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第7回 画用紙✖️水彩絵の具滴下(1)/穏やかに柔らかく
今回は、画用紙の表面で水彩絵の具を滴下させ、何となくイメージが立ち上がってきたところで写真に撮るという方法で作った(出来てきた)作品の紹介です。
水彩絵の具が流れやすいよう水分多めで溶かしているので、色合いが穏やかで柔らかくなっています。
前回までは赤と青を中心に原色を強めに配した作品をご覧いただいてきたので、ひと味違う雰囲気を楽しんでいただけたら、と思います。
まず、雨がタイトルの2作品。といっても、初めから雨を描くつもりだったわけではなく、水彩絵の具が流れ落ちているうちに何となく雨ぽい感じになったものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691553325376-H7MiBz83WG.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1691553406280-SICeMAgptj.png?width=1200)
次も、水彩絵の具が画用紙の表面を滴下するのに任せているうちに出現した作品です。
![](https://assets.st-note.com/img/1691553698049-sF0ErnzWKr.jpg?width=1200)
次は、少し、私の意図を加えてみた作品2点です。絵の具が滴下している途中で紙の向きを変え、流れに少しアクセントをつけてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691553959273-X7taz4qVdG.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1691553995126-WQwT9iXLna.jpg?width=1200)
私の描き方は全て「出たとこ勝負」の即興ですが、第1回から第6回までにご紹介した技法では、私の気分と手先の動きが描画をリードしてはいます。大袈裟な喩えであることを承知で言えば、自動書記のような感じです。
それに対して、この滴下技法では、絵の具自体が独立したプレイヤーとして動いてくれるので、絵の具と私の掛け合いの即興性を楽しむことが出来て、より刺激的な面があります。
今後、この技法の作品が相対的に増えていくかもしれません。
今回は、ここまでです。お付き合いいただき、ありがとうございました。
『第7回 画用紙✖️水彩絵の具滴下(1)/穏やかに柔らかく』
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