日本人が英語を話せない理由をオランダに学ぶ
日本人は英語を話せないことで世界でも有名なようだ。一方で、ヨーロッパ諸国は英語力が高いとされる。言語的に近いアドバンテージもあるが、それ以外の理由を、オランダ人を例にあげて模索してみる。
参考にしたサイトはQuora(クオーラ)というサイト。
実名で質問をしたり、質問に答えたりできるサービスで、実名制だからこそ回答が高品質のようだ。
「オランダの若者はどのように英語でのコミュニケーションを学ぶのか?」という質問に対する、オランダ在住の方々の答えが以下だ。(英語サイトからの引用のため、ざっくり翻訳してありますがホントにざっくりなのでその辺はご了承ください。)
16歳 オランダ在住 女の子の回答
ほとんどのオランダ人は最新のガジェットを使う。グーグルグラスを身に着け、iPhoneを使い、ドローンを飛ばしたり、PS4でGTAVをして遊んだりするけど、アプリストアは全部英語で表示されている。
映画館で観る映画や、テレビ番組、YouTube、iTunesの歌、Spotify、Facebook, Twitterは全部英語で、オランダでは英語を避ける手段がない。
小学校では8~9歳で英語の勉強を始めるが、最近は4~5歳で始めている。
中学、高校では英語は義務。まだ英語を勉強しなくてはいけない。最後の1~2年では英語の本をたくさん読み、英語を話し、書く。
既に学習済みなので大変ではないし、興味深いこともない。既に英語を話せるので英語の授業は若干不要だと感じる。しかし、形式的な文書や書類を書いたり、間違いを阻止したりするために役立った。また、自分を表現する方法や、ボキャブラリーを増やすことにおいても役立った。
繰り返すが、オランダは普段英語であふれている。住むだけで学べる。私は1999年生まれで10年後には英語を話せるようになった。もちろん間違いは未だにある。英語は母国語でないことに気づいていない人もいる。
オランダ在住 アメリカ人の回答
数年前に国連が発表した調査によると、オランダの若者は、自分の語学力が優れていると思っていることと実態との間に大きなギャップがあるとのこと。
また、オランダ人のスピーキングレベルは最高レベルでもあった。
思い起こすと、オランダ人は実態よりも英語に優れていると思っているので、英語が上手い。そのため仕事上でも自発的に英語を使うので、更なる上達につながる。
オランダで学んだ男性の回答
オランダの若者は、オランダの大企業では職場で英語だけ使うことを理解している。オランダ人は商人の民族だ。DNAで受け継がれている。小さい国なので、外国人とビジネスをしたければ英語を知らなくてはならない。
オランダ在住 男性の回答
私が小さい頃は字幕のみで吹き替えがなかった。これがとても役に立った。イケてるアニメは英語チャンネルでしか放送されていなかったので、トランスフォーマーを観たければ、そこで話していた事をあっという間に学べる。
最近は字幕がされているが、私世代の親のほとんどは英語が流ちょうなので、子どもに教える努力をする。例えば、娘が字幕のアニメを観れば、アメリカ版もダウンロードするので娘は両方観る。
私が学んだように娘にも英語とオランダ語の両方で読むように勧める。正直、学校で実際英語に触れる時までには、基本的な知識がかなりついている。
なるほど。
かなり英語が生活に密着しているようだ。アニメの吹き替えがなかったことが英語力に寄与していそうなところは興味深い。
英語教育、英語教育と頭でっかちになりがちだが、方法は意外にもっとシンプルなのかもしれないな。
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