花澤嬉一(ハナザワキイチ)

【ニンゲンクリエイター】 『生きているだけでドラマになる』 時には創造し、時には実在する人を描き、 共感したくなる人間を伝えています。 目標はラジオドラマの小説化と映画化。 文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」「青山二丁目劇場」「レコメン!」を担当。

花澤嬉一(ハナザワキイチ)

【ニンゲンクリエイター】 『生きているだけでドラマになる』 時には創造し、時には実在する人を描き、 共感したくなる人間を伝えています。 目標はラジオドラマの小説化と映画化。 文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」「青山二丁目劇場」「レコメン!」を担当。

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自分が残したいものを考えたら「改シナリオ」になった話

役者を志し上京して今年で30年目。 映画「きけ、わだつみの声」でデビューし、 マスメディアや舞台で活動してきた。 これまでに改名は3回し、 現在は作家に専念して、花澤嬉一と名乗っている。 ここ5年、病気で3回命の危機を経験した。 幸いこうして生きている。 でも人はいつ死ぬかわからないと悟り、思ったことは 自分が生きた証は、出来るだけ残しておこう しかし、自分の思いだけではどうにもならないこともある。 じゃあ、やれる範囲で。 「改シナリオ」を考えました。 シナリオでもな

    • 『空に記す~奈良編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 10月21日(月)放送

      今回は、ゴールデンヒストリーと同じテーマ。 ノンフィクションでもフィクションでも関係ない。 ニンゲンクリエイターと名乗っているが、 今週はまさに、私がやりたいこと。 人間の一部を描くのが、 ニンゲンクリエイターと定義している。 そして、嘘は書かない。 私が伝えているのは、誰かのストーリーだ。 実在するかどうかで、心の動きは変わるのか? ある意味は、私は 「どうでもええやん」 と思って生きている。 フィクション? 肩書き? なんと思われようがかまわない。 5年間で3回死に

      • 『いのち、自死と残された家族』文化放送 大竹まことゴールデンラジオ!「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー~」

        ついにこの日が来た。 去年からずっと頭から離れなかった社会問題。 自死 つらいだけで済むようなものじゃない。 取材を進めていくうちに、迷いも出た。 このまま放送していいのだろうか? みんな、答えを探している。 亡くなった人も、残された人も。 答えが見つからないから、声をあげない? 答えが難しいから、避けて通る? 誰だって向き合うのは怖い。 誰だって悲しいし、心の痛みは他人にはわからない。 だったら、どうする? いのち、尽きるまで考えるつもり。 <文化放送 AM11

        • 『クチのムシ』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 9月30日(月)放送

          ここ何年か、得手不得手関係なく様々なジャンルに挑戦している。そして、今回執筆したのがホラーだ。 正直、私自身苦手で映像や書籍も殆ど手を出してこなかった。 なぜ、ホラーなのか? ズバリ、ラジオドラマだから。 音ほど、怖いものはない。 普段私が執筆しているものは、頭で考えて想像を膨らませる話が多いと思う。 しかし、今回は皮膚感覚で話に触れ欲しいという意図で創った。もう二度と聴きたくない。でも、体中のゾクゾクした 感触が忘れられない。 そんなものを作りかった。 さぁ、今夜も

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        自分が残したいものを考えたら「改シナリオ」になった話

          『空に記す~滋賀編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 8月26日(月)放送

          さぁ、再び近畿圏に突入。 34本目の『空に記す』は、今までない展開になった。 マンネリ化を防ぐため、毎回構成を色々と考えている。 でも、期待通りのジュンカンも描かなければならない。 わが心の師匠、井上ひさし先生のお言葉 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、  ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、  まじめなことをゆかいに、  そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」 ラジオドラマはフィクションだが、 だからこそ真面目に書くことにしている。 そし

