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「理解の3段階」。これが正しく区別できればテストの点数は上げられる!
前回までは「教育と麻雀」という大枠の話でしたが、
今回からは子を持つ親世代にとって、学習面・進路指導面で役に立つ観点をご提示できたらなーと考えています。
学習指導のプロとして積んできた見方やアドバイスをガンガン書いていきますが、
アクセスが増えて来たら有料化します😆
(本来、これで食っているため、見る人が増えて無料は同業の方にも迷惑かけちゃいますので)
麻雀プロとしても無名なうちは見ている人も少ないと思いますので、
お子さんをお持ちのご家庭は今がチャンスです👍
さて、本題に入りますが、子ども達に勉強を教えているとまぁ本当によく遭遇するのが
「わかってるよー」
「あれー?先週解けたのになぁ〜」
という場面です。あるある過ぎて食い気味に「それはなぁ」と言いたくなるレベル。
理解の3段階とは?
「理解」には下の図のように、
「わかる」
「できる」
「点になる」
という3つの階層があると説明しています。
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そして、「わかる」と「できる」の間には「自力の壁」という大きな壁があります。
断言しますが、この「自力の壁」を超えない限り、テストの点は上がりません。
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「自力の壁」を突破するには?
自力で「できる」かどうかは、
「あー、そういうことね!」と理解できた時に聞いた説明や解き方を
自分の頭の中から引っ張り出せるかどうかにかかっています。
この「自力の壁」を突破しているかどうかの確認は簡単で、
「どうやってこの問題を解くのか教えて」
と聞くだけです。
説明ができれば壁は突破!
できなければ、まだその単元の理解は不十分、という事になります。
・・・「感覚的にでも解ければいいのでは?」という考え方があるかもしれませんが、
それは学習の「目的・目標(この区別も大事・・だと考えています)」
によります。
学習の理解はそれ自体が目的ではなく、
あくまでも目的・目標(合格!とかテストで〇〇点とる!とか)を
達成するための「手段」に過ぎないので、
どこを目指すかによって理解の深度をどこまで掘り下げるかは変わってきます。
(この辺りの話は掘り下げるとそれだけで1本noteが書けるので別の機会に・・)
「点になる」には、ミスなく「できる」必要がある
さぁ「自力の壁」をブチ破りました。
これでテストはOK!かと思えば、そうではなく、
「できる」と「点になる」の間にも壁があります。
ただし、自力の壁と比べればかなり薄いのでサクっと越えてしまいましょう。
ご自身を振り返ってもらっても、
プラスマイナスの計算を理解したら計算ミスを一度もしないでこれたか?
というとそうではないと思います。
整数と小数と分数が混ざった問題・・
( )の前にーがあったらどうのこうの・・・
「理屈もわかっちゃいるけど計算ミスした(=ケアレスミス)」
という経験を経て自分のよくミスするパターンを認識して、
それを潰していくことでミスが減る➡️点数が上がる
という結果が生まれます。
これも余談ですが、これまでの指導経験上、
『偏差値60までは質より量』
です。
「偏差値50」が平均点ですから、
「できる」になっていればミスはあっても平均点を取って偏差値50にはなります。
基礎〜標準の問題がノーミスで取れれば、
多くのテストで全体の正答率20%以上の問題はほぼ取ることができるようになります。
偏差値60は全体の上位約16%の層ですから、
正答率20%以上の問題が全て取れるようになっていれば
偏差値60に届くくらいの状態になっています。
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うん、麻雀もそうですよね。
「わかった」つもりになっても実戦で「できる」とは限らない。
「できる」つもりになっていたのに、実戦でミスしてしまう。
などなど、大きな括りで言えば、勉強も麻雀もその本質は変わらんと言うことです。
と言うことは、きっと、勉強と麻雀とスポーツと音楽とビジネスと・・・etc.
もその本質は変わらないのかもしれません。
だとするならば、真剣に勉強に向き合うことも、真剣に麻雀やその他のことに向き合うことも、ちゃんと繋がって自分のためになるってことなんだよ、と折を見て子ども達には話をしています。そんな進路指導の話もどこかで。
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じゃあ、量をこなす必要があるならどっかで一日中勉強すればいいのか・・・と言うと、そうではないんですよね。
「エビングハウスの忘却曲線」と言う話を聞いたことがある方も多いと思いますが、
人間の脳のメカニズムからどういう勉強の仕方(習慣)をつけていくべきなのか?ということを次回掘り下げていきたいと考えています。
何か質問や相談などあればXの方にDMを送っていただければ、対応できることは可能な限りしますのでご遠慮なく☺️
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