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スポーツコーチって初心者や小学校低学年生に指導できるから上級者を教えられる気がする。【毎日のつぶやき/僕のネタ帳79】

先週、約半年ぶりにジュニアの現場取材をして、あらためてこの世代のサッカー指導はハードルが高いなと思う。少子化は加速し、選手が減ったら当然コーチの数も必要なくなる。本田圭佑選手が指摘するように近い将来コーチライセンス取得のハードルを上げることになるかもね。選ばれる側にならないと。

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すでにクラブ同士で選手の取り合いが発生してる。このまま選手が減り、クラブが減って指導する場が限られていけば、次はコーチの奪い合いが始まるはず。でも、人の成長には時間がかかる。優秀なコーチはそう育つものではない。何を学ぶか? 現場でどう試していくか? 個人が計画性を持たないとね。

失礼ながら、聞き分けのいい年齢、レベルの選手だけを指導するのはサッカーの知識さえあればできること。でも、小学校低学年、初心者の選手にきちんとサッカーの本質を、楽しさを、醍醐味を伝えられて初めて一人前のコーチと言える。長年ジュニアを専門に取材活動してきて、ここは確信していること。

あくまで個人的な意見だけど、S級ライセンス取得資格者は少なくとも18以上のカテゴリーだけでなく、それ以下のU18、U15、U12のカテゴリーの指導は必ず経験すべき。下のコーチがどんな思いで選手を育成しているか。その気持ちをわかる人でなければトップカテゴリーを率いてはダメ。コマ扱いするから。

サッカーコーチはすべてのカテゴリーを俯瞰して見られるようにならないと、自分が担当するチームをどう導けばいいかがわからないのでは? そう思ったりする。やっぱり現場を扱うサッカー関係の仕事してる人は「ジュニアからプロまでどんな流れになっているか」が見えないと責任を持てない気がする。

※9月27日配信分

このコンテンツは「Twitter」で毎朝つぶやいている内容をまとめたものです。頭の整理を目的とするもので、記事として書いているわけではありません。その点をご理解の上、ご一読ください。

木之下潤

【プロフィール】
文筆家&編集者/「年代別トレーニングの教科書」「グアルディオラ総論」など制作多数/子どもをテーマに「スポーツ×教育×発育発達」について取材・研究し、2020年1月からnoteで「#僕の仮説」を発表中!/2019年より女子U-18クラブユースのカップ戦「XF CUP」( @CupXf )の公式メディアディレクターを務める/趣味はお笑いを見ること

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2018年4月〜2020年3月まで「特集担当」として企画から執筆までを行う

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木之下潤(Kinoshita Jun)
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