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いざ、ヨルダン。エネルギッシュなアンマンと、泣くほど行きたかったペトラ遺跡【前田家の世界一周】
あれ、ヨルダンの投稿、してなかったっけ?
あれは、2回目にプロポーズを受けた話で、ヨルダン旅のnoteではありません。まだまだ語りきれぬ、ヨルダン。
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なお、今回のnoteでは、プロのカメラマンさんに撮影いただいた写真と、私のスマホで撮影した写真を混ぜながら書いていきたいと思います。プロの写真の下には、カメラマンさんの名前を記載しています。
いざ、ヨルダンへ
居心地が良かったラルナカを後にし、ヨルダンへ向かいます。初、中東です。
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今回の世界一周で初めて訪れる国は多く、毎回、新鮮さはあるものの、アラビア語の国に行くのは人生で初。右から読む文字を見るだけで大興奮してしまい、久々に、ザ・観光客になった気分です。全く知らない土地に行く時のドキドキ、ワクワクを感じました。
新しい地域に向かいますが、実はラルナカからヨルダンは、飛行機で1時間もかかりません。
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ヨルダンの入国はいたってスムーズ。入国審査官のおっちゃんに笑顔はなかったものの、何も聞かれることなく入国しました。20年間行きたかったヨルダン、やっと来れたぜ。
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ヨルダンのルートは、アンマン→ペトラ→アンマンで、7泊8日間お世話になります。
空港からアンマン市内へ
アンマンの空港は、市内から40キロほど離れた場所にあり、車で45分くらいかかる場所にあります。
Uber、普通のタクシー、バスのいずれかで市内へ向かうことができます。私たちは、1番安い空港バスに乗ることにしました。
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空港を出てまっすぐ歩くと「Sariyah Express / Airport Bus」と書いてあるチケット売り場があります。そこで、バスのチケットを購入しました。1人、片道3.3JDで、現金のみが使えます。
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バスが停まるのは以下のバス停で、市内に近いのは「Seventh Circle」と呼ばれる場所(Google Map)です。
・North Bus Station
・Housing Bank Complex
・Fourth Circle
・Fifth Circle
・Six Circle
・Seventh Circle
ただ、このバス停も、市内のど真ん中にあるわけではありません。あんまんの中でも高級エリアっぽいところ(リッツカールトンなどのハイエンドホテルがある)に近いですが、観光地であるローマ劇場などがあるエリアからは離れています。
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そして降りる時には、改めて運転手に声を掛けます。ボタンなどはありません。また、バス停は囲われているわけでもなく、道端です。降りた時、あっここ!?って思いました。写真は撮っていないですが、行ったらわかります(雑)。
7th Circleで降りた後は、Uberで車を呼び、滞在先へ。
アンマンの滞在先
アンマンでは、ちょうど良いアパートスタイルの宿が見つからず、ホテルに近いゲストハウスに滞在することにしました。No自炊。
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Bookingのページ:Gallery Guesthouse
レストランやショップが並ぶ通りから一本外れた場所にあったゲストハウス。オーナーさんがとても親切なおじさまで、ヨルダンの印象が一気によく感じました。宿の質は、その国における体験の総合評価を大きく影響しますね。
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カメラマンさん兼、お友達も一緒に旅をしているので、今回は3人で泊まれるトリプルルームを予約しました。お友達が寝るベッドはシングルベッドですが、私たち夫婦のベッドは明らかにキングサイズでした。なんだか申し訳なかったです。
ゲストハウスの設備も良く、温水シャワーは常に出ましたし、Wi-Fiも悪くありませんでした。朝食も付いています。
ゲストハウスの屋上からはアンマンの街中を見渡すことができました。時折流れてくるアザーンを浴びながら、テイクアウトしたファラフェルやフムスを食べたのは良い思い出です。
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オーナーさん(と、この後に出会う色んなヨルダンの観光事業に携わっている人)が仰られていましたが、近隣国の情勢が不安定なことにより、観光客の数がめちゃめちゃ減っているそうです。そのため、なんとかお客さんを呼ぶために、宿の価格も通常から半額以下にしていると(それはしない方がよさそう!と思いましたが)。
