『空に記す~宮城編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆2月13日(月)放送
2年前の春に始まった『空に記す』セカンドシーズン。
いよいよ、最終話を放送する。
足掛け6年のこのシリーズは、おかげさまで人気シリーズになった。リスナーの皆様に本当にありがとう。
Twitterでは #ソラシル も定着しつつある。
目標は、全国制覇と50作品。
それは、私が愛してやまない『男はつらいよ』への挑戦である。
セカンドシーズンを始める前は体調を崩し、順風満帆ではなかった。やっとの思いでスタート出来ると思った矢先に、コロナウイルスの流行。既に書きあがっていた岡山編は、その影響で書き直したのだ。
しかし、悪影響ばかりではない。
キャストを減らすことによって、より人物像を掘り下げるようになった。制限は新しいものを生む出すの為の好機なのかもしれない。
そして、シーズン中は言うと。
ワクチン接種の副反応で、心筋炎になり入院。乳癌の検査。コロナウイルスの罹患。ただでさえ、プレッシャーとストレスで心身ともに厳しいのに、追い打ちだった。
清々しい空や景色や、旅先で合う魅力的な人達は、
こんな状況の中で生まれている。
支えてくれたのは、やはり『空』だ。
物語の最後に、寛二と純が語っているように、
人がいる限り、道がある限り、
空の下で物語は続いていく。
先日、エジプトに行っていた友人から、驚く話を聞いた。
日本好きのエジプト人と話していたら、
「凄く素敵な、日本語の詩がある」と言う。
それがなんと、
どうも、日本に友達がいて教えてもらったそうだ。
まさか、海を越えていたとは。
ちなみに、そのエジプト人は大竹まことさんのファンらしい。髭とターバンが好きなのか?
さて、今回の宮城編。
岩手編に続き、東日本大震災のエピソードがある。
いつになく悩みながら、泣きながら書いた。
脱稿するまでのラスト15時間。
食事もせず一心不乱でキーボードを叩いた。
生と死。どう向き合うか。
その思いは、想像以上に収録現場で伝わって嬉しかった。
家で台本を読んでいて、涙が止まらなかったという出演者もいた。
もしかしたら、いつものソラシルらしくないかもしれない。
でも、寛二と純が旅と終わりに何を言いたかったのか。
聴いてもらえると理解してもらえると思う。
さぁ、今夜もラジオの前で旅に出よう。
文化放送 AM1134KHz 『青山二丁目劇場』
2月13日(月) 21時00分~21時30分
脚本 花智傑仙
出演 矢島寛二 古川登志夫
北川 純 田中秀幸
北川春香 須藤祐実
湊 早紀 上村典子
ナレーター 山下恵理子