          『空に記す~滋賀編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 8月26日(月)放送

          改シナリオ⑥『さすらいの焼きそば野郎』

          ~放送記録~2019年7月11日放送  文化放送「青山二丁目劇場」 ≪キャスト≫ 野郎   岸野幸正 岡村愛美 大和田仁美 石黒英太 白石涼子 村瀬弓子 山口奈々 本橋誠二 竹本英史 店員   竹本英史 支配人  古川登志夫 ~登場人物~野郎         焼きそばマニア 岡村愛美 (19)  大学生 塾講師(ボランティア) 石黒英太 (12)  小学6年生 母子家庭 村瀬弓子 (70)  塾長 無料塾運営 本橋誠二 (40)  大工 野郎の友人 店員         

          改シナリオ⑥『さすらいの焼きそば野郎』

          『タイムマシンにおねがい』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 7月29日(月)放送

          暑中お見舞い申し上げます。 連日の猛暑、冷たいものが食べたくなる。 ここ何年か、蕎麦屋巡りをしていて食べる機会が多い。 いつかは、ラジオドラマで。 焼きそば、お好み焼き、たこ焼き。 こなもん三部作を、過去に書いた。 「もう、こなもんはいいよ」 プロデューサーから、そんな言葉があったにもかかわらず 書いてしまった。 しかも、タイムトラベラーものという強引さ。 さて、どんな具合で繋がっていくのか。 蕎麦の実が、つなぎなのか? どうぞ、お聴きください。 業界初の、耳で味

          『タイムマシンにおねがい』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 7月29日(月)放送

          『草花と木々』文化放送 大竹まことゴールデンラジオ!「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー~」

          「コスパ最高」 嫌いじゃないけど、 全てにあてはまるものではない。 そのうちのひとつとして、自然がある。 季節の流れは、年々変化はしているものの、 基本的には変っていない。 日本には四季があり、それを織りなすのが 『草花と木々』 収録後に、大竹まことさんがこぼした言葉。 「最近は、何でもかんでも時短ばっかり。  もっとゆっくりでもいいんじゃないか?」 花を愛でる大竹さんは、 生放送の冒頭でよく季節の花の話をする。 草花をゆっくり眺める余裕がある世の中になって欲しい。

          『草花と木々』文化放送 大竹まことゴールデンラジオ!「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー~」

          『空に記す~福井編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 6月10日(月)放送

          福井県を訪れたのは、もう10年近く前かもしれない。 記録を辿り、筆を進めた。 そして、資料を集めていくと地元出身者を目にし、 あの人に言われた言葉が蘇る。 「ラジオドラマしか出来ないものを書け」 語気を強めて言われた。 その人とお酒を呑んだのは、それが最初で最後になった。 人との縁の深さは、時間の長さと思っていない。 劇団時代、旗揚げ公演に駆けつけてくれた人がいた。 その人も、実際にあったのは最初で最後になった。 いまでもモノ創りの支えになっている。 人と出会った何を

          『空に記す~福井編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 6月10日(月)放送

          『エエヤンシスターズ』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 5月27日(月)放送

          今夜のラジオドラマは、久しぶりの主人公が関西人。 しかも『豚まんはソースか醤油か』のゴールデンコンビ、 疋田由香里さんと陰山真寿美さん! 収録前から、期待膨らんだ。 そして、本番が入ると笑いっぱなし。 いやー、スタッフで良かった。 ゲラの私は、共演者だったら耐えられない。 いろいろ無茶ブリもあるところ、 見事にやって頂きました。 ソラシル以外では、前回の『僕は靴ひもをうまく結べない』 以来だが、正反対の作風だ。 一部の〇〇〇〇ファンには、 ツッコミどころ満載なのでお楽

          『エエヤンシスターズ』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 5月27日(月)放送

          改シナリオ⑤『空に記す~鹿児島編~』

          ~放送記録~2017年9月9日放送  文化放送「青山二丁目劇場」 ≪キャスト≫ 矢島寛二 古川登志夫 北川 純 田中秀幸 宮本千代 柿沼紫乃 宮本拓也 安西英美 瀬戸   徳山靖彦 ナレーター 山下恵理子 ~登場人物~矢島寛二   旅人(元医者) 50代後半   北川 純   旅人(元弁護士)50代後半    宮本千代   民宿経営    30代後半 宮本拓也   千代の子ども     8歳 瀬戸     観光協会職員  30代後半 ナレーター 〇  鹿児島県 在来線の駅

