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ザキントス島、紅の豚・ポルコの隠れ家へ。アテネから日帰り旅行【前田家の世界一周】

「紅の豚」って見たことありますか。

イタリア・アドリア海を舞台としたジブリ映画です。主人公の豚、ポルコ・ロッソは、元々は人間で、イタリア空軍のエースとして活躍していました。今は、アドリア海の小島で隠れて暮らしながら、賞金稼ぎをしています。

ポルコの隠れ場として登場する場所が、ザキントス島のナヴァイオビーチ(別名:シップレックビーチ)と言われています。そして、絶景が見れる名所としても有名です。


ザキントス島とは

ザキントス島は、ギリシャの西側にあるイオニア諸島の1つです。島の大きさは約405平方キロメートル。東京23区よりも小さい島です。

ザキントス・タウン、島の中心地を見下ろした風景

主な産業は観光ですが、農業を通してオリーブ、ブドウ、柑橘も取れます。私はお酒が飲めないので行っていませんが、ワイナリーもあるそうです。


アテネからザキントス島へ日帰りするスケジュール

首都のアテネからザキントス島までは、飛行機で1時間ほど。とても近いです。

飛行機を使った日帰り旅行って緊張しますが、手荷物だけで飛行機に搭乗し、観光できるので楽です。いつもは、20数キロのスーツケースを持って空港へ行くので、身軽な飛行機は新鮮。

アテネからの出発時間は、朝7時。つまり、朝の5時には空港に到着している必要があります。朝、準備する時間と、空港への移動時間を考えると、朝3時起きです。久々にきつい。

ザキントス島への到着は、予約していたツアーの開始時間に合わせています。大体の1日ツアーは、8時〜9時開始でした。

ザキントス島からの出発時間は、1番遅い便を選びました。21時よりも前の時間もありましたが、観光にどれくらい時間がかかるか不明だったため、遅い便に。

朝、空港へ行く際はUberを予約しましたが、空港からの帰りは電車を乗り継いで帰宅しました。ちなみに、電車を22時以降に乗っても、全く怪しい気配はありませんでした。


ザキントス島のツアーの選び方

ザキントス島には、市内バスや電車はありません。移動するためには、レンタカー、タクシー、あるいは、ツアーを使う必要があります。

私たちは、1日のみの滞在で、時間も限られていたため、ツアーを予約することにしました。

上の写真を見ても分かる通り、多くのツアーが準備されています。そして、どれも同じようなルートです。微妙に金額感が違いますが、いろいろ見て分かったのは、以下の要因が金額に影響していることでした。

① 行く場所の数、所要時間(少ない、短いほど安い)
② ツアーの人数(プライベートになればなるほど高い)
③ 乗るボートの種類(大きなボート、小さめのボート、グラスボートと呼ばれる底が透明になっているものがあり、グラスボートが高い)
④ 送迎の有無

私たちは、シップレックビーチと呼ばれる名所は必須とし、あとは、ツアーのスケジュールが帰りの飛行機に影響がないものを探しました。

最終的に申し込んだツアーはこちら(Viatorサイトへのリンク)なのですが、このツアー会社は色々と残念だったので、絶対におすすめはしません

先ほど、ツアー会社を探す際のポイントの1つとして、ツアーのスケジュールを見ていたと書きました。実際に行ってみて思ったのは、どのツアーに参加していたとしても、ザキントス島→アテネの最終便には間に合っていただろうということです。

私たちのツアーは、午後5時くらいに終了し、空港に着きました。搭乗まで、3時間ほど余裕を持ち、到着しています。大体のツアーが同じルートで動いており、それぞれの所要時間は変わらないと仮定すると、余裕を持って空港へ行くことができます。

事前にツアーの予約ができていれば、行く場所はどのツアー会社でも変わらないと思いますので、レビューをしっかりと読んで、上記のツアー会社以外を予約してみてください!


ツアーの内容

ザキントス島、1日ツアーの内容はこんな感じでした。

・Navagio Beach/Shipwreck Beach(例のポルコの隠れ家)
・Blue Caves(青色が美しい洞窟)
・Makris Gialos Beach*
・Xigia Beach(硫黄の効果?があるビーチ)
・Enetiko Kastro Bochalis (街を展望できる場所)

*はツアーの日程に含まれていたものの、そういえば行っていない

ここにランチ休憩が入るようなイメージ。大体、どのツアーも同じ内容のはずです。

行く順番は、混雑具合や天候で若干変わります。例えば、私が参加したツアーは、街を展望できる場所である「Enetiko Kastro Bochalis」を朝イチに行ってから始まっています。

ナヴァイオビーチの滞在についても注釈が必要です。ナヴァイオビーチは、下から見るルートと、上から見るルートがあります。絶景として取り上げられる景色は、上から見るルートのものです。

さらに、上から見るルートでも、この角度から見ることは本来NG(のはず)です。

上から見るルートに入るためには、上の写真の通り、フェンスと「ここから先、入ることは禁じられています」と大きく書かれたサインがある場所を通る必要があります。

私たちはツアーガイドと一緒に動いていて、ガイドが当然の如く、このサインの横を真っ直ぐ歩いて行ったのでついて行きました(最初、このサインが目に入っていなくて、出てきたタイミングで気づいた)。今思えば、ガイド、あかんやんけ!って思います。この先を進むか否かは、自己責任です。

ちなみに、一応この道の手前に、ナヴァイオビーチを見下ろせるスポットは準備されています。写真ほど開けていないですが、見ることはできます。

また、去年まではナヴァイオビーチの砂浜へ降り立つこともできていたそうですが、場所の保護と、落石など可能性があることから、砂浜へ立ち入ることは禁止となったそうです。

