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【過去ブログ】新型コロナウィルスの検査法について

何が違う⁉️
PCR検査❓抗原検査❓抗体検査❓

まずは…
何度も聞いたPCR検査。
Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ連鎖反応の略です。遺伝子検査の手法のひとつ。特定のRNA🧬断片だけを選択的に増やして調べやすくする手法。倍々に増幅しながら検出するので、極微量のウィルスでも検出できるとともに、0はいくら増幅しても0です。
この方法を発見したのは、🇺🇸の化学者キャリー・マリス博士です。1993年にノーベル化学賞を受賞。

抗原検査は、ウィルスのタンパク質を検出しているもので、陽性が出れば今、感染していると判断できます。偽陽性や偽陰性も出るため、曖昧な場合は、PCR検査を追加で要します。感染者と濃厚接触が疑われる場合、発熱や倦怠感、息苦しさなどと共に、肺のレントゲン撮影や血液検査などで感染が疑われた場合に、その場で迅速に確定診断をつけるために行われます。

抗体検査について

「抗体があれば感染は防げるのか⁉️」
これが私たちの最も知りたいところです。

抗体とは、ウィルスや細菌が体内に侵入した場合、生体防御機構「免疫」により作られるタンパク質のことである。特定の異物に結合すると、無毒化して排除する。感染した異物に応じて抗体が作られるため、「抗体」を調べれば過去にどんなウィルスに感染したかがわかる。
感染者数の実態把握とともに、次の流行の感染者数の予測や必要ワクチン摂取数の把握に役立つと期待されている。

実際の検査は…
指から血液を何滴か採取して↓このようにキットで15分間の検査で結果が出ます。

IgMとIgGとは⁉️

↓以下のサイトをご紹介いたします。
ご興味のある方は参考にしてください。

簡単に言うと、IgMは、過去2週間程度の期間に感染した可能性を示唆しています。IgGは、2週間〜1ヶ月以降の免疫持続を示唆しています。いずれも、過去に感染したために抗体ができた事を示します。

しかしながら…
予備調査では、発症推定後、9日目から9割以上のIgG陽性が観察された。しかし測定日がこれ以前であるとIgGが陰性となる可能性がある。一方、PCR陽性者であっても、IgMは、感染後早期では高値にならない例が多い(4−5割)ことが明らかになりつつある。IgMが上昇しにくい患者において、免疫が上手く成立しているか検討が必要である。

とくに新型コロナウィルス感染では、IgMの反応が弱い人が多いことがわかっており、免疫がうまく機能しないための再感染が懸念される。なおIgGが増加しても好中球/リンパ球比が高いと悪化することや、一度ウィルスが消えても再感染することが知られている 。

日本医師会 COVID-19有識者会議
2020.5.18 より一部抜粋

新型コロナウィルス🦠の本当の怖さは、「免疫システムの暴走による血栓症」です。いつ、誰が、何処で感染し、それにより、誰の命に影響を及ぼすか計り知れないことなのです。私たちひとりひとりが、第2波に備えるとともに、極めて高い安全性が保証されたワクチンの製造が待たれるところです。

2020年6月5日


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