もしかしたら、普段のアンマンはもっと混んでいて、もっと騒がしいのかもしれません。ゲストハウスも、いろんな国の人で溢れているのかも。私たちが行ったときは静かでしたし、街も賑やかだけど、想像通りといった感じでした。
アンマン飯
No自炊生活なので、テイクアウトを含め、ひたすら外でご飯を食べていました。
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Shahrazad Restaurant (Google Map)
K. Faysal Squareと呼ばれる大きな道から、一本入ったところにある、アンマンの新橋、高架下の古めのお店を彷彿とさせるレストランです。
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ところどころ、家族とご飯を食べに来ている女性は見かけましたが、圧倒的に男性率が高く、地域性の違いを感じました。
フムス、ファラフェルをはじめ、中東系の料理を頼みました。メニューに豚肉はやっぱり無くて、代わりに羊肉が他のお肉と同じくらいの値段で食べれるのは、やはり中東ならではですね。
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久々に夫以外の大人も一緒に夕飯を食べました。この後も、2週間くらい3人で過ごすことができました。ここ10ヶ月くらいは、直接話す人は夫くらいだったので、とても新鮮でした。会話のラリーが増えるって、楽しい。
また、一緒に旅をしてくれた長沼さんは、私よりも夫のことを長く知り、よく知っている人の1人です。昔の話を聞けたり、夫の取扱いを別の視点から説いてくれたのは面白かった。
Books@cafe(Google Map)
アンマンの天気は、肌がヒリヒリするほど暑いってわけじゃないですが、それなりに暑かったです。ただ、蒸し暑さは無い。そういえば、日本はもう暑いらしいですね。蒸し暑さから離れた夏を過ごせそうなので、ワクワクしています。
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そんな暑さを良い感じに冷やしてくれたのが、ここの本屋兼カフェです。お値段設定は高めですが、野菜たっぷりのサラダが数種類あったりと、冷たい野菜を食べれました。
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Wi-Fiも安定していて、広々とした店内。坂の上にあるお店だったので、街中から向かうのは大変でしたが、おすすめです。
アンマン散歩
初の中東でバイアスがかかっているのかもしれないけど、アンマンの街並みは、雑多で、砂なのか分からないけどモヤがかかっていて、でも、カラフルで、エネルギッシュで、来て良かったなー!と思えた場所でした。
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基本的に街中をぷらぷらするしかやっていませんが、唯一、観光として向かったのは「ローマ劇場」です。
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ローマ劇場は、その名の通り、ローマ帝国時代の建造物のひとつです。こんな場所までローマ帝国が力を広げていたことを思い知らされます。
劇場のゲート前は大きな広場になっていて、子供がサッカーをしたりと、地元の人の憩いの場になっていました。劇場の中には入れますが、有料です。
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私たちは劇場の中に入りませんでしたが、ゲートの網目からと、壁の外からも全容を見ることができました。それくらい大きく、6000人が収容できるようです。
夕暮れ時にお散歩をすると、涼しい風を時折り感じながら街歩きをしました。
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アンマンの街中を歩いてみて、危険だと思ったことは一度もありませんでした。強い客引きもありません。アジア系の私たちが歩くことで、韓国語や中国語で挨拶をされることはありましたが、その度に「アンニョン!」って返していました。良い感じに、みんな、フレンドリー。
それこそ、カメラマンの沼さんは、かっこいい一眼レフを持ちながら歩いていましたが、アンマンの人たちから大人気でした。
ヨルダンのマーケットの人たち。 pic.twitter.com/JQxkoyLupk
— ぬま|写真と日々の生活 (@megane_numa) June 22, 2024
ヨルダンの人達?は基本的には人懐っこい印象。
— ぬま|写真と日々の生活 (@megane_numa) June 23, 2024
カメラぶら下げてると撮って〜って話しかけてくる人達が他の国よりも多い。
女性に声かけられた時はびっくりして辺りをめっちゃ警戒してしまった...。
そして、写真頂戴!とか全然言ってこないの謎すぎる笑 pic.twitter.com/ZQoO6JwUIa
変に絡まれることもなく、かといって無視されるわけでもなく、程よい距離感と、程よい現地のフレンドリーさを感じたアンマン散歩でした。
アンマンからペトラへ
よーし!ペトラ遺跡へ行ったるでぇ!!!
