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訪問001:ふじのくに地球環境史ミュージアム(企画展「全地球史」)

こんにちはkくんです。これからシリーズとして訪問xxx:場所を始めます。別に訪問じゃなくてもイベントでもこれを使うと思います(JESOとか)。基本的に過去に行ったところの振り返りというよりは直近に言った場所の追体験のために書く感じです。なので、その場所に関する情報を濃く書くというよりもそこに行く・帰る家庭も含めた旅行記に近い形です。

最初の訪問001はふじのくに地球環境史ミュージアムです。建国記念の日に日帰りで行ってきました。


往路

西播の某駅を出発し新快速で米原迄。

米原につくと対面には名古屋から来たしらさぎが停車中。米原で乗り換えのためにエスカレータを昇っていると特急から降りてきた人は皆左に並ぶが新快速から降りてきた人は皆右に並んでおり文化の違いを認識した。

東西文化の離合地

何か列ができていたが、9時を過ぎ井筒屋の構内販売の人が来るまで今月で駅弁の製造を終了することをすっかり忘れていた。昨日までに予約しとけばよかった。せっかく名古屋から静岡までの新幹線の中でご飯食べようと思っていたのに。

さて米原からは特別快速に乗車。313-313が来て面白かったし、しかも幕ズレ起こしてる。

上を見ると
ずれている

この後近江長岡での伊吹山をバックにしたひだ通過待ち、三菱電機ビルソリューションズ稲沢ビルシステム製作所の1エレベーター試験塔などをみつつ名古屋へ。名古屋からはひかりで静岡へ行きます。井筒屋を後悔しつつ名古屋の新幹線待合室に売っていた「めいふつ天むす」を購入。公式HPには800円と書いてあるが改札内価格で840円ぐらいだった気がする。

静岡着。思ったより大きい都市で少しびっくり。まあ一県の県庁所在地やし。でも神戸よりは栄えてないな。とはいえ函館よりはましだと思うけど。駅前に大規模な全国チェーン百貨店があるし、やっぱり太平洋ベルト・東海道メガロポリスの一角にはなってるんだなと感じた。

「入場料は自分で決める」、労組関連の何かかと一瞬思った

ここからはミュ行きのバスで30分弱。ただ静岡駅が始発ではないため7分ほど遅れて発車。バスケ?バレー?の女子高生の団体が駅前から乗ってきて気まずかったが途中で下車し、結局ミュに着いた時には自分含め3,4人ほどしかいなかった。

ミュージアム

ミュは事前リサーチの通り静岡南高校という廃校を利用しているらしい。グラウンドでは野球部?が活動していた。廃校と言えば室戸の水族館、岩手の道の駅三田貝分校が思い浮かぶが今はおいておく。ミュに入って学生証を提示し300円で企画展チケットを購入。

まずは常設展を見る。学校を再利用しているとあって、展示室一つ一つは小さいものの10少々の展示室+5つほどの講義室があり、興味がないものはすぐに飛ばせるが見たいものはじっくり見れる感じ。個人的に2部屋目の映像がシームレスで面白い。枕状溶岩なりスコリアなり溶岩樹形なりが置いてあり楽しかった。奥の講義室とか言う所では弊校文化部長屋のように乱雑にものが置いてありその5割(いや7割?)ほどがアンモナイトだった。クリノメーターを手に取って使うことができたので満足。

2階へ上がる。どうやら「地球環境史」というだけあって地学だけでなく生物学的な要素もあるようだ。展示の中に「日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を有する静岡は6000mの標高差があり生物多様性に富む県である」という説明があり確かにそうだなあと思った。深い海と言えば富山湾としか思い浮かばなかったので。脊椎動物の骨の進化は生物選択しないのでパス。
この階にも講義室があり、ここでこのミュージアムの学芸員が研究した論文がパネルにして展示してあった。内容は本州のヒキガエルが北海道に移住して北海道にもともといたカエルとサンショウウオがそいつの毒にやられているとかいう話だった。紙媒体の論文は英語しか置いてなかったので取らずだが…。その隣の講義室では学芸員が実際に作業している様子を見ることができるらしい。それにしてもこんなガラス越しでもなくフリーに置いてあって、資料は大丈夫なのだろうか。

さてここでアナウンスで地球家族会議みたいな名前で持続可能性について考えようというのがあったので実際は学芸員の圧で聞きに行ったら、内容がさっきの北海道の両生類研究の話だった。研究者の人がパワーポイントで説明をしてくださり、国内外来種問題について認識することができた。

