遭遇したアレ、、、
こんにちは!りんてんです。
社会人二年目頃の話だが、会社の同期の家に行くと、AKB48のライブDVDが流れていた。呼ばれた時間よりも少し遅い到着となってしまったが、その場には私以外に5人いたのだが、どうやら全員が結構なファンのようだった。 ちなみに、そういう集まりではなく、会社の二年目研修のグループワークでの準備で、休日に集まって課題をやる事になったのだ。なお、会社はメーカー、その同期は皆理系の開発部に配属されたメンバーだった。
「りんてんはAKB好きだっけ。」
私が部屋に現われると、開口一番にこの質問が来た。
「いや、別に普通かな。」
アイドルに興味を持ったことは生まれてこの方一度もない。あの作り物丸出しな感じが昔からどうしても受け付けない。
「それは駄目だよ。」
そのやりとりを見ていた一人が口を挟んだ。
「あ、でも大島なんちゃらと指原って人はわかるよ。さしこって言うんやっけ。」
何が駄目なのかはさっぱりわからなかったが、とりあえず持っている知識を総動員して会話を続けようと試みた。
「大島優子ね。まあさしこは……、あとは……。」
覚える気もなかったので、私は、笑顔で頷きながら、頭では全然違うことを考えていた。
何で信者たちはこうなのか?
AKB信者に会ったことは他にも何回かあって、だいたいが
「AKBでは誰が好き。」
という質問から会話がスタートする。
そこで、もし興味がないとでも言おうものなら非難ごうごう、酷いときには非国民呼ばわりされたりする。
国民的だろうと、アジアNo.1だろうと、世界トップレベルだろうとアイドルには興味がないのだ。
ちなみにこれを避けるためには「興味がない」と言わずに「知識がない」と言わなければならない。ただしこの場合、非難されない代わりに憐れみの目を向けられ、よくわからない講義を受ける羽目になるのだけれど。
講義と言えば、ミスチル信者からも講義を受けたことがある。
たしか、あれは「しるし」が出たころで、みんなは名曲だと言っていたが、私には良さがあまりわからなかった。理由は単純で、そもそもこてこてのラブバラードがあまり好きではないからだ。(ミスチル自体は結構というかかなり好きではある。ミスチルのもっと暗い失恋ソングや男の女々しさを唄った歌は好きではある。)
ミスチル好きの友人と二人で飲みに行ったのだけれど
「しるしはいいよな。」
みたいな話題を振られたので
「うん。でもバラードが得意じゃないから、他のアップテンポな曲のほうが好きかな。」
と答えると、私の答えに不満だったのか
「いいものはいいと認めなあかんで。」
の一言を皮切りに、彼は「しるし」は如何に名曲かということを小一時間ほど話し続けた。
確か、桜井さんが「ミスチル史上最高のラブソング」だとか(記憶が曖昧)言っていたという話を何度も聞かされた覚えだけがある。
音楽ぐらい自分の耳で聞こうよ、と思いながらそのときもじっと耐えた覚えがある。
ファンと信者の明らかな違いは、信者は自分が好きなものをみんなが好きだという前提の下に話す点である。だから会話が噛み合わなくて非常にしんどい。
久々に信者と出会ったが、いつ会っても慣れるものではない。
人のふり見て我がふり直せ
自分も気を付けよう。
ちなみに、そこまで考え終わった後でも件の彼のAKB話は終わってはいなかった。
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