The Graduate
10年、いや15年かな。
そのくらいの頻度で観直してみたくなる映画作品というものが何作かある。その中の一つが、今日突然に観る日として巡ってきてくれた。
まず率直に、本当によく出来た映画だなと。この世界を心より愛している映画人が作り上げた作品であること、それが今日改めて得られた想いの一つだ。
「面倒臭い男だな!」
ベンジャミンを見ていて、こんなにもイライラするのは、この齢になってから初めて湧き上がってきた感情。己の中のそんな発見も愉快なものだ。
ダスティンは、目で演技ができる稀有なる役者。
観終わってから、30分、1時間と経過して湧き上がってくる余韻がいい。それがこの作品の魅力なのだろう。
これまで、一番好きな映画は?と聞かれて、この映画を挙げることもあったが、これからはどうしよう。
次はいつ、観るべき相応しい日が訪れてくれるかな。