#39 特急・有明の最終列車に乗車
特急・有明の終焉を見届けたい
長年、お世話になった、特急・有明に最後のお別れをするために、ラストラン、最終運行の列車に乗車してきました。
①前日に大牟田入り
特急・有明の最後の運行を前日に控えた、3月11日。約1ヶ月半ぶりに、大牟田の土地に降り立ちました。そんなに時間は経っていないはずなのに、ずいぶん久々な感じがしました。とても落ち着いた、静かな街。ゆっくりと時間が流れているようです。
予約していたホテルにチェックイン。完全に昭和のホテルです。もちろん、必要なものは全て揃っていて、何の不自由もなく過ごせました。特にやることもないので、翌日に備え、早めに寝ました。
②いざ、大牟田駅へ
12日、当日(今日ですが)の朝、5時にアラームをセットしていましたが、4時には目が覚め、そのまま起きました。準備をしてホテルをチェックアウト。歩いて大牟田駅へ向かいます。
駅に着くと、早朝だというのに、既にそこそこの人がいます。時節柄、そこまで混雑している様子ではないです。切符は事前に買ってあるので、改札を通ってホームへ。同好の士と意気投合して、思い出話に花が咲きます。
やがて、有明に使われる車両が、回送列車として通過していきます。もちろん、その様子も撮影。いよいよ有明が入線してくる時間に。ドキドキ感が高まります。
③最終・有明に乗車
みんながカメラを片手に待ち構える中、ついに、有明がやってきました。極力、混雑を避けるべく、ごくノーマルな普通車両に乗車。難なく窓側の席をゲット。最後の有明の旅が始まりました。
さすがに特急は、普通列車とは格の違う走りで快調に飛ばします。乗り心地も上々。普通列車で2時間かかる大牟田から博多まで、1時間かからずに走り抜けます。あっという間にもうすぐ博多。
最後のアナウンスは、いつも通りでしたが、車掌さんの声には、少し感情がこもっているように感じられました。博多に到着し、回送で引き上げていく車両をお見送り。有明の旅は終わりました。
今までありがとう。いつまでも忘れない
時代は移り変わるもの。全ては変化しながら未来へと進んでいきます。一時代を築いた「有明」も過去の遺物になりました。思い出がいっぱい詰まった列車に、最後に乗ることができて幸せでした。
過去に囚われず、未来を恐れず、今を生きる。有明に改めて、励ましのエールをもらったような気がします。