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ビジョン① 〜アトツギはまず『己のビジョン』を探求する〜
2024/11/19
とある会社のアトツギが、インプットをアウトプットに変えていくnoteです。
【今日の学び】
今日はビジョンに関する書籍を読み進めた
名前はそのまま「ザ・ビジョン」
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現在、業界の大企業や起業家が集まる長期の勉強会に参加しているのだが、これはその課題図書として指定された本である。
物語形式で、ビジョンとは何か?構成要素や定義は?どのようにして作り、伝え、活かすのか?ということが非常に分かりやすく書いてある。
まだ半分ほどしか読めていないが、1つ明確な学びがあった。
それは「ビジョンとは単なる目的、パーパスではない」ということである。
良いビジョンに重要な要素とは、「有意義な目的」と「未来のイメージ」と「明確な価値観」である。
それぞれ、以下のようにまとめることができる
【有意義な目的】=Why
なぜその事業を行なっているのか、組織の真の使命を明らかにするもの
奥の深い崇高な目的でなくてはいけなく、だからこそ従業員の熱意をかき立てるものでなければいけない
【未来のイメージ】=What、Where
ゴールに至るプロセスや無くしたいものではなく、最終的に手に入れたいゴールのイメージ
【明確な価値観】=How
目的やイメージの実現に向けて、どのように行動すれば良いかを示した包括的な基準
一貫性を持って実践される必要があり、またメンバーの価値観と組織の価値観は調和させなければならない
もう1つ、大切なことに気づいた。
それが「アトツギにおいては、『己のビジョン』を定めることが重要である」ということだ。
自分で会社を立ち上げた創業者であれば、少なからず会社を立ち上げた背景があり、この事業を通して自分を、周囲を、会社を、社会をどうしていきたいかという想いがあるだろう。
ただアトツギに関しては、すでに想いを持った会社、先代、従業員がそこにはいる。
自分のアイデンティティーをそのまま反映させようとしたら衝突は避けられない。
かといってこれまでのカルチャーにただただ従って引き継ぐようでは、イノベーションは望めない。
なので、双方のバランスが重要である。
「温故知新」という言葉があるように、これまでの家業の歴史で紡がれてきた強みやカルチャーと、アトツギの自分が築いてきた強みやアイデンティティーを徹底的に要素分解し、いいとこ取りのビジョンをつくっていくのである。
そのためには、『己のビジョン』が不可欠である。
なんのために生きるのか。何を手にいれ、何を実現したいのか。どのような価値基準に沿って行動・決断をするのか。
今までの自分を振り返り、明文化し、「オレはこういう人間だ」というのを明確にする必要がある。
これはアトツギが経営者になる前の、絶対に必要な過程であると直感している。
目次を見る限り、この本の後半では、ビジョンをいかに創造・伝達・実践するかという項目がある。
後半を読み進めて、まずは『己のビジョン』を明文化することに努めたい。
以上、②へ続く。