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山と自然に囲まれ、秋の訪れを感じたキルギス【前田家の世界一周】

中央アジア、楽しいなあ。

ウズベキスタンを去り、キルギスのビシュケクへ。キルギス・ビシュケクには、7日間滞在していました。


キルギス滞在

キルギスとは

キルギスは中央アジアに位置する内陸国で、正式名称は「キルギス共和国」です。キルギスは「中央アジアのスイス」とも称されるほど、美しい山岳地帯や湖が広がる国としても知られています。

スイスのような広大な自然があることは確かですが、首都ビシュケクの雰囲気は、旧ソ連時代の名残も見られ、若干無機質。でも緑が多く、公園もたくさんあるので、質素で温かい雰囲気もありました。

秋ですね

現地の人いわく、今のサディル・ジャパロフ大統領になってからというもの、ビシュケクには公園が増えているそうです。へえ〜めっちゃグリーンな大統領じゃん!いいね!と思っいました。

しかし、この大統領。新しい大統領の執務ビルを建てる際に、建築会社が無料で建築するように命じ、建築会社が断ったところ、それらの建築会社が持つ他の建築工事を禁じ、無理やり無料で作らせたそうです。

現地の人は、これを大統領の武勇伝として「良いこと」としてお話をしていました。建設会社で傲慢に仕事をしている奴らを、してやったぜ!的な。私からしてみれば、一歩間違えればヤバい大統領ですが、人気なのかもしれません。

新しい大統領の執務ビル

そんな話はさておき。今回、キルギスに来たのは、自然を見るためでした。最近、前田家は山にハマっています。キルギスは、ほぼスイスらしいので、ワクワクしながら滞在していました。


キルギスの宿

ビシュケクではAirbnbに滞在していました。部屋は広く、清潔で、Wi-Fi環境も申し分ない、良い物件でした。大きめのスーパーからは、歩いて20分強かかるため不便でしたが、アパートを出てすぐのところに、お肉系以外は揃う売店がありました。

割と最近に建てられたアパートのようで、入居している人も少ないのか、とても静かに過ごすことができたのもポイントが高かったです。

夜景もきれい

部屋の窓からはギリギリ端の方に見えるくらいでしたが、外に出ると、キルギスの山脈を眺めることもできました。とにかく大きくて、横に長く、存在感がありました。


アラ・アルチャ国立公園のトレッキング

アラ・アルチャ国立公園(Ala Archa National Park)は、ビシュケクの南約40kmに位置しており、車で1時間弱で行くことができます。観光客だけではなく、地元の人にとっても身近な公園でだそうで、暑い夏の日には川沿いでピクニックしたり、冬にはスキーに行ったりするとのこと。

「アルチャ」はキルギス語で「エニシダの木」という意味

この国立公園にトレッキングをしに行きました。

アラ・アルチャは、標高1,500メートルから4,895メートルに及ぶ美しい山岳地帯に広がり、山、川、滝、氷河などの景観が楽しめます。

外の気温は10℃台。朝9時頃からトレッキングを開始しました。爽やかな天気で、すっごく気持ちが良い。最高!楽しい!と思いながら足を進めていました。

が、割と早い段階で「あれ、ここ辛いぞ?」

実はこの国立公園の標高は、駐車場時点で既に2,200㍍。ここから少しずつ2,460㍍まで登っていきます。高熱を出したボリビア・スクレの標高は2,790㍍でした。滞在するのにキツかった記憶で、そこと近い高さなのかと思うと、そりゃ辛いわな!

加えて、トレイルの道のりが割とハード。人が通ることで作られた道ではない道を進みます。傾斜もきつい。場所によっては、トゲトゲがついた草をかき分けながら歩いたり。体力がある人であれば、楽々登れるのかしら?と思いきや、20代くらいのヨーロピアン男性も汗だく、息切れしながら歩いていました。

伝わってます?
伝わる?


ちなみに、このハイキングはツアーで向かいました。ガイドさんがビシュケク市内から国立公園の送迎と、ルートが不明確なハイキングの先導を切って歩いてくれました。

Viatorのページはこちら

個人でも簡単に来れそうな公園なので、ツアーは不要だと思います。ただ、このツアーには現地の人に人気のレストランで食べるランチ(好きなメニューが頼める)が含まれていたのと、ガイドさんがとっても良い人だったので(トレッキングの後に、ビシュケク内にあるマーケットや広場へ連れて行ってくれた)おすすめです。


新しい麺と出会う

そう。上のツアーに含まれたいたランチは、ビシュケク市内にあるレストランへ行って、メニューから好きなものが食べれるという神仕様でした。

ガイドさん曰く、「ウズベキスタンの人は待つことが嫌いで、列が出来ていたら速攻違うお店へ行くけど、ここは皆んな並んででも食事をする場所なんだ。」と。確かに、私たちが行った時も、来店している人、フードデリバリーのお兄さんでごった返していました。

