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何かに没頭する時間は人によって様々だと気付いた話。
私には集中力が足りない。
本を読むのは好きだ、でも長い時間本を読むことは出来ない。ゲームも、お風呂に入ることも、味見をせずただ煮込む過程も我慢ができない。いや、最後はただ食べたいだけか。
持ち前の不器用さと集中力のなさが合わさると、もうどうしようもなく。足踏みミシンをうまく扱いきれなかった小学生の私は、先生に泣きついて一緒にやって何とか成功…のはずが勝手に足を踏んでしまいミシンはガタガタガタと動き出し、危ないとこっぴどく叱られた。
そこから裁縫の類は苦手。
学生時代は、私はこうだからと始める前に諦めることが多くなった。不器用だから、貧乏だから、地味だから、体力がないから。今思えば、学生だからこそどんどん挑戦して失敗して欲しかったなと思う。それが許される場なのだから。
突然だが、カメラは良いものだ。
集中力や継続力のない私が長年、いや毎日、頭の中に居座っている存在である。今年で4年目。4年目にはなるがまだ分からないことだらけだ。感覚だけで撮っている。
歩いている瞬間に目にする景色、ここ!というピンポイントな所があって、どうしてもそこで立ち止まって撮りたくなる。これがまた、その瞬間にしか撮れないものだから余計に焦らされるのだ。
そりゃ勿論、歩みを止めちゃいけない時だってある。急いでいるときや、隣に誰か知り合いがいるとき。フォーカスされた場所を離れるまで、顔はそこに向けられたまま名残惜しそうに去る。
1人でいるときは、そんなことを気にせず撮ることに没頭できる。この没頭は集中力といっていいのか、息をするのを忘れるほどファインダーを覗いてしまう。
…まぁこれは例えであって、息をするのを忘れると言っても、無意識に鼻から息は吐き出されているもので眼鏡はいつも曇りだすのだが。
耐えきれなくなった頃、ブハァッと水面から上がるような状態になっては息を整える。側から見たらきっと面白い光景だ。だから撮っている姿をあまり見られたくない。撮ったものは見て欲しいけどね。
夜から朝にかけては学べることが多い。どの景色もほんの一瞬で過ぎ去るから油断ならない。
こうやってカメラに触れていると、自分は集中力が続かないだけで、短い時間に出来るだけのことはやれるのだと気付けた。その間の集中力は私の強みでもあり、やるぞ!という時はとことんやれる。
闇雲に終わりの見えない作業をするのではなく、考えてからゴールを決めて取り組むようになった。ゴールに辿り着くと自信にも繋がる。
本も短編から手に取ると案外サクッと読めた。読むとその後の余韻でいっぱいになるので、最近はブックダイアリーに感想を書いている。読んだ後に思いを馳せる時間が好きなんだと気付けた。
192冊分書けるらしい。短編のものでオススメの作品があったら教えてください。
大人になると周りと比べるのではなく、ある程度自分で道を選べるようになってくる。
苦手だと思えたものもいつか、自分なりの方法で向き合う術をゆっくりでいいから見つけていきたい。
「身の丈にあうもの」それは卑屈になって言うものではなく洋服と同じように自分がカッコ良く見える為の手段だと思えば、とても生きやすい。
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