絵本・白峰アカネの冒険/3. アカネ、頭が真っ白になりかける
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1.魔獣退治
2.クレーム
女 性:あたしのシマで、勝手に魔獣を退治しやがったな!
アカネ:魔獣に襲われていた人を助けたんです。
女 性:魔獣がぶっ倒れてるじゃねぇか。退治したんだろうが。
アカネ:そう言われれば、そうですけど。でも、目的は人助けで……
女 性:うるせぇ! 巫女仲間のシマを荒らしたら禁固5年だってことを忘れたのか、このボケ!
アカネ:え、あなたは魔払いの巫女なんですか?
女 性:そうやってボケまくってたら見逃してもらえるとでも、思ってるのか。
アカネ:いえ、何がどうなってるのか、本当に分らなくて。
3.救いの神?
紫の衣装の女性:サキ、警察をよぶ必要はないよ。
言葉遣いの荒い女性:あ、組長、いらしてたんですか。
紫の衣装の女性:役所で用を済ませて帰るところだよ。このお姉さんは山から下りてきたばかりで、ここの決まりは何もわかってないよ。私がちゃんと教えとくから、この場は見逃してやんな。おねえさんがやっつけた魔獣は、あんたの獲物として警察に届ければいい。
言葉遣いの荒い女性:じゃ、あとのこと、よろしくお願いします。
アカネ:どなたか存じ上げませんが、おかげで助かりました。
紫の衣装の女性:安心するのは、まだ早いよ。大事な話は、これからだ。
アカネ:はぁ...…
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