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ジュニア指導とは、大人と子どもが力を合わせて学び続けること。【筆者の思考整理帳11/僕の仮説49】

■ジュニアの指導は「大子一体」である。

大子一体とは、私が作った造語だ。

意味は「大人と子どもが二人三脚で学び歩むこと」だと解釈している。

最近は、指導に関するあらゆる情報がSNS上に流れている。どれもすばらしい意見、理論的なトレーニング、先鋭的な考えだったりすることが多い。自分自身が知識として学ぶ分であれば、とても参考になる。

ただ、違和感は消えない。

なぜなら選手の立場、気持ちが配慮された発言がほとんど見受けられないからだ。サッカーはメンタルのスポーツだといっても過言ではない。これはスポーツ全般に言える。選手のパフォーマンスは心の在り方に大きく左右される。

なぜそのトレーニングを考案したのか、選手に課すのかに至ったかには「メンタルが考慮されるべき」であり、それが前提に存在しならなければならない。なのに、メンタルを含む発信がほとんど見られない。

なぜだろうか…。

WEB上で発信されている内容の情報配信者は伝えるプロではないため、説明不足なのはわかる。文字ですべてを説明できないのも理解できる。だとしても、コーチは選手の成長に関わる職業だ。人間を相手にして職業に関わる者として、もっと伝え方=表現の仕方を学んだほうがいいのではないかと思う。

これが上手に表現できないのに、どうして選手に指導できるのか。

ふとそう思うときがある。体系的なとらえ方、指導の設計、トレーニングの考案、コーチングの手法など、指導に関することを細分化し、学ぶことは非常に重要だ。ただし、指導とは、最終的にそれを一つに組み立てて選手にわかりやすく落とし込みを図り、なおかつ選手がプレーで表現できなければ意味をなさない。

【コーチ】
考える→形成にする→伝える

【選手】
→聞く→理解する→プレーする

簡単にいえば、コーチと選手との間でこのやりとりの交換を繰り返し。さらに選手が教えたことをプレーとして表現できるようになるまでには反復トレーニングが必要になる。

メンタルが絡む領域はコーチングとして「伝える」=アウトプット部分だけが注視されがちだが、私は「考える」段階から選手の性格や現在の精神状態などを考慮することが大切だと思っている。

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