着物の交換

ただいま連載中の「泪橋」で、和解の証として、為氏と民部大輔が着ている物を交換する場面があります。
作中ではその意図を図書亮に解説させましたが、これは、古典で「後朝きぬぎぬの別れ」で、男女が着物を交換する話として時折見られます。

男性同士が着物を交換する場面は私も藤葉栄衰記以外では見たことがありませんが、原文のままではつまらないので、着物の色をつけてみました。

為氏のイメージカラー。

為氏はやはり二階堂家当主なので、高貴な色を。また、この辺りから二階堂の当主として大人の男性へ変貌を遂げていくので、凛々しさを感じさせる色を選んでみました。

民部大輔のイメージカラー。

一方民部大輔は、結構お年を召されている設定なので、老緑を選んでみました。

また、二階堂家の家紋ですが、これは「庵木瓜紋」と「三盛亀甲に花菱紋」のパターンがあるようです。
個人的には「三盛亀甲に花菱紋」のほうが好みですが、どうも須賀川二階堂氏は両方を使っていたようで、どのように使い分けていたかは定かでありません。

ちなみに、作中には出てきませんが、主人公の図書亮にイメージカラーをつけるとしたら、蘇芳すおうでしょうか?
年齢を明かしていませんでしたが、物語開始時では21歳(適当)だったので、若々しさを感じつつ、当時この年齢は既に大人なので、適度に落ち着いた色合いで。

ちなみに泪橋は、あと15話で完結です!
次作の構想も既に練り始めていますが、小説の形になるまでにはもう少し時間が懸かりそうです。
以前にちらっと書きましたが、次作は再び「二本松藩」。
「直違の紋に誓って」で出てきた大人たちの一部が、再度登場します。

そして、ここで少しお知らせを。

「泪橋」が完結したら、少しインターバルを挟もうと思っています。
理由は色々ありますが、余分な情報に触れて、作風を荒らしたくない……というのが、大きな理由。
あくまでも予定であり、他の方の投稿に触発されて書きたくなるかもしれないので、どうなるか自分でもまだ分かりませんけれどね。
尚、他の方々のところへは引き続きせっせと遊びにいくつもりです(笑)。

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