朝6:30出発のバスに乗り、ペトラへ向かいます。ペトラまでは4時間弱です。運行しているバスは「JETT」。乗り場はここです(Google Map)。
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JETTバスは、公式サイトから事前に往復のチケットを購入していました。オフィスのカウンターでも購入はできますが、私たちのバスの席は8割ほど埋まっていたので、事前に購入する方が良いのかもしれません。
事前に購入はしていたものの、乗車前にはカウンターに行って、自分たちの席番号をアサインしてもらう必要がありました。出発の15分前くらいからバスの乗車が始まり、荷物をバスの下にに乗せて、向かいます。
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バス旅には慣れたもので、4時間ほぼ爆睡していたらいつの間にか到着していました。
ヨルダンの首都アンマンから南に240km。
— ぬま|写真と日々の生活 (@megane_numa) June 24, 2024
ペトラ遺跡がある街「ワディムーサ」に到着。 pic.twitter.com/ZtKSRnqVcn
着いた時は感じませんでしたが、段々と夕方に差し掛かるにつれ、砂の街に来たのだと思い知ることになりました。ワディムーサでは、夜にかけて、風がどんどん強くなります。茶色い砂が空に舞い、空気が霞んで見えました。そして、きもちアンマンよりも暑い(気がする)。
到着した日の当日は、ペトラ遺跡には行かず、休憩タイムとしていました。この街に、夢に見ていた遺跡があるのか。明日、やっと行けるのか。小学生の遠足の前日のような気持ちでした。
ペトラでも自炊はしていません。するつもりだったのですが、良いスーパーが見つからず、滞在していたゲストハウスのキッチンも絶微妙だったので、できなかったです。近くにあったレストランで、夕食を取りました。
My Mom's Recipe Restaurant (Google Map)
3階席のデコレーションが、いかにもヨルダンっぽく、開放感もあり素敵な場所。しかし、前述の通り、風が強くて強くて、机の上が砂だらけになりました。途中で、席の近くにあった窓を下げてくれましたが、そうすると温度は暑くなります。
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ただ、別に快適さを求めて夕食を取りに来ているわけではありません。食べ物は美味しかったです。特に、これ。
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青椒肉絲、ヨルダン版みたいな一皿で、油の量が多く、疲れた体に染みるおいしさでした。ピーナッツが入っていることで、食感も足されています。ヨルダンで食べた外食の中で、1番美味しかったかも。
こんな感じで、到着した日を終えました。明日は、ペトラ遺跡に足を踏み入れます。遺跡は混むと聞いているので、朝イチに行きます。6時オープンと同時に。
ペトラ遺跡(1日目)
早起きするの、得意ですが、嫌いです。
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今回の遺跡訪問は、ただの訪問ではなく、その瞬間をカメラに収めてもらうための撮影を兼ねています。なんなら、衣装も買ってきました。いつもの観光であればノーメイクで行っているのですが、今回はメイクも服もバッチリで行かなければいけません。6時に遺跡INするためには、4時半起きです。
「あれ、私、本当に行きたかったんだっけ」とうっすら頭によぎったのは、きっと気のせいです。
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ちょっぴり肌寒い時間に宿を出て、遺跡へ向かいました。ゲートには誰もおらず、チケットブースもまだ閉まっていました。6時きっかりにチケットを購入し、中へ。
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まず、入って驚いたのは、例の遺跡まで結構な距離があったことです。入ってスグに見れるわけじゃないんだ!?
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遺跡に向かうシークに入る前にも、謎の道が敷かれています。まともな時間に通ると、馬に乗らないか?と勧誘してくるおっさんがそこらじゅうにいる道でした。「チケットに料金が含まれているよ〜」と言いつつ、乗馬代金も提示してくるので、よく分かりません。怪しすぎるので乗りませんでしたが。
ペトラ遺跡の「あの」場所に着くまで、インディージョーンズのテーマ曲を聴きながら歩いていました。この時点で私が知らなかったのは、その渓谷の長さです。
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渓谷であるシークの長さは1.2キロ。やっぱり長い。通りで何回もテーマソングをループしたことか。
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クネクネと曲がる渓谷を歩きながら、「あの」遺跡を目指しました。曲がる角ごとに、この先に「あの」遺跡が見えるのではないか。あっないか。次にあるかも!?と何度か繰り返し、遂に見えました。
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デーーン!!!!!
