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写真も撮るけど着物もね。

今からおよそ20年前、デザイン事務所で働いていました。働く前、いや、学校に入る前の私は、カリフォルニアとかに留学してデザインを学ぶんだと夢みたりもしていて、気持ちはOrange County。

でしたが、日本のデザインの現場は、特に老舗な事務所におりましたもので、THE体育会系。上下関係第一。という感じで、少なくとも半年はパソコンに触ることもなく、掃除と本がパンパンに詰まった段ボールを抱えて階段を登ったり降りたりする日々が待っていました。あの頃、一番筋肉あったよね。。。

そして、そんな日々の中である広告のポスターを目にしてしまったのです。

それは、今は亡き大阪のそごう心斎橋本店のオープン時のポスターで宮沢りえさんが赤地に鶴の振袖を着た姿のものだったんですが、スタイリストが伊藤佐智子さん、カメラマンが富永民生さんです。とにかく豪華なメンバーで作られた素晴らしい作品で、私は頭をガツンと殴られた感じでした。

見てほしいですけど載せられないから、気になったら是非検索してください。

そして忘れてならないのが、その数年前に発刊されたKIMONO姫の存在です。当時大好きだった高橋マリコさんが表紙だったこともあり、何の迷いもなく手に取り、なんて可愛らしく、美しい世界なんだろうと釘付けになりました。なので当時は、アンティークの着物を着たりしていました。

忘れられないと言いつつ、体育会系な現場で一旦すっかり忘れていましたね。しかし、あの奇跡のようなポスターに巡り合わせてくれたのもこの現場でした。

目まぐるしく仕事をし、今度は子育てで目が白黒して、また着物のことが片隅からも退けられそうになった頃、娘の七五三を機に出会ったのが小舟さんでした。あの時のドキドキワクワクを思い起こさせてくれた恩人です。

何年もの時を経て、今は自分で着付けをして写真を撮っていることが感慨深いなと思います。そしてたまに小舟助っ人で着付けやカメラのアシスタントをさせていただくこともあり、ご縁に感謝しています。

6年越しで小舟さんに撮影してもらった宝物写真。9歳の娘

<<見出しの写真>>
娘の七五三を撮影した時のもの、まだまだ着付けも写真もままならぬ感じでお恥ずかしいですが、これも私の宝物です。下手くそな着付けの練習に小さい頃から付き合わされた娘は、若干。。。着物を着るのが嫌いです。最近は、だいぶ上手くなったとお褒めの言葉も頂戴している次第です。


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