おうち英語を行うにあたって親の英語力は必要なのか?
「親が英語を話せないと、子供も話せるようにならないのか?」という疑問を持つ方も多いかと思います。今回は、この疑問について詳しくお話ししていきます。
結論から言うと、親が英語を話せなくても、子供はバイリンガルになることが可能です。わが家では、親からの語りかけは一切行わず、YouTubeを使ったインプットのみを行っています。過去の記事で紹介しているように、言語習得理論を守りながらYouTubeでインプットを続けることで、子供はバイリンガルになれます。
そして、「親が英語を話せたほうが良いかどうか?」というのは、その後の話になってきます。ここでは、親が英語を話せない場合の懸念点をいくつか挙げていきたいと思います。
アウトプットの機会の減少
まず1つ目の懸念点は、一度バイリンガルになった子供が、その後のアウトプットの機会を失ってしまい、発話能力が落ちてしまう可能性があるということです。
例えば、我が家の長女は妹より3年年上なので、妹より何年も先行して一人でYouTubeを見続けて、一人先に自然にバイリンガルになりました。しかし、英語で話しかける相手は選んでいます。母親である私が英語を理解できるので、家では英語で話しますが、外で先生や友達と話すときは100%日本語です。また、お父さんやおばあちゃんが英語を理解できないことが分かると、同様に100%日本語で話しかけるようになりました。
このように、英語を理解できる人には英語で、そうでない人には日本語で話すというように、子供は状況に応じて言語を使い分けます。兄妹が一緒にバイリンガルになる場合はお互いに英語で会話するので問題ありませんが、長女のように周りに英語を理解できる人がいない場合、英語をアウトプットしなくなってしまいます。
その結果、英語は聞けて理解もできるけれど、話すことに慣れていない、もしくは恥ずかしくて発話がなかなか進まないという状況になる可能性があります。それは少しもったいないと感じます。
こういう場合には、オンラインレッスンや外国人の友達を作るなどして、アウトプットの機会を積極的に作る必要があります。毎日家でアウトプットしている子に遜色のないくらいの機会を作るためには、週に複数回のレッスンを取り入れることが求められます。
2. 兄弟同士の会話を理解できない不便さ
2つ目の懸念点は、仮に兄弟同士で英語を話していたとしても、親がそれを理解できないと不便を感じるという点です。
幼児を育てている方なら分かるかと思いますが、子供は成長の過程でまだ舌足らずな発音が多く見られます。例えば、我が家の5歳の長女の場合、「写真」を「はしん」と言い、「新しい」を「あーしい」と言います。これらは、日本語ネイティブの親であれば何を言っているのか推測できますが、英語だとどうでしょうか?
長女は英語でも同様に舌足らずな場面があり、加えてアメリカ訛りが加わります。日本の親で、カタカナ英語やローマ字読みをもとにして学んできた場合、子供の言っていることを理解するのは至難の業です。
例えば、長女は「colorful」は「カーラポー」、「animal」は「エー二モー」と発音します。こういった場合、日本の親は「何?any more?」といった?と高確率でなってしまうかと思います。
ですので、仮に兄妹同士英語で話していたとしても、喧嘩をしている時など、親自身が「なぜ今喧嘩になっているのか」「どっちが悪いのか」さっぱり分からない、、といった状況になることが考えられます。
同様に、バイリンガルになり始めの初期の頃は、親に話しかけてくれるけれども、何を言っているのか理解できないということも起こりえます。
親の英語力が必要かどうか
結局のところ、「親が英語ができる必要があるかどうか」というのは、このような不便さに耐えられるかどうかにかかっています。もし、子供が何を話しているのか分からなくても割り切ってしまい、アウトプットの機会をアウトソーシングしようと考えるならば、親の英語力は必ずしも必要ではないでしょう。
しかし、「自分も兄弟の会話を理解したいし、参加したい。話しかけてもらいたい」という思いがあるのであれば、絶対に英語を聞き取れるようになっていた方が良いです。その場合、参考書を読み漁るのではなく、生のネイティブ音声を聞き取れるようになることが最優先です。子供はネイティブそのままの発音でネイティブそのままのスピードで話しかけてくるからです。
今後の記事で、大人向けの英語勉強法についても書いていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
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