さらに、ナヴァイオビーチにある難破船も、原型がかなり崩れてきており、私たちが訪れた2024年4月末時点で、半分以下しか残っていませんでした。半年前までは、まだ全部あったそうです。波や風で、どんどんなくなっているとのこと。

ポルコの隠れ家には難破船があるので、それと似た景色を眺めたい場合は、早く行くが吉、です。


ツアーの1日

ザキントス島の空港にツアー会社がピックアップに来てくれていたので、バンに乗り込み、ツアーの開始です。

行った週は天候が不安定だったようですが、この日は晴天で、風も強くなく、海をメインとした観光をするにはうってつけでした。

はじめに、ザキントス・タウンを見下ろす展望台へ。

島の中心地であるザキントス・タウンは、写真の通り建物も多く栄えていますが、この一帯以外はほぼ何もありません。

上から見えた海を眺めるだけでも、爽やかで気持ちがよかったです。

街を一望した後は、いよいよ海へ。

バンから下を見下ろすと海がどんどん近くなってきます。港に着くと、絵になる旅人が釣りをしていました。バンライフを送っているようでした。すんごくゆるい釣りをしていたので、こんな感じで魚って釣れるんだっけ?と思いながら眺めていました。

私たちが乗ったのは小型ボート。ふととった写真を見て気づいたのですが、海がきれいすぎて、ボート、浮いてる?

少し風があるので海面が波打っていますが、インスタとかでよく見る「浮いているボート」が生で見れて感動しました。

海へいざ出発!振り返ると、ガイドさんがボートを運転していました。ボートのオーナーのおっちゃんは別にいるのに。

絶対、ボートの運転免許持ってないだろ。と思いつつ、絵になるし、ガイドさん良い兄ちゃんだし、気にせず海を爆走します。スピードを出すと、風と海の波しぶきが顔にかかります。気持ちが良い!


ザキントス島の海では色んな青が見れる、とガイドのお兄さんが言っていました。

本当にその通りで、自分の後ろの青と、目の前の青が違ったり、日の当たり方でももちろん違う。海にいるだけで、視力が良くなった気がしました。

ボートでしばらく海を進み、いよいよナヴァイオビーチこと、シップレックビーチへ。今回は、下から見るビューです。

砂浜へ乗り入れることはできないので、少し遠くから眺めていました。難破船は、わざと「置かれている」ようにも見えるくらい、情景と合わなかったです。

それもそのはず。ガイドさんによると、この難破船は元々、タバコをはじめとした密輸品を運んでいた船だったそうです。バレないように船を置いておくために、V字型になっている海岸に船を停泊させていたと。

ナヴァイオビーチの反対側を見ると、このように入り口が狭い

ポルコも、ここを隠れ家として使っていたので、色々と隠すにはちょうど良い場所なのかもしれません。

この後は、海を周遊しました。洞窟に入ってみたり、岩壁を見たり。

名もなきビーチにも降りてみたりしました。

ビーチから眺める景色は、相変わらず最高。

でも、ビーチが影になっていてめっちゃ寒くて砂ではなく石のビーチだったので、裸足で降りた私は、ずっと足ツボ地獄でした。

水温が冷たいのに海に入る海外勢
足が痛すぎて、岩の上に避難

そして、ブルーケイブへ。

本来、ブルーケイブに行くと、その青さに超感動すると思いますが、この時点ですでに他の素晴らしい青を見過ぎていました。海全体が素晴らしすぎるが故に、感動は半分でした。良い意味で!(フォローになっていない)

波が寄ってくると、手前の穴から水が噴き出る

2時間ほどボートで周遊し、港に戻りました。この時点で大満足ですが、まだまだツアーは続きます。

ビーチ近くのレストランでランチです。海を見た後だったので、妙に魚が食べたくなりました。連れてこられたレストランであったため、場所をメモっておらず、どこで食べたのかは分かりません。

ランチの後は、樹齢1000年のオリーブの木を見に行きました。ぐにゃぐにゃに生えていて、思った以上に大きくてびっくり。

この木は、地震も耐えているそうです。

そうか。ギリシャも地震がある国なんだ。日本が地震大国と言われているため、当たり前ですが、日本以外でも地震が起きることを忘れてしまいがちになります。

ここでは、少しゆっくりする時間があったので休憩していました。

休憩後は、ナヴァイオビーチを上から見るルートへ向かいました。

舗装がない道?岩肌?を進みます。滑ることはないですが、安定した道ではないので、サンダルだときついルートです。他のツアー客は、スリッパ式のサンダルを履いていたので、めっちゃ大変そうでした。

先を進むと、旗が立っていたと思われるポールが見えてきます。その手前から、ナヴァイオビーチを見下ろすことができます。

思わず、「わああああ!」って声が出るほど、絶景でした。

割と絶壁の上から見下ろす景色なので、高所恐怖症にとっては内心ガクブルであったものの、写真で見た数倍すごくて、心が奪われた景色でした。

世界一周で、TOP10に入るであろう場所のひとつです。

ナヴァイオビーチの後は、Xigia Beachと呼ばれる硫黄の匂いがするビーチに立ち寄りました。私は、この時点でかなり疲れていたのと、水温が低かったので、上から見下ろすだけに留まりました。

午後5時にはツアーが終わり、空港へ。夜9時の飛行機でアテネへ帰ります。

あー!つかれ楽しかった!


まとめ

ギリシャ滞在では、ザキントス島の他に、サントリーニ島とミコノス島も行きました(noteは後日!)。色んな島を訪れましたが、ザキントス島で見ることができたナヴァイオビーチは、飛び抜けて心に残る景色になりました。

日帰りであれば、アテネ旅行のついでとして行くこともできます。ぜひ、訪れてみて欲しい場所です。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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