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ジャネーの法則【心理学】【育児】
心理学と銘打ってますが、専門家ではありません。個人的な考えを記しています。
体感時間
歳を取るとともに、1日が早く過ぎると感じることが多くないだろうか。あっと言う前に週末になり、1ヶ月が過ぎ、季節が過ぎ、1年が過ぎることも。
心理学者ピエール・ジャネは著書でこの感覚について以下の見解を示している。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
引用:ジャネーの法則-Wikipedia
つまり若い人間の方が1日の充実度・密度が高いため、1日の体感時間が長いという理論である。歳を取ってくるにつれて、何度も繰り返した1日がまたやってくるという慣れの感覚が強くなり、謂わば消化試合的な感覚で今日を過ごすことが多くなるということだ。
学生の頃にはどれだけ予定があっても夜まで長い、という感覚があったが、社会人となった今では、仕事をこなしていてふと気が付くと既に陽が落ちているという経験の方が多い。新しい仕事をしていても、特に1日の体感時間がそれほど延びたような感覚を得ることは少ない傾向にあるように思う。単純に新しい出来事に対する慣れもあるだろうが、極端なこの法則は結構好きだ。
育児で気づいた子供たちの1日
この話を知ったのは子供が産まれてからで、同時に子供たちの行動にも適用されると思うようになった。
大人では信じられないくらい何事にも全力で応じる子供たち。彼らは生まれてから、まだ日が浅い。1歳ごろからの記憶があったとして、3歳の次男は約700日分の1日なのだ。親である私は約12000回繰り返してきた1日を、また今日も過ごしている。
感覚が違って当たり前だ。
日々新しいことを無数に体験している子供たち。子供たちの今日という1日は、その短い経験則から、新しい何かが起きるかもしれない、特別な、貴重な1日だという感覚を持っているのかもしれない。
泣きながら抱っこを必死で要求してくることも、
部屋中をおもちゃだらけに散らかして遊ぶことも、
公園から帰りたくないと駄々をこねることも、
コンビニに行ってグミを買いたいとおねだりすることも、
まだ夏なのにクリスマスプレゼントを決めちゃうことも、
まぁいっか、と思わせてくれるお気に入りの理論だ。
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