この「ファイザ」で出会ったのが、「アシュリャン・フー(Ashlyam-fu)」です。冷麺です。キルギスの名物料理で、中国系ムスリムであるドゥンガン人の伝統料理だそうです。

夫が食べたラグマン
マンティも美味しかった

冷麺を太字で書くくらい、これは珍しいこと。そもそも、その国独自の麺料理があることすら、世界単位では珍しいことですし、どんな麺料理があったとしても、大抵が温かいです。わざわざ食べ物を冷たくして食べるって、文化的にあまり無いのだと思います。

そんな中で出会ったアシュリャン・フーは、麺はラグマンぽく、けど細めでmちもち。でんぷんで出来た、こんにゃくみたいに切ってある太麺も少し。トッピングは、細切りのきゅうり、たまご。具にはゼンマイが入っています。スープはトマトベースで酸っぱめ。小サイズを頼みましたが、こればっかりばレギュラーサイズにしておくべき一品でした。

レストランでは、ラグマンの方がはるかに人気でしたが、こちらの方がお肉味が少ない分、さっぱりクセない味でした。

アシュリャン・フーは、ラグマンがあるところであれば、メニューにあります。

レストランNAVATは、ビシュケク内で有名な、中央アジア料理を食べることができるレストランです。内装やお店の人の衣装が凝っていて、観光客として来るには楽しめる場所でした。

スープは少なめのアシュリャン・フー
キルギス料理のベシュバルマク

中央アジアといえば、ラグマンも推せる麺料理ですが、私としてはアシュリャン・フーもマストで食べてほしい一品でした。


日本食はやっぱ美味い

こんな遠くに日本食のお店?そうなんです。あるんです。

日本人のオーナーさんが営む「FURUSATO」は、ビシュケクが第一店舗ですが、ウズベキスタンのタシケントにも店舗を出していらっしゃいます。オーナーさんはビシュケクの店舗にいらっしゃり、とても物腰が柔らかく、優しい方でした。

先ほどまで冷たい麺最高!って言っていましたが、鍋焼きうどんも大好きです。土鍋に入ったうどんが出てきた時には、テンションが上がりました。

つゆは甘め。きのこたっぷりで嬉しい。

そして、鉄火巻きと揚げ出し豆腐。そういえば、パリのお蕎麦屋さんでも揚げ出し豆腐を食べたので、今気づいたけど、私は揚げ出し豆腐が好きなのかもしれない。

お店では日本の音楽がかかっていて、入店した瞬間から「いらっしゃいませ」と声をかけられました。メニューも日本語表記です。

あと数ヶ月で、これらの料理が当たり前に食べれる環境に戻るのか。楽しみで仕方がありません。それに向けた準備運動をさせてくれた、FURUSATOさん、ありがとうございました。


コーヒーと若い青年

宿の近くで見つけた、作業がしやすいおしゃれカフェです。

Google Mapの口コミは散々ですが、実際に行ってみると雰囲気は良く、ネットも無料で使えて、コーヒーやスイーツ類も美味しく、文句のつけどころがなかったです。

このカフェの滞在で1番印象深かったのはコーヒーではなく、近くのテーブルでパソコンを広げながら、ずーーーーっと誰かと話していた日本人の大学生の男の子でした。盗み聞きするつもりもなく、むしろAirPodsをつけて音を遮断していたくらいですが、時折聞こえて来る内容が気になりすぎました。

話からわかったのは、①話相手は母、②大学を休学して世界一周をしている、③YouTubeをやっている、④宇宙系のビジネスをしている人に興味があることでした。2時間近くカフェにいたので、その間、お母さんとずっと話しているなんて、なんて仲が良いんだ!世界一周に出て、何もしないわけではなく、YouTubeをやるなんて偉いな。そんなことを思いながら聞いていました。

その男の子がトイレに立ちました。おそらく全財産が入ってあるであろう大きいリュック、パソコン、全てをテーブルの上に置いて、誰にも声をかけることなく、トイレへ行きました。危ねえよ、きみ。

ハラハラしてしまい、男の子がトイレに行っている間は、荷物等をガン見して守りました。ビシュケクは、とても安全な場所です。取られることは稀だったとしても、絶対にやってはダメなことです。こうやってトラブルに遭っていくのだろうなあ、と旅の行く末を見てしまった気分でした。

皆んな、気をつけような。


キルギスまとめ

キルギスは、もう少し長くいて、更に体力も強化した状態で、山に挑みたいと思わせてくれた国でした。遠くから眺める山脈は、とてもかっこよかったです。


街の雰囲気は至って素朴。国を統率する人が曲者っぽいので、今後どんな国になるのかが分かりませんが、街中の渋滞が解消されたり、お店の数がもう少し増えたりと、もうちょっとだけ便利になったら良いなと思いました。

次は、カザフスタンです!


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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