#ニンゲンノアト
最近SNSで#ニンゲンノアトと付けて投稿を始めた。
ニンゲンノアトとは、どういう意味なのか書いておこう。
私は普段、脚本家、構成作家と名乗って仕事している。
ちなみに元役者であり元演出家だ。
肩書き
それは、共通の認識を得る為のもの。
便利で仕事を進めるにあたって効率が良い。
その反面、ずっと自分の中で釈然としていなかった。
「俺が表現したいものは同じなのに」
役者を志した時から、変わっていない。
肩書きは自分にとって記号のようなもの。
これを否定するつもりもない。
面倒くさがり屋の性格なので、仕事はスムーズな方を好む。
しかし自分をプロデュースするのに、わかりやすさだけでいいのか疑問に思った。花智傑仙という人間を他人から分かってもらうためには、自分らしさを自身で表現しないとダメだ。
自分らしさ
50歳にして改めて考えてみた。
劇団を解散してから、とにかく目の前にある仕事を大事にしようと思い
『青山二丁目劇場』と『大竹まことゴールデンラジオ!』を必死にやってきた。古川登志夫さんと大竹まことさん。二人はまったく正反対の性格だ。
私からすれば、飴と鞭。どちらがどちらか言わずもがなのこと。
古川さんも大竹さんもタイプは違っても、人間を深く見ていることは変わらない。そんな方々と仕事をしていて気づいたのは、
人間をしっかりと書かなければ、他人の心をは動かせない、
ということだった。
「よし、もっと人間を描いていきたい」
そして思いついたのが、自分だけの肩書き。
『ニンゲンクリエイター』
「人間」だと堅苦しく感じ、「にんげん」だと「だもの」と続きそうでカタカナにした。そもそも、人間なんてものは描くのが難しい。
書いても書いても、物足りなさを感じる時がある。
だったら割り切って、ある一面だけを描いたらいいと思った。
それが人間の一部分のニンゲンだ。
一面だから、捉え方は人それぞれで良い。むしろ、違った方が面白い。
私はそれを創造していく。実在してもしなくても関係ない。
ニンゲンが滲み出るものを、積極的に感じて発信しようと思った。それが、
日々の生活で目にするもの、写真、文章、音楽、なんだっていい。
投稿を始めて間もないが、なんでも興味を持つようになった。
町を歩いていて、発見ばかりだ。
人間は不安定で変化する。だから面白い。
私は今日もニンゲンノアトを探す。
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