それはもう、映画で見ていた通りの建物?遺跡?です。「あの」遺跡の正式名称は、エル・カズネ。大きさは、映画でも大きく描かれていたので大きな驚きはありませんでしたが、びっくりしたのは保存状態の良さでした。だって、紀元前100年から紀元後200年の間に作られたと言われているものです。それにしては、ディテールがまだ残っています。
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これでも、かなり浸食されたと言われているようです。確かに真っ直ぐな線が描かれているであろう屋根は欠けていましたし、彫刻された模様も平たくなっています。でも、柱は真っ直ぐですし、偉大さは昔と変わらないのでは?と思いました。
そして、この場所を長く残しておこうとする努力も見られました。例えば、過去にペトラ遺跡を訪問した人の映え写真の中に、こんなものがありました。
エル・カズネを上から見下ろすような構図で撮られています。ここは、遺跡の横から伸びている道を通り、岩の上まで行って撮れた写真のようですが、私たちが行った2024年5月には行けなくなっていました。
おそらく安全性の観点から、道が封鎖されているのだと思いますが、それも今後末長く観光地として残しておくための決断なのかなと。
撮影スポットの代わり?なのか、遺跡に向かって右手の方に腰をかけられる岩肌があり、そこから斜めに写真を撮ると良い感じに撮影ができるようになっていました。
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ちょうどこの岩肌の横に警察の車が停まっていて、警備されており、ここに座って写真を撮っていても何も言われなかったので、撮影OKスポットだと捉えました。
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朝イチで入場したペトラ遺跡は、本当に人が少なくて、人間を1人も背景に入れることなく写真を撮ることができました。
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写真に写っていないところには2~3組、観光客がいたくらいです。全員で場所を交代しながら、1時間弱ほどパシャパシャと撮影しました。おかげさまで世界一周の旅を代表する思い出を、写真に収めることができました。
ペトラ遺跡は、エル・カズネを通り過ぎた後に多くの遺跡が続いています。
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ここにコミュニティがあったことを彷彿とさせる遺跡群がずーっと続きます。これらはの遺跡だと、すぐ近くまで行って見ることができますし、洞窟の中に入れるものも。こんなに触れ合えて良いのか?と不安になるくらい、没入できる遺跡でした。
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実際に来るまで、ここまで広いと思っていませんでした。むしろ、エル・カズネしか知らなかったです。事前に調べずに観光地に来るスタイルは、10ヶ月経っても変わりません。
遺跡を一つ一つ見て歩くと、6時に入場していても、段々と太陽が昇ってきて、気温も上がります。これも来てみて分かったことですが、太陽を遮るものは何もなく、だだっ広いので暑くなります。
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そのため撮影モードじゃない時は、猫背全開でぽつりぽつりと歩いていました。暑いのは本当に苦手です。
ペトラ遺跡の入場券は2日券を購入していたので、初日はお昼前に切り上げて出てきました。
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遺跡の目の前にあるええ感じのホテル「モーベンピック リゾート ペトラ」でお昼兼エアコンが効いた建物で休憩を取りました。
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内装がとても素敵で、清潔感に溢れるホテルでした。日本から直接ペトラ遺跡に来て観光をするのであれば、ここが良いかもしれません。
ランチはヨルダン料理から、欧米系のものまで幅広くありました。私はどうしてもパスタが食べたかったので、頼み込んでキッズメニューのボロネーゼパスタを頼みました。美味しかったです(あと、大人向けのメニューと比較して、金額が安かったです)。
そこまで長時間にかけて外にいたわけではないですが、太陽の下で歩いたこと、また歩いた距離も結構長かったので、3人ともに結構疲れていました。午後から夜にかけて、洗濯や昼寝をして休憩をしました。
私は、大ファンである柏木べるくらさんのお誕生日配信をリアタイしていました。
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明日も、頑張るぞ。
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ペトラ遺跡(2日目)
ペトラ遺跡の2日目は、エド・ディルを目指しました。でも、その前にもう一度、エル・カズネで撮影したく、再度6時INでエル・カズネを目指します。どんだけ。
朝の撮影を終え、エド・ディルへ向かいます。ただ、このエド・ディル、バリ遠いです。
まずビジターセンターからエド・ディルまで、8キロあります。公式マップ曰く、3.5時間〜4時間かかるそうです。ただ、この計算の精度は甘いと思っています。なぜなら、最後の2.5キロは、段差が統一されていない、くねくねと曲がった階段だからです。もっと時間は掛かるし、多分、体感10キロくらいあります。
