あこがれ
随分お久しぶりになってしまいました。
濱尾京介です。
毎日、何かに向かって黙々と過ごしていると、時間が飛ぶようにすぎていくのが怖くもありワクワクします。
季節は緑が美しい5月になりました。
暑くもなく寒くもない、とても心地よい時期です。
何より空気が好きです。
自宅付近は木々や植物が多く、風が吹くと緑の独特な良い匂いがすっと身体の中に入っていきます。
そんな最近の毎朝の日課は、起きてすぐ窓を全開にし、空気を部屋に取り込むこと。
暗い部屋を眩しい太陽の光で照らし、室内に置いた観葉植物たちに水を吹き、暖かいお陽さまの光を与えるのがルーティンであります。
窓の先は手入れがされた、美しい広い畑になっていて、その先には賑やかな中学校があります。
学校のチャイムや、放課後の部活動の声、土日には野球部の試合や練習の音が聞え、青春だなぁと心が和やかになります。
青春といえば、私は16歳のころ、つまり高校1年から俳優としてお仕事をしていたため、一般的な学生が送るような青春時代を全くと言ってよい程過ごしてきませんでした。
カラオケに行ったり、ボーリングをしたり、体育祭や文化祭で友達と思い出を作ったり…
当時は有り難い事に、全国を周る大きなミュージカルに参加したり、他のお仕事も同時にさせていただいていたため、多忙ではありましたが、それが私にとって青春でしたし、毎日がとても刺激的でありました。
しかし、例えば仕事場へ向かう途中に、同い年くらいの高校生の楽しそうな姿を見ると、授業が終わって制服のまま、これから遊びに行くのかな。いいなぁ…なんて、少しだけ羨ましくもありました。
そんな、青春時代を過ごしてこなかった私は今でも、彼ら彼女らの無垢でキラキラした姿を見ると、過ぎてしまったので戻れはしませんが、あこがれの思いをいだきますし、同時に笑顔になり気持ちが明るくなります。
そしてだからこそ、人生に一度しかない、私が通ってこなかったキラキラした青春を、写真として残したい!と思ってしまいます。
"通り過ぎた" と書くとなんだか寂しいように感じてしまいますが。笑
人生の中で様々な青春がある中の、私が体験することの出来なかった青春、またはそのようなエネルギッシュでワクワクした気持ちを日々胸にいだき、大人になった今を駆け抜けたいと思います。
人生、日々青春であれ。