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ブライトスター
あのキーツの最期の詩と同じタイトルをこんな凡庸な私のノートのタイトルに添える恥をお許しいただきたい。
ブライトスター。
北極星。
北の夜空に煌々と光るその星は道に迷った人を誰一人として差別する事なく悪人であろうと罪人であろうと身分や階級など関係なく道を示してきて、どれだけの『遭難者』を無事に帰路に着かせてくれたのだろう。
何世、何千年、何万年と前から北の夜空に鎮座して多くを見守ってきたその星よ。
山で遭難した者を、海で遭難した者を、そして人生に遭難した者にさえ明るく道を示してきたその星よ。
その夜空の王よ。その夜空の守護者よ。
私が暗闇で光を見失った時、どうか私にもその姿を現したまへ。
迷える者を照らす暗闇の光、ブライトスターよ。
この凍える様な旅路の行く先を示したまへ。
あなたが道を示してくださるのあれば私はまだもう少し歩いてみようと思う。
ブライトスターよ。
私に希望の光を与えたまへ。