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スピーディーに可視化!1DAYサービス開発ワークショップの記録

先日、所属先の勉強会でAdobeエバンジェリスト境 祐司さんの講義を受けました。講義の内容は、デザイン開発の歴史からデザイン経営の概念、デザインシステムの考え方を学ぶというもの。

開発体制とデザイン組織化の歴史が整理されており、改めて開発プロセスの重要性を再認識する良い機会となったので、講義の要点とワークショップのプロセス、成果物をまとめます。

デザインシステムの要点

●デザインシステムは組織論が密接に関わる
●デザインチームを組織化し、メンターとなり知見を各部門に
●先行企業のものを参考して、企業の型を見つけて運用する
●ルールとコネクションの定義、実績主義で持続可能な運用へ

サービス開発の歴史とデザイン組織

●1970年 パターンランゲージ(クリストファー)
経験則から暗黙知を獲得し、問題点と解決策をパターン化する考え方。
●1994年 デザインパターン(ケント・ベック)
●1990年 リーンソフトウェア開発(マサチューセッツ工科大学)

無駄をなくす、品質を作る、常に学ぶ、早く届ける。製造業の開発を変えた、トヨタ生産方式。
●2001年 アジャイルソフトウェア開発宣言(米国ユタ州)
●2008年 リーン・スタートアップ(エリック・リース)

作りながら考えよう。バトンリレーではなく、チームがボールをパスを繰り返すように、小さくリリースして改善、共有をする。
●デザイン思考/デザイン経営宣言へ

現代の開発に重要な視点

リーンからアジャイルへ
●暗黙知の獲得(経験値の発見と移転)
●プロトタイピング(早く失敗、早く学び)
●組織と学び(共有と共創、システム思考)

ここまでを講義でインプットし、アジャイル開発・デザイン思考を体感するワークショップへ。ワークショップでは「認知症の問題を解決するサービスの企画〜開発」を半日で実施しました。

ワークショッププロセスと成果物

1. マインドマップ(約15分)
「認知症」に対する予備知識をインプットした後、「マインドマップ」を活用し、テーマを構造分解しながら、アイディエーションを行いました。「マインドマップ」は初めて活用しましたが、とても効果的なツールでした。

私は「認知症予防」をテーマとし、下記2点のサービスアイデアを考えました。
●ファミリーデータバンク
家族の健康状態をチャートで可視化しスコア化、健康維持と家族間でデータを蓄積し分析できるプラットフォーム
●孫ミッション
家族(特に孫)とのゲームコミュニケーションで楽しく認知症予防・早期発見ができるサービス

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2. ユーザーシナリオ(約20分)
アイデアを早期にビジュアル化して共有するため、Google検索で見つけ貼り合わせ画像を使って簡易ユーザーシナリオを作成しました。

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3. コンセプトシート(約20分)
アイデアをテキストベースでまとめコンセプトを定めました。

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4. プロトタイピング(約25分)
アイデアを最低限で伝えられる画面をプロトタイプとして作成し、XDで画面遷移を設定しました。

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半日でここまでざくっと作り、ちょっと疲れましたが(笑)半日でここまでそれっぽくできたので褒めてください(汗)

まとめ

今回の講義・ワークショップを通して、開発体制とデザイン組織化の歴史から、改めて開発プロセスの重要性を再認識する良い機会となったこと。その後、実際に半日でスピーディーに開発するワークショップを体験し、仮説を早期に形にして効果検証をする重要性を再認識しました。

議論だけではダメ、考えるだけではダメ、手を動かすだけではダメ。議論、思考、アウトプットのバランスを考慮し、精度のそこそこ高い仮説をスピーディー形にして、マーケットに落として効果を見て改善する。そんな当たり前だけど、たまに理想的に思える開発プロセス!忘れてはダメですね(笑)再認識させていただき、良い機会になりました。

以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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