展示室に戻る。そこでは静岡県内で見つかる岩石を展示してあり、そのうちのいくつかは手にとって眺めることができた。静岡県内の岩石といえども、堆積岩から火成岩から色々と置いてあったので見ごたえはあった。まあ伊豆と富士と付加体だけでもかなりの数にはなりそう。

赤チャート

途中のホットスポットみたいな名前の展示場所で、ついここ数年で亡くなった静岡県内の地質図作成者の遺品が展示されていた。実際に測量した際に走向傾斜が書き込まれた地形図が展示してあり大変だろうなあと感じた。

さてようやくお目当ての企画展に到着。教室2教室しかないということで少し不安になりつつも入る。

最初に展示されていたのは地球を形作った隕石。ナイフが展示されていたのは???となったが隕鉄特有の構造(widmanstätten構造)らしい。ほかに客がいないときは暇そうにしている学芸員の人が逐一解説してくれるので理解がはかどる。そこから先は光合成とか化石も少しあるが基本的に岩石ばかりで楽しい。

というかこの部屋、壁と床とに展示されているせいで岩石に近づいて見ようとするとかがんで立ってを繰り返すことになり、老人には厳しいのではないか…?壁に無造作に置かれてる展示もあったし。とはいえ展示されている内容は貴重で面白いものも多く津和野片麻岩・アカスタ片麻岩の最古セットには感動間違いなし。本当は写真を上げたいところだがまだ会期中なので自粛しておきます。あとシアノバクテリア以前の縞状鉄鉱層はFeS2って言ってたけどほんまかいな。

第二展示室には宝石になる鉱物が並べてあったが、それよりも蛍光鉱物がいっぱいあったのが面白かった。ここでももれなく暇な学芸員の人がUVライトを付け消しして光ってるでしょ?ということを見せてくれた。あと年縞も展示していてよかったね。

企画展の参加者には誕生日石ガチャが引け、石の見た目が印刷された缶バッジをもらえる。ガチャはカフェ兼ミュージアムショップに設置されているので必然的にミュージアムで何かを買うことになる。立派なビジネス戦略である。もちろんアカスタ片麻岩を購入。このために静岡まで行ったと言っても過言ではない。

うす茶糖は買わなかった。ちょっと後悔してる。

帰路

15時45分ミュ発のバスで帰途につき、静岡駅には16時20分ごろに着。

行きとは逆で、静岡から名古屋まで鈍行で行き、名古屋からは新幹線に乗る。距離感がよくわからないのだが、静岡から名古屋まで鈍行で行くと3時間かかるそうだ。

静岡で普通浜松行きに乗り発車を待っていると、何やら騒がしい小学生?6人組が乗り込んできた。弁当のプラ箱を捨てる場所が無くて、途中駅の停車中に走って捨てに行くみたいなことを何度か試みていたが、結局途中で降りていった。そういえば、藤枝で降りる人が多くて少し驚いた。自分より前に反対の座席に乗っていたかわいい女の子も降りていって少し寂しかった。

鈍行で撮ったmt.fuji。今回の旅行唯一のfuji

天竜川を渡るとすぐに浜松に到着。静岡に匹敵する発展度に感じる。てか高層ビルの数だとこっちの方が多くないか?

浜松~豊橋は人が多かったのでカットし、豊橋から結構空いてる新快速米原行きに乗車。JR東海の新快速乗ったの初めてやったけどちゃんと早くていい。岐阜から各停になるのもちゃんと一緒だ。

名古屋につき、せっかく乗り換え時間があるのでホームを変えて快速みえを見に行った。でもホーム上に食べ物屋がないのですぐに撤収。

新幹線の改札を通り、ホーム上のきしめん住よしを食べてみる。初めてだったがおいしかった。大盛りが無いのが少し寂しいがこんなもんでいいだろう。姫路のえきそばよりちょっと安いがまああっちは天ぷらが乗ってるし、それにきしめんは味付けが濃いので、慣れたえきそばの方が個人的にはおいしいと思った。鰹節が乗ってるのはおいしいけど。

その後20時ごろに来たのぞみに乗り帰った。シンカンセンスゴイカタイアイス(やわらかい)をホーム上の自販機で購入し、車内でいただきます。これがないと新幹線に乗った気がしないよね。

感想

思ったより規模は小さいが、その割には見るに値するものはいくらかある。ただ全地球史がないなら再訪はいいかな、と言った感じ。100年後の静岡が豊かであるために、というのがサブテーマですがどうなんでしょうかね。n年後には100-n年後ってなるんだろうか。でもアカスタ片麻岩が買えたのでとりあえず目標は達成されたということで。お読みいただきありがとうございました。


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