『Starfield』航天日誌 2日目
【注意!】この記事はネタバレだらけです
航天2日目を終えて
いくらか寄り道をしながら、サラとサムのクエストを完了した。早くも船の貨物倉庫が満杯になった。入れてあるのはほとんどが金属や化学薬品のような素材である。使えるものは制作や研究にできるだけ速やかに使って、倉庫への負担を軽くしようとしているのだが、追いつかない。私はまだ拠点を作っていないが、おそらく作り始めたら、湯水のごとくこれらの材料が必要になるのだろう。しかしそれにしても、あらゆるものが過分であると感じる。人間は、ここまで多くの星星に行動範囲を広げてなお、やっている事は資源の採掘とそれによって得られる利潤の追求なのだろうか。実際に宇宙の広大さを、闇の中を進む船に乗って感じてなお、その際限のない欲望や社会のあり方に失望せずにいられるものだろうか。
ニューアトランティスを睥睨する高層ビルを構えたユナイテッドコロニーは、自分たちの組織に属し連合に貢献すれば、連合内の市民権を与えると言って志願者を募っている。いまだに、この時代において、市民権、清潔な領域で暮らし自らの家を持つ事は、奉仕と引き換えに得る報酬なのだ。生活のために生きる、つまり、自らの命を人質に取られ、自らの命でその身代金を支払わなければならないと言うあの理不尽な原理がいまだに働いている。ただ生きることは地球という生存可能な故郷を追われ、星星の間をさまようようになった人類にとって、より困難な贅沢となっているのかもしれない。そう考えると気が滅入る。
アキラシティでも、街に入ってそうそう、銀行強盗が行われている局面に出くわした。銀行強盗? 銀行強盗だって? 何をいまだにそんなことをやってるんだ。1899年のアメリカを舞台にした『レッドデッドリデンプション』では、私も銀行強盗の1つや2つ嗜んだが、西暦2300年を超してやるに事欠いて銀行強盗だぁ? 世界はそんな有様かよ。
ニューアトランティスの治安を担当するユナイテッドコロニーはポリス、アキラシティの治安を担当するレンジャーはシェリフといった風情だけれど、なる気は今のところなれない。私は勤め人には向かないし、他者に生き方を強制できるほどこの世界についてまだ知らない。