1〜6年生の一貫指導とは? クラブが目指すサッカーからの逆算で段階的な学びを築く 【コーチの評価05/僕の仮説18】
どのようにして1〜6年生の一貫した育成プランを考えたらいいか?
ジュニアの街クラブが非常に悩むところだ。正論をいえば、クラブ哲学、そこから導き出されたサッカースタイルをもとに「選手に何を求めるのか」をクラブがきちんと整理し、共通言語化をはかった上で各カテゴリーに必要不可欠なスキルを定めることが最低限クラブとしてやるべきこと。
しかし、私も「すべてのジュニアコーチにこれが実行できる」とは考えていない。
現段階での日本のサッカーレベルを鑑みれば、多くのコーチにとって「これが机上の空論だ」ということは理解している。ただ、ジュニア指導において"発育発達"という観点だけは外すことはできない。特に大事なことは「視覚→思考→伝達」に関わる"回路"の発育発達に対してどのようなアプローチを取るかだ。
そもそもサッカーのプレーは見る作業から始まる。
「見る要素=情報量」が多いほど思考する情報処理に時間がかかる。それは頭脳への負担。このWEBマガジンでは、過去それを"脳疲労"と表現したが、たとえば小学校1年生は思考力に関する発育発達がまだ未熟だから5対5を戦術的視点で判断してプレーするのは難しい。
当たり前の話だが、「情報量が少ないものから多いものへ」がジュニア指導の基本となる。
写真提供=佐藤博之
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