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と、いうことで、事前に調べていた「裏ルート」で行くことにしました。どうやら、この裏ルートの方が比較的に楽らしいとの情報が。これであれば、そこまで汗水かかずにいけるやろ!と思いました。ただ、私は見落としていました。「比較的」という言葉を。
エド・ディルまでの道のり
まず、裏ルートへ向かうためにペトラ遺跡のミュージアムの先にある駐車場から運行されている無料シャトルに乗り、リトル・ペトラへ向かいます。リトル・ペトラに到着すると、そこら中にベルベル族の方が運行しているタクシー(というか普通の車)があるので、10JODを支払い別の場所まで行きます。
ちなみにこのタクシーの中で、エド・ディルの近くまで案内すると言われましたが、丁重にお断りしました。
「ここ、どこやねん」って思わざるを得ない場所で降ろされ、とおーーーーくにある掘建小屋みたいなところを指さされ、『あれが見えるか?あそこへ行け』と言われます。5割くらい「運転手さんが言ってたアレって、私が思っているアレなのだろうか…」と思いながら、道がない広大な敷地を歩きました。
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本当に、進んでいる方向は合っているのだろうか。不安になりながら1時間ほど歩くと、やっとありました。「エド・ディル、こっち」と書かれた標識が。
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これを見たら、あと少しで着くだろうと思うじゃないですか。私がバカでした。ここから更に2時間くらい歩きました。
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岩しかない、道なのか道じゃないのか分からないところを進むうちに、「これでも比較的に楽なの?」と半分心の中でキレながらも、ひたすら前に進みます。
でも、確かにこのルートは、見える景色が最高でした。
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ペトラ遺跡の入り口から向かうと、最後はひたすら階段を登る羽目になることは知っていました。このルートは、階段らしき段差は続きませんが、ある程度の登り降りは発生しました。完全に平面な道をひたすら歩くというわけではありません。
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いつになったら着くんだろう。そう思いながら、ただただ前に進みます。
カメラマンとして歩いていた沼さんは、カメラ機材がパンパンに入ったカバンを背負いながら歩いていたので、私の100倍辛かったと思います。私だったら、ガチギレしていたか、最初の1時間で帰ってました。でも、泣き言は一切言わず、むしろポジティブに歩いていました。メンタルと体力の強者でした。尊敬しかない。
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あと10分長く歩いていたら、ぶっ倒れていたであろうタイミングで、エド・ディルの姿が現れました。遅えよ。
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エド・ディルは神殿として使われていたそうです。エル・カズネよりも横幅が大きく、存在感がありました。ペトラ遺跡、やっぱりすごいわ。
この時点で、汗だくだくのヘトヘトでしたが、撮影はしっかりやりました。2回目のプロポーズを受けることも、今回の目的の一つでしたので、ここでもプロポーズ(をしているような格好で)写真を撮りました。
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上の写真を撮っていたら、遠くから見ていた50代くらいの旅行客グループが、「OH MY GOD!!!」って言い始めて、ガチプロポーズの場に居合わせたと思い、喜び始めてくれてしまいました。めちゃめちゃ申し訳なかったです。
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長い、長いウォーキング終えました。やっとこれで、帰れる!って思うじゃないですか。甘いぞ。
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遺跡の入り口まで帰るには、ちゃんとエド・ディルから入り口まで、元々のルートを辿って帰る必要があります。ここから、8キロ歩きます。
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そして、忘れてはならないのが、この日の朝に一度、エル・ハズネに行っているということです。ビジターセンターからエル・ハズネまでは2キロくらいあると言われています。裏ルートがどれくらいの距離か分かりませんが、体感5キロは歩いた気がします。これを考えると、
ビジターセンター→エル・カズネ→ビジターセンター→裏ルート→エド・ディル→エル・カズネ→ビジターセンター
となると、2キロ+2キロ+5キロ+8キロ=17キロ歩いたことになります。
エド・ディルを経由し、エル・カズネをまた通り(この時点で4回目)、ビジターセンターまで帰ってきた時には、14時を過ぎていました。世界一周の中で、間違いなく、1番しんどかったです。
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顔と体の肉が溶けたんか?と思うほど汗をかきました。食べたアイスは秒で無くなりました。沼さんは、ビジターセンターに戻ってきた時に吸ったタバコは、クソ不味かったそうです。疲れ過ぎて。
