読書会20190327

明日から行動にうつせる読書会

先日、以前から興味のあった読書会を開催してみました。本も読み方一つで理解の仕方が変わるんですね。

読書会に参加してみたいけどどんな流れで行われているのか知りたい、という方もいると思いますので、自分の備忘録も兼ねて、

・読書会の流れ
・読書会で学べること
・読書会で気をつける点

などをまとめてみました。


講師にはRead For Actionの読書ファシリテーターを務める新堀氏をお招きして、約90分の読書会の進行をお願いしました。

Read For Actionは『行動するための読書会』を企画しています。

読書を、知識を得るための個人の経験に留めず、話題の本の感想を分かち合ったり、仲間と一緒に読むことで、内容をより深く理解したり、新しい自分に出会ったり、同じ問題意識をもった仲間たちと解決方法を見つけ出すことができます。

ただ本を読むだけでなく短時間でエッセンスをつかみながら理解を深めるというスタンスに惹かれたという経緯があります。


読書会の流れ

読書会の流れは以下の通りです。今回の読書会の流れはあくまでRead For Actionさんの流れになっており、他の方が開かれている読書会ではまた違った流れになっていると思いますのでご了承ください。


①自己紹介

目的は参加者同士が打ち解けて気さくにコミュニケーションが取れるようにすること+参加目的を明確にすること。どんなことを学びたいか、という目標を立てておくことで自分自身のアンテナが立ちやすくなります。

②軽く本を読んでみる(2分)

表紙、帯、目次、まえがき、あとがきなどから本にどのようなことが書いてあるかをザックリ把握する。2分程度。

大切なのはじっくりではなくザックリ。書いている人の背景や、本で紹介したいポイント、などを把握しておくと短い時間でも内容を理解しやすい。

③本を人に紹介する(2分)

2分でザックリ把握しただけの本を、書いた本人になりきって紹介していきます。やってみてわかったのですが、これをすることで自分がこの本に期待していることがわかるのかなと思います。

④本を回して質問を作る(2分)

自分が持ってきた本を右の人に回して、左の人から新たな本を受け取ります。その本を1分ほど読みながら、気になる単語やフレーズなどから質問を作っていきます。質問は付箋に書いて、本の裏表紙に貼り付ける。

⑤これを繰り返す

これを自分の本が手元に戻ってくるまで繰り返します。本が手元に戻ってきた時には、裏表紙に質問がいくつか貼り付けてあるはずです。

⑥答え探し・読書(10分)

ここからが本番。もらった質問に対する答えを探すための読書を行います。本を読むというよりは、目次から答えが書いてありそうなところを探す辞書のような使い方で本を読んでいきます。

⑦答えの共有(3分)

どんな質問をもらって、答えは何が見つかったのかを全員で共有していきます。

⑧振り返り

最後に振り返りとして、この読書会で学べたこと、明日から具体的にどんな行動を起こしていくか、などを発表して終わりとなります。


大まかな流れはこんな感じですね。実際に本を読んでいる時間は15分程度。その中で、他の参加者が疑問に感じたポイントや自分が疑問に感じたポイントをまとめていくわけです。

もっとじっくり読みたいと思う部分もありますが、短時間で要点をまとめられるのでとても効率的な学び方と言えます。


読書会で学べること

今回、初めて読書会に参加してみて勉強になった点をまとめてみます。

①情報の取捨選択ができるようになる(と期待している)

2分、10分と時間を区切って本を読むことで、自分がこの本から何を学ぼうと思っているかという点に焦点を絞って本を読むことができます。

最初はうまくいかなくても、繰り返していくうちに目の移動が慣れてきて必要な情報の取捨選択ができるようになるのかなと思います。

②他の方の共感ポイントを知ることができる

自分が知りたい点と他者が知りたいポイントは違って当然です。自分が知りたいことだけを調べていては知識が独りよがりになりがちです。

その点、他者から質問を作ってもらうことで自分一人では見逃していたポイントまで読み込むことができます。使える知識にするためには、人がどう感じているかを学ぶこともとても大切なことですね。

③本のバリエーションが増える

単純に参加者の人数分だけ、多くの本を知ることができます。これまで気になっていたタイトルの本を持ってくる方がいれば、ラッキーです。そこで気に入れば、自分で購入してさらに読み込むことができるわけですから。


読書会で気をつける点

逆に気をつける点もいくつかあるので、まとめてみます。

①コミュニケーションを大切にする

ただ黙々と本を読んで感想を発表する場ではありません。他者の考え方に共感し、気持ちを共有することで、その本から得られる知識を使えるものに変換できるのではないかと考えます。

人見知りだから、、、と心配するかもしれませんが、それは気にしないでください。大切なのは、あくまで他者を尊重する気持ちだと思います。

②学びたいことを明確にする

ただ、だらだらと本を読んでいるだけでは明日から使える知識にはなりませんよね。

この本を購入した目的は〜〜を知りたいから。今日はそれを徹底的に知りたいので、よろしくお願いします!という感じで臨むと、これまで以上の集中力を発揮できます。


おわりに

初めて読書会に参加してみて、いくつかの発見がありました。

・一人でもこの流れに沿って読むことで理解力が早まるのではないか
・論文の読解にも応用が効く
・この後にじっくり読むとスピードが上がる

今後も継続的に読書会を開催していこうと計画しているので、どのような本に出会うことができるのか、どんな発見があるのか楽しみです。

英語論文を読み解く勉強会も行なっているのでご興味ある方はぜひ!

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