素直さが起こす連鎖
こんにちは、濱尾京介です。
まずは御礼から。先週noteをはじめましたが、沢山の方が文章を読んでいただき、それに対しての反応がございました。心から嬉しく思っております。ありがとうございます。
このnoteでは、私が写真を撮る者として、また一人の人間として、日々の生活の中で感じたことや出来事を写真と共にご共有できたらと思っております。
出来れば、読んでくださる方の心に少しでも残るようなことを書いていきたいのですが、読んでいて当然のように興味がある、ないが出てくるかと思います。
ですので、毎回ささっと読んでいただけたら嬉しいです。
今回は、素直さの良さについて先週体験したことをご共有させていただけたらと思います。
素直とは?
突然ですが、みなさんは常に素直に日々を送れてますでしょうか。素直とは、ありのままで考えや言動がまっすぐなことを意味します。
公園や街にいる子供たちはとても良い例てす。
彼らは心からしたいことや感情を全力で顕にし、その瞬間を生きています。
私もそんな子供たちのように、できる限り素直な心で生活をするよう努めていますが、恥じらいや躊躇いのせいで心の奥底にある気持ちを押し留め、結果あの時こうすれば良かったと思う経験は過去に何度もあります。
写真を撮る際も、躊躇した事で後悔する思い出が過去に山程ありました。
素敵な人が目の前にいて、是非撮りたいと心から願い、様子を伺いながら声をかけようとするも、「もしも今楽しまれている空気をぶち壊してしまったらどうしよう」と思い、結局撮れず美しい瞬間を逃す…
時間と写真と出会いは比例していて、美しい瞬間や縁というのは、掴まなければ儚く消えてしまうもの。
瞬間や出会いを逃すことほど、写真を撮る者にとってこれほど悔しいことはありません。
しかし最近は、そんな過去の経験を活かし、良い出会があれば相手や空気を伺いながら、敬意を払って積極的にお声がけし、撮らせていただいています。
すると、こちらの気持ちが伝わるのか撮影に快諾して下さり、喜んで下さる方が沢山増えました。
相手に対して優しさを持つ、それと同時に敬意を払い、自分に素直で(正直で)いることは、生きていく上でとても大切だと思いました。
また、人を喜ばせたり幸せにするという目的が前提ですが、素直でいるとより沢山の人を笑顔にすることができると思います。
例えばこのような事がありした。
先週の日曜日、私は日々の疲れを癒やすためにとある銭湯に行きました。夕飯前だったからか、浴室内は満員で、大きなお風呂にも順番待ちで入るほどのことでした。
私は運良く空いている時にさっと入り、ブクブクと床から出る炭酸を身体に当て、数分暖まっていると、4歳の男の子が一人ポツンと入ってることに気づきました。
彼はシャンプーをしているお父さんを寂しそうに待っているようで、下を向きながら黙ってお湯に浸かっていましたが、洗髪を終えようやく湯船に来たお父さんを見て満面の笑みを浮かべました。
お父さんも、日々追われる仕事で中々一緒にいられない子供といられる事を心から喜んでいる様子で、とても幸せな瞬間でした。
親子が隣に来たので、すかさず私は
「突然で失礼なのですが、お子様が幸せそうでとても可愛いらしいですし、お二人がとても良い関係で素敵ですね!」
と、敬意を払いながら素直な気持ちを打ち明けました。少しでも笑顔になっていただけたらと思ったからです。
すると二人とも笑顔になり、熱かったからか湯船から出た子供に
「可愛いってよ、よかったなー!」
とお父さんはニコニコした顔で思いきりお湯を子供にかけ、全身熱湯にかかった男の子は笑いながら湯船に浸かるお父さんに飛びつきました。
その光景を見た周りにいた人々からも笑いが起き、その瞬間優しく暖かい空気が生まれました。
脱衣所でその親子と再会し、
「先程はとても幸せな時間でした。本当にありがとうございました。」
とお父様から御礼の言葉をいただき、私は身も心もポカポカになり銭湯を出ました。
この時私は、素直な気持ちで言動に移し人と接することは、誰かを喜ばせたり笑顔にする上で非常に大切なことだと身をもって実感しました。
親子に声をかける前、少しの恥じらいはありましたが、この親子がとても素敵だという、ありのままの心を正直に伝えれば、二人の良い時間に、そしてささやかな思い出になってくれるのではと思ったので試みた結果、親子だけでなく、浴室内全体が優しい空気に包まれたからです。まさに、素直さが起こす連鎖ですよね。
シンプルなようで難しい、素直でいるということ。
これからも自分にまっすぐに、相手にも素直な気持ちで接し、出来るだけ沢山の笑顔をつくっていこうと思います。
私事の単なる出来事であり、かつ長文失礼いたしました。また来週もよろしくお願いいたします。
濱尾京介