Protect “to U” プロジェクトによるマスクの支援
BankBandの「to U」という楽曲が、自然界において、相反するようでバランスの取れた様を見事に表現している。
歌詞の一説を引用する。
池の水が鏡みたいに空の蒼の色を真似てる
公園に住む水鳥がそれに命を与える
光と影と表と裏 矛盾も無く寄り添ってるよ
私達がこんな風であれたら
ー 桜井和寿 BankBand
人は矛盾した生き物だ。
相手を愛おしむあまり、相手を憎んでしまう愛憎という概念に支配されている。
一方で自然界において形成される生態系は、一切の矛盾が省かれた完成されたバイオトープだ。合理的で、循環し、継続的な秩序がそこにある。
東日本大震災では、沢山の命が失われる中、矛盾に満ちた世界が洗われるかのように、利他の精神で日本中が満たされた。
多数のボランティア支援、
諸外国からの救援活動、
自衛隊の災害派遣活動、
SNSでの情報拡散、
福島第一原発への命をかけた注水ミッション、
全国的な省電力と、計画停電に耐える人々。
人は矛盾した生き物だ。
弱くて脆い、他者の助けなしでは生きられない。利己と利他がアンバランスに偏っている。
そして人は、災害発生時などの危機においては、平常時の真逆と言えるほどに利他の精神を発揮する、「地球上で最も美しい生き物」だ。
この曲を生み出した小林武史さん、桜井和寿さんを中心に発足されて活動されているAP Bankが、新型コロナウイルスによって不足しているマスクの支援を開始した。COVID19に最前線で立ち向かう医療従事者のほか、団体向けの提供を開始する予定であるそうだ。
以下のサイトからチェックしてみてください。
素敵な楽曲「to U」のリモートセッションバージョンはYouTubeに公開されています。
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