ジュニアにゲームモデルが必要か? 選手としての土台づくりに不可欠なもの。 【筆者の思考整理帳03/僕の仮説21】
街クラブにゲームモデルが必要か不要か?
ジュニアサッカーに関わるコーチも、最近はこの流行りの言葉に反応する人たちが増えつつある。個人的には「あるに越したことはない」との見解だ。ただし、条件が付く。
誰か考えられるコーチがいるのか。
スタッフが理解し、使いこなせるのか。
選手がそれを必要としているのか…etc
ゲームモデルは「クラブの経営に大きく関わる」ことだ。だから、大事なことは理想論ではない。現実的に、クラブに所属している人たちが101%がんばればできることならチャレンジしてみても構わない。
しかし、誰かが無理をしなければいけない仕組みになるのなら長続きはしない。クラブ全体での団結した取り組みではないのなら「混乱に陥る」可能性があることを認識していなければならない。
なぜならゲームモデルを作り、クラブ全体で共有するには「一定の価値観の一致」が必要条件になるからだ。
街クラブは「選手の居場所」となるべきで「持続可能な経営を行う」ことが前提になる。そのため、選手(保護者)とコーチとクラブ(代表)がバラバラになる可能性があるのなら、そのクラブにとって「今は取り組む時期ではない」と、私は考える。
すべてのクラブにJリーグのような予算や有能なコーチがそろっているわけではないのだ。街クラブは他と同じである必要はないし、預かる選手が異なれば比べることに意味がない。まず、ここをきちんと理解したほうがいい。誰かが無理をすれば不満が溜まり、必ずトラブルを生む。
その時々で自分たちにあった取り組みを積み重ねることが大切なことだ。身の丈にあった指導、クラブの規模にあった指導体制、そして選手にあった指導プランと経営プランを立てることが、そのクラブに適切な「子どもが育つ環境づくり」だと思う。
写真提供=佐藤博之
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