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ボランティアのこと
私の憧れの人第1位は母方の祖母なんですが、自分の記憶の一番最初に「すごいな!私もこういう人になりたいな」と思ったのが祖母でした。
祖母はとにかく料理が上手で、大正生まれの人でしたが、若々しく仕事をしている母の代わりに孫である私たちのところにやってきてご飯やデザートも手作りしてくれていました。凄いことに通勤スタイルというか電車を乗り継いでバスに乗って来てくれるのですが、おじいちゃんのいる家に必ず帰っていました。今考えると信じられないタフさ。作ってくれるケーキやゼリーも美味しくて少しだけ私もおばあちゃんに料理を習っていました。
そしてもう一つ凄いところは高齢者に向けたお弁当作りのボランティアをしていたことです。子どもながらにボランティアを受ける年代と思われるのにボランティアをする側だなんてスーパーおばあちゃんじゃんと驚かされていました。
私が小学生の時に大好きだった児童書で「かぎばあさん」シリーズというのがあったのですが、そのおばあちゃんと自分の祖母がすごく重なって見えて好きだったんだと思います。本の中で美味しそうな料理が出てくるのが本当にお気に入りでした。
祖母は私が高校生の時に亡くなってしまいましたが、ずっと私の自慢の祖母であり尊敬し続ける対象でした。とてもそのようにはなれないけれど、少しでも近づきたい気持ち、そして子供たちに関わることがしたいと乳児院でのボランティアを週1で行うことが決まりました。そして先日が初めての活動日でした。
ボランティアをしているとそれだけで偉いねと言われたり、中にはこいついい奴ぶってる的な感想を持つ方もいると思います。わざわざ書かなくていいじゃないかとかね。でも病気をした時のことを書いた時も含め、自分をアピールをしたいわけではなく、こういうことがあるんだというのを知ってほしいのです。
例えば、病気のことに関して書いたとき、私は乳がんのステージ0という癌が見つかったのですが、それは身体で感じることは出来ず、検診を受けていなければ見つからなかったこと。もちろん運は良かったと思いますが、区の健診で見つけていただいたのです。それでも乳がんにはいろいろな種類があって、私の癌はステージがゼロであっても全摘出となるタイプのものでした。そんなこともなってみないと分からないし、友人はもちろん、なんとなくみた人であっても起こり得ることだと知って健診に行ってもらいたいなという気持ちがあったからです。
そして今回のボランティアのことに関しても、
私の中で考えることは遊び半分でやるんじゃないよ!とかそんな厳しい世界ではなくて、もちろん大事なお子様と接するわけですし責任を持って行動するのは当然として、少しずつでもいいから少しづつの助け合い、や、助け合いって言っちゃうのも重く感じられるかもしれないけど、本当に全部自分が背負って、犠牲になってやりますっていうのが当然じゃなくなればいいなと思うんです。迸る情熱を持って命懸けで行っているんだという方もおられますし、それはありがたいですが、みんなもそうじゃなきゃ出来ないことなのか?と思うのは違うなと思いました。
職員の方々の大変さは計り知れませんが、短時間ですが赤ちゃんを抱っこしたり、お散歩したり、食事の介助をしたり、一緒に遊ぶことで(むしろこちらが赤ちゃんや子供たちに癒されているのですが、)微力でも力になれているならいいなと思います。出来ることからコツコツとですね。
職員さんの負担が減って職員さんが心のゆとりが持てたり、忙しいのでかまってあげられない時に赤ちゃんたちと抱っこしたり遊んだり接することで、赤ちゃんに楽しい時間を増やすこと。それで、私も赤ちゃんと触れ合えて楽しく癒される。それは乳児院に限らず、子育てをしているママやパパに対してもそうで、児童館や有料無料に関わらずサービスを受けることを憚らずもっとしていいなと思います。自分一人でなんとかしなきゃと思わずに人の手を借りてほしいです。
子供が好きだからそんなことを言うんだろうと言う人もいるけれど、はい、私は子供が好きだと思います。だけれど、それでも私はそうでもないという気持ちも持っています。子供たちとずっと遊んでいればしんどい(身体の疲れとかだけではなくて)と思ったりもするし、自分が子どもを産んで育てる中で初めてこんなにヒステリーに怒ったりするタイプだったのか?と思ったりしました。一人で煮詰まると限界に達しそうな時が絶対あります。
娘がまだ2、3歳の可愛い時、私は凄い勢いで怒って泣かせたことを悔いていますし、いまだにあの頃の娘を抱きしめたくなって夢を見ます。でもそんな怒っている時に当時、住んでたアパートが商店街のど真ん中にあったのですが、豆腐屋のおばちゃんや一緒に立ち話をしていたであろう美容院のおばちゃんが「〇〇ちゃ〜ん、なに泣いてるの〜、どうしたの〜」って娘に道端から声掛けしてくれたんです。
私の怒鳴り声も娘の鳴き声も外まで丸聞こえだったってことですね。心の中ではほっといてくれよとまだ荒ぶる気持ちがあったけど、怒りが暴走するのを制止してくれたんだと思うし、私も実際「大丈夫だから〜」と気持ちを切り替えて娘を抱っこしておばちゃんたちに会いに行くことが出来ました。とても感謝しています。
それは普段からの関係性もあったんだけれど、それでも周りの子供たちをご近所さんが気にしてくれていたという幸せな環境だったと思います。
何が言いたいかっていうと
ちょっとぐらいお節介焼いてもいいじゃないか、ちょっとと言わずもっと甘えてもいいじゃないかっていうことです。
子供たち、私にとっては社会人になっている人たちも含めて、こういう経験をしている人たちがいて、でもこういう活動があるんだなというのを知ってもらえるボランティアグループがあります。私は新聞の記事で見て連絡をしてみて、今の活動につながっています。もし気になったら一つの方法として見てみてください。
<<見出しの写真>>
イメージ画像です。赤ちゃんのパーツ写真はマクロレンズが良いのはもちろんですが、F値が3.5とかで周りが少しボケながらも手の指先に焦点がビタっと合えば素敵な写真が撮れますよ。