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絵本・白峰アカネの冒険/6. アカネ、最悪のシナリオに衝撃を受ける

前回はこちら:

通りで「山には戻らない方がいい」と声をかけてきた男性は、アカネが救った老人の甥だった。

伯父と甥

三人は、フモトノ市の繁華街の端にある小さな古本屋に入った。そこが老人の店で、アカネが老人のために運んだ箱には老人が仕入れた古本が詰まっていた。
老人がアカネに茶を、アキトにはビールを出すと、アキトがビールのジョッキを手に、アカネに迫ってきた。

アキト:君は、白峰山に帰るつもりだと言っていたね。

アカネ:ええ、ここにいて、私にできることはないですから。

アキト:君は簡単に山に戻ると言っているが……

アキトに突っ込まれるアカネ
アキトに反論するアカネ
アキトにさらに突っ込まれるアカネ

アカネは、山を下りて「魔獣退治屋」を始めることについて、白峰山の「巫女キャリア・センター」(通称「ミコキャリ」)に相談していた。ミコキャリの相談員はアカネの背中を押してくれ、ミコミコネット(巫女庁が運営している魔祓いの巫女を対象とした行政ネット)での電子申請の仕方も手取り足取り教えてくれた。
申請が認められた時点で、ミコキャリから開業支度金も支給されていた。

疑い始めるアカネ
最悪の可能性にショックを受けるアカネ

アキトの示唆に全身が凍り付くアカネだった。

次回はこちら:


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