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途中で歩くのを何回か止めたくらい、とても辛かったです。でも、ペトラ遺跡をくまなく楽しめました。20年間、積もりに積もった思いは、確実に晴れました。エド・ディルも見れて良かった。ただ、この1日は2度と再現したくはありません。
この後は、スッと宿に戻り、しばらく3人とも会話はありませんでした。
余談ですが、裏ルート、多分もっと楽っぽいです。私たちは最初の1時間強、何もない道をひたすら歩かされましたが、どうやらとある地点までは車で行けるっぽいです。なぜ分かったかというと、私たちの後に来た観光客は、私たちが歩いてきた地点まで車で楽に来ていたからです。
お金を積めば良いのか、ちゃんとしたガイドが必要なのか分かりませんが、裏ルートの距離は短縮できて、もう少し楽なのかもしれません。
アンマンへ帰る
JETTバスでアンマンへ帰ります。バスに乗る場所は、バスを降りた場所と同じでした(Google Map)。
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事前にチケットは予約していたので購入する必要はありませんでしたが、来た時と同様に、席を確定する必要はありました。チケットの購入カウンターは存在していませんが、購入カウンター的なバンがあります。上の写真のJETTバス横にあるバンで、ここへ向かうと、席を確定してくれました。
アンマンへ帰った日の次の日は休息日として残していました。ペトラ遺跡、大ウォーキングツアーの疲れが体が全然取れていません。宿近くで、とにかくグダグダしました。
Amman Story (Google Map)
ゲストハウスの近くにあったカフェです。コーヒーやお茶をはじめとしたドリンク中心のカフェで、座って作業ができるスペースもいくつかあります。
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雰囲気が良く、オーナーさんも親切。Wi-Fiは200Mbps以上出ました。
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忙しいメインの通りから一本裏にあるので、環境も静かです。近くにスタバもありますが、こちらの方が居心地が良く感じました。おすすめです。
昼は、メインの通りにあるレストランで食事をしました。マンサフと呼ばれるヨルダン料理を食べに、ここへ。
AlQuds Restaurant(Google Map)
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Googleマップのレビューは散々ですが、私たちの経験は悪くなく、至って普通のレストランでした。肝心のマンサフは、ご飯がクリーミーに仕上げてあって、上にある羊肉は柔らかく煮込んでありました。こちらもクリームに絡めて煮込んである感じです。とても優しい味でした。
ローカルの人向けのレストランではあるので、英語が話せるスタッフがいるわけでもありませんし、伝票も解読不可能ですが、料理は美味しかったですし、提供スピードも早かったです。清潔感は普通。
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夜ご飯は、メインの通りである「K. Faysal Sq.」近くにあった、水タバコもできるレストランで食事&リラックス。レストランの名前を書いておくのを忘れてしまいました。
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人生の中で水タバコを蒸したのは、これで2回目。やり方も、味もよくわかりませんでしたが、経験者曰く、入れている葉?は美味しかったそうです。
近くに座っていたヨルダンのおじさまは、一回吸い入れた後に、鼻から永遠と煙を出して座っていました。しかも1人で来ていました。プロの蒸し方だ…と感心しながらガン見しました。
ヨルダンを去る
1週間滞在したヨルダン。ペトラ遺跡に行くことが楽しみだったことの他、中東の国なので、押し売りが多いのかな、とか、差別的なことも言われやすいのかな、なんて思ったりしていました。
実際に来てみると、押し売りはなかったし(一般的な観光客向けの商売レベル)、差別的なことを言われることはありませんでした。中東、こんな感じか〜。全然行けるわ!って思ったのですが、これは甘い考えなのか?
肝心のペトラ遺跡。インディージョーンズが、この遺跡の前で撮影していたのか、と思うと震えそうになるくらい嬉しかったです。エル・カズネの奥行きは、映画と違って浅いらしいですが、その先に聖杯が置いてあってもおかしくないくらいのミステリアスさもありました。むしろ、聖杯が置いてあって欲しい。
そして、遺跡は思っていた以上に広かったです。私たちが行ったルート以外にも、たくさん歩けるルートがあるらしいですが、私はこれで十分かもしれません。でも、もう一回くらい、人生の中で来そうかも。
ヨルダン、楽しかった〜!次は、またちょいとだけヨーロッパへ戻ります!
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\私はこんな人です/
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プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。
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