆け抜けるコースになっており、ユニークなコースだと言われているそうです。
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サーキットの中でも、全長2.2 kmにおよぶストレート区間や、狭い市街地を通るテクニカルな区間など、場所によって楽しみ方が異なるようで、チケットを買う際には、観客席の場所を選べるようになっていました。
観客席は、日を遮るものは無く、9月中旬のバクーは気温が30℃ほどでした。暑すぎるわけでは無いですが、日差しは強いので、ジリジリと太陽を感じながら観戦することになりそうです。
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実際にF1を見れたのか
チケットなしでF1を見ることができたのか。結論としては、「できました!しかも、結構余裕で。
コースの横には、大きなフェンスが二重に建てられていて、紫色の薄いカーテンでコース内が見れないようになっています。また、セキュリティの方も何メートルかおきに立っていました。
しかし、カーテンの高さはそこまで高く無いため、何かの段差の上に乗れば、コース内を覗き込むことができました。セキュリティの人も、歩道のど真ん中で立ち止まる、フェンスに近づくなどしていなければ、コースを覗き込んでいても注意してきませんでした。
また、コース横には多くのホテルが並んでいます。早めに予約を取っておけば、ホテルのベランダから優雅に観戦することも可能そうでした。いいなあ。
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バクーサーキットの横は、基本的に全部歩けるようになっていたので、色んな場所からF1を見ることができました。地元の人は、チケットなしでふらりと見にきている人が多かった印象です。
このように、一つの場所にとどまらず、動きながら見ることができたのは、逆にチケットなしで見る強みかもしれません。
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カッコ良すぎる
F1レースを見ることは、やりたいことの一つでした。思わぬところで叶いました。
生F1は、身体の中からゾクゾクっとする興奮がありました。レースカーが近づいてきた時に聞こえるエンジンの音。視界に入るけど、ピントを合わせることができない速さ。そこに人が乗っていて、それは人が運転しているという事実。これって現実?と思うほど、良い意味での怖さを感じました。
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レースの全部を見ると、きっと追い抜く瞬間とか、キレのあるカーブを曲がる瞬間とかを目撃することができるのだと思います。人がF1にハマる理由がわかりました。これは、楽しいわ。
次のGPはアメリカのテキサス州で行われるらしいですね。一度、テレビとかで全体を俯瞰して見てみたいかも。結構いろんな国で行われているようなので、世界一周中の人は、あえて日程を合わせて行くと面白いかもしれません!
アゼルバイジャンのまとめ
アゼルバイジャン、というかF1の話になってしまいました。本noteで書いた
他にも、バクー近郊には、有名なゾロアスター教(火が神聖視されている)の「アテシュガー寺院」があったりと、アゼルバイジャンならではの観光スポットも多くあります。
治安を過度に気にすることなく過ごせる、素敵な街でした。アゼルバイジャン、ありがとう!
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次は、中央アジアへ向かいます。
\私はこんな人です/
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プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。
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