キャリアコンサルタントの勉強、はじめました。
私事ですが、今月から「国家資格キャリアコンサルタント」の勉強をはじめました。いまは学校に通っている真っ最中で、なかなか覚えることが多いですが、新たな学びを楽しんでいます!
今回の記事では、ずっとIT業界でUI/UXデザインに携わってきました私が、キャリアコンサルタントの勉強をはじめようと思った理由と、自分の決意を書かせていただきます。
そもそも、キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。今後の社会の雇用環境の変化を見据えて、平成28年度に国家資格となりました。
今回は、自身の経歴から、キャリアコンサルタントの勉強をはじめた理由、今後の目標を語らせていただきます。
簡単に、私の経歴
・美大では「アートでの社会への課題提起」をテーマに学び、卒業後も作家活動を続ける道を選ぼうと考えていました。しかし、3.11により考え方が大きく転換。社会の役に立ちたいと考えて、就職を決意するものの、「キャリア設計」が未熟なまま卒業して、職選びではかなり苦労をしました。
・美大卒業後はWeb制作会社(30人規模)に入社し、とてもハードに働いた後、強い目標意識が芽生えて、ジョブビルダー的に「デジマ代理店(300人規模)、教育事業会社(数万人規模)、大手IT事業会社(数万人規模)」へと転職しました。転職をして自己実現をすることができたことを誇りに思っており、現在は4社目の企業で働いています。
なぜ、キャリアコンサルタントの勉強をはじめたか
そんな私が、キャリアコンサルタントの勉強をしたいと思うようになったのは、下記4点があります。いずれも自身や身近なひとに関わることが発端です。
1.過酷な労働を求められた父親の姿
私の父親は、専門学校卒業後に入社した大企業を定年まで勤め上げました。それは素晴らしいことで、父を尊敬している反面、過酷な労働環境(早朝から深夜まで)で家族との時間を失い、とても苦しそうな姿も見てきました。私は、このような働き方を生まないような、職業支援をしたいと考えるようになりました。
2.持病を抱えて社会参画ができない兄弟の姿
私の兄弟は持病を持っており、なかなか望む職業につくことができません。社会参画・自己実現をすることが難しいのは、人間として生きる上でとても切ないことです。そんな兄弟の姿を見てきた私は、誰もが適職につくサポートをしたいと考えるようになりました。
3.生きがいと言える仕事を続けた祖父母の姿
私の祖父母は地元で農家を営んでおり、農業が生き甲斐で、歳をとっても毎日朝早くから田畑に出かけていきます。そして、農業が支えとなり、とても元気に歳を重ねることができました。子どもの頃からそんな祖父母を見て、本当に好きな仕事は一生を支える宝物で、そんな仕事を創るサポートをしたいと考えるようになりました。
4.そして、自分のキャリア開発
私は前述の通り、キャリア設計が未熟なまま大学を卒業したため、とても苦労をしました。そして、1社目の過酷な労働条件の中で、自分でキャリアの変革を決意し、節目のたびに転職を行なってきました。私自身、転職をしたことにより、労働状況が改善したり、望む仕事ができるようなりました。このような自らの経験を活かして、キャリアに悩む方へサポートができないだろうかと考えるようになりました。
今後、関わりたい領域と目標
私はキャリアコンサルタントの資格を取得して、下記の領域で、キャリアに関する活動を行なっていきたいと思っています。
1. 障害者施設や学校で、障害を持つ方々の職業支援
何らかの障害をもって、なかなか職業につけない方々に適職を見つけて、社会参画や自己実現を促す、そんなサポートを行いたいです。具体的には、ワークショップを通して適職を一緒に探すこと、そして、就労後の定期的なケアで定着やジョブビルディングをサポートすることができればと考えています。
2. 企業で、ライフステージが変わる女性の職業支援
自分が女性であることから、女性ならではのライフステージにまつわる悩みに寄り添い、職業サポートを行いたいと考えています。こちらは、長いスパンで見て、自分もたくさんのライフステージを経験して、どんなサポートができるかを深めて考えていきたいと思っています。
3. 学校や企業で、美大生やデザイナーたちの職業支援
美大生やデザイナーの卵に対して、自らの経験を踏まえたサポートを行なっていきたいと思っています。こちらは、自身の経験が最も発揮できる分野であると思っており、具体的には、企業や職能選びから、職務経歴書やポートフォリオの書き方、転職のタイミングのアドバイスなど状況に合った支援ができると考えています。
4. 働き方改革を推し進めるひとりとしての活動
労働における差別や悪質な労働環境など、自身も社会の中で体感してきたことを通して、改善していきたいと思うことがたくさんあります。ダイバーシティを活用できる日本社会、働き方改革を推し進めるひとりとして、啓蒙活動などを行なっていきたいと考え、企画を考えています。
5. 私の目標、組織マネジメントでの活用
私の将来的な目標のひとつに「デザイン組織のマネジメント」があります。キャリアコンサルタントで学んだことは、きっと、マネジメントの中でも活かせると考えており、すべてのメンバーがやり甲斐と成長を感じて能力を活かせる心理的安全性の高い組織作りを行なっていきたいと思っています。
まとめ
・今月からキャリアコンサルタントの勉強をはじめました。
・自身と身近なひとのキャリアに対する課題から、キャリアコンサルタントを勉強することに興味を持つようになりました。
・資格を取得して、目標である、障害のある方、女性、美大生やデザイナーの職業支援や、働き方改革の推進、心理的安全性の高い組織マネジメントに活かしていきたいです。
最後に
キャリアコンサルタントの資格は無意味だと言っているひともいます。キャリアのマッチングはAIにとって変わられる仕事だと言うひともいます。けれど私は、キャリアコンサルタントの資格を足掛かりにして、いまの職能から本当にやりたい領域に少しずつ近づいて、拡大していける確信があります。だからこそ、ひさしぶりの新しい学びを、しっかり楽しんで、がんばろと思っています。その決意のために、書きました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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