          改シナリオ⑤『空に記す~鹿児島編~』

          『空に記す~愛知編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 4月15日(月)放送

          この間、山梨編を書いたと思ったら、もう愛知編。 有難いことに、今月のラジオドラマは2本目だ。 さて今回は、ナレーションの山下さん以外に 女性キャストが登場しないストーリーになった。 32作目にして、初の試みだ。 っていうか、毎回なにかしらの挑戦(気づかないかもしれないけど)はしている。 そうしないと、マンネリになってしまう。 ソラシルを執筆にあたり、 マンネリとお約束は別物 というテーマで、ずっと書いてきた。 マンネリは飽きられるけど、お約束は安心感をもたらす。 この

          『空に記す~愛知編~』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 4月15日(月)放送

          『聖地巡礼』文化放送 大竹まことゴールデンラジオ!「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー~」

          さぁ、新年度のスタート。 青山二丁目劇場に続き、 今週はゴールデンヒストリーを担当した。 テーマは『聖地巡礼』 取材してみると、深かった。 取材時間は、いつもよりオーバー気味。 どの方もこだわりがあり、お話が面白かった。 まぁ、いつものことながら、 これを10分のコーナーにまとめなければならないのだ。 どんな原稿でも、短くするのは容易ではない。 修行(?)のうちのひとつだと思ってやっている。 どうぞ、お聴きください。 <文化放送 AM1134/FM91.6 >   

          『聖地巡礼』文化放送 大竹まことゴールデンラジオ!「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー~」

          改シナリオ④『僕は靴ひもをうまく結べない」

          ~放送記録~2024年4月1日放送  文化放送「青山二丁目劇場」 ≪キャスト≫ タロウ  織田優成 サクラ  三上枝織 門脇   鎌田 梢 山岸   蟹江俊介 記者   蟹江俊介 支配人  古川登志夫 ~登場人物~タロウ   20代後半(男)小説家 サクラ   20代  (女) 門脇       30代前半(女)編集者 山岸    20代後半(男)タロウの同級生 記者    50代  (男)雑誌記者 〇タロウの精神世界   カラスの群が鳴いている。  タロウ(モノロ

          改シナリオ④『僕は靴ひもをうまく結べない」

          『僕は靴ひもをうまく結べない』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 4月1日(月)放送

          今日から新年度がスタート。 有難いことに、今月は番組の担当が多くなった。 まず、最初にラジドラマ『僕は靴ひもをうまく結べない』 が今夜放送になる。 人間誰しも二面性や、他人は見せない、見せたくいない部分 があると思う。 かく言う私も、陽気なキャラに見えがちだが、 陰の部分がある。 「ニンゲンクリエイター」と名乗っているのも、 そんな思いが込められている。 人間の全てを描くことは出来ない。 ならば、人間の一部分『ニンゲン』を描こうと決めたのだ。 カタカナで表現すると、 胡

          『僕は靴ひもをうまく結べない』文化放送 青山二丁目劇場 ラジオドラマ執筆 4月1日(月)放送

          改シナリオ③『花咲く頃に』

          ~放送記録~2022年3月21日放送  文化放送「青山二丁目劇場」 ≪キャスト≫ ジョー  松風雅也 マリン  井上麻里奈 アース  天希かのん 支配人  古川登志夫 ~登場人物~ジョー    30代(男)植物学者  マリン    30代(女)科学者 アース       (女)AIコンピューター  〇近未来の宇宙空間に浮かぶ宇宙船   パルス信号のような電子音が聞こえる中、   搭乗するジョーがモニターでマリンと通信している。    マリン(モニター)「タキオンシンク

          改シナリオ③『花咲く頃に』