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inumos
時間には意味を与える事が出来る
久々に映画を見た。映画が最近苦手になっていた。他人の人生や架空の物語を2時間もかけてなぞる事が時間的に億劫だからだ。
見たのはこちら。15年ぶりくらいに観た気がする。
ロバート・ゼメキス「キャスト・アウェイ(字幕版)」
ストーリーは、配送会社FedExで働く主人公が、航空機事故に遭い無人島に漂着し、突如サバイバル生活を送ると言う話だ。
主人公は時間に厳しく、結婚間近の恋人との生活も分刻みでこなさなければならなかった。
そんな彼が無人島に漂着し、誰もいない中、それまでの分刻みの慌ただしい生活と真逆の環境に身を置くことになってしまった。と言う話。
主演はトム・ハンクスだ。
時にユーモラスで笑ってしまうこともあるが、ほんとに一人になったら主人公のように「理性的に狂う」しかないだろう、と言うリアルな脚本が面白い。
全編通して時間の使い方について考えさせられる。
時が流れる。そして息をする。人は最低限この行動を死ぬまで続ける。
環境が変ろうとも、周りの人々の心が移ろおうとも、季節が巡り、時代が変わろうとも死ぬまで息をする。
慌ただしくとも、苦しくとも、どんな境遇であろうとも呼吸を止めてはいけない。作中で主人公は自殺を図ったが、生きたことによって幸運が訪れる。
未来は誰にも分からない。ただ、生きて最善を尽くす事で事態を好転させる事が出来る。それが人の知恵だ。
一日を、死んだようにただ呼吸をして過ごしても、目の前にある自分に出来ることを精一杯こなしても、それは同じ24時間だ。
時は誰にでも平等で、無慈悲に過ぎ去っていく。
時間と言う資源に意味を与える事ができるのは、私の、あなたの行動だけだ。
そう再認識させてくれた、価値